「映像は素晴らしい、脚本が残念」エヴェレスト 神々の山嶺(いただき) May0uさんの映画レビュー(感想・評価)
映像は素晴らしい、脚本が残念
公開2日目に鑑賞。
日曜のお昼でしたが観客は少なめ、年齢層はかなり高かったように感じます。
実際エヴェレストへ登っての撮影だったとだけあって、映像は大変素晴らしかった。
ただ、自分が山にも山登りにも興味の無い人間で実際のエヴェレストをあまり知らないため、どこまでがリアルな映像なのか、エヴェレストがどれほどのものなのか、どこか他人事に感じてしまった。
山関係者、山登り好きな方すみません。
そして内容。内容が薄い..。
何を伝えたいのかが終始曖昧だった。
原作小説も未読な自分ですが、この映画だけの情報量が原作そのままだとしたら「なぜそんなに売れたのか」疑問が残るレベル。
大ヒット作とのことなので、素晴らしい小説なんだとは思いますが。
また、これは魅せ方の問題ですが
深町が羽生の遺体を見つけ会話する場面。
この映画に限らず、
死んだ人間が今会話しているかのように見せる台詞の掛け合いは見ていて苦しい。
例えば羽生のノートに書いてあって深町が読む、その内容が台詞として流れる演出ならよいが、
明らかに死んでいることが分かっているのにあれをされると、こちらは「いや、もう生きてないから喋れないでしょ!」と一気に冷めてしまうし、安っぽくなってしまう。
最後に、
キャストの方々の演技は素晴らしかった。
エヴェレストに登るために様々な取り組みをし、実際に演じたのですから。
有名キャストも環境も大事だが、やはり映画は脚本。
そこが残念。
深町が人間として成長したのかはさておき、
とりあえず、この映画で
「命をかけてでも何かに挑戦する心」を羽生さんから学んだと思うようにしている 。
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