愛を積むひとのレビュー・感想・評価
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北海道美瑛町の美しい自然と人間臭い人々
当方20代後半の夫婦で観に行きましたが、感動して泣きました
初めの段階では、ノンビリとした北海道の風景や余生を幸せに暮らす夫婦のシーンが長閑で良かったのですが少し長く感じ、もしかして眠くなる映画かななんて思いましたが、次々と起こる出来事に引き込まれてからは早かったです(笑)
夫婦愛が描かれているのは予告からもビシバシと伝わってきてるので、予想できましたが、
細部に盛り込まれてくる生と死というテーマ、人間臭い人々の交流や、生きているうちに自分が起こした問題と自分や家族たちがどう向き合っていくかということが盛り込まれており、観ていて飽きなかったです
佐藤浩市さんと樋口可南子さんの好演はもちろんのこと、脇役にも豪華な俳優さん揃いで素晴らしかったです
個人的には不器用で冷たい夫が妻が亡くなってから妻の大切さに気付くという在り来たりなストーリーかと思っていましたが
最初から夫が妻のことを本当に大切にしていて、仲の良い夫婦だということが伝わってくる脚本だったのがよかったです。
これから私たち夫婦も何年一緒に居られるかわかりませんが、毎日一緒に居てくれている夫や家族を改めて大切にしたいと思える映画でした
『愛を積む人』
あっちゃんへ。
原作「石を積むひと」の舞台を日本の北海道に移して映画化。
原作では老夫婦らしいが、今作ではまだ中高年50代の夫婦。
佐藤浩市、樋口可南子というビッグネームを揃えて豊かな
景色と共に描かれた夫婦愛の物語。取りたてて物凄い期待
はしていなかったが、美瑛の丘は綺麗だろうし、役者達は
巧いだろうし、美味しそうな料理が見られるかも?なんて
いう単純な欲望で観に行った。原作が洋書というのもある
だろうが、一見すると日本人ぽくないなぁと思える描写が
あったりはするのだが、いや北海道だからアリか、これも。
と、特に奥さん役樋口の演技に見入った。こんな奥さんが
いたら、そりゃ旦那さんたちは豊かな老後が送れるだろうと
思えるほど、いい奥さんである。中盤で、苦しい工場経営の
過去を描いた当時の回想を観ても、あぁこの奥さんで本当に
良かったよねぇと思うばかり。旦那さん(篤史さんなので)を
あっちゃん、あっちゃん、と呼んでいるところも微笑ましい。
彼らを手伝う若者が起こす騒動がかなり唐突で「?」と思うが、
中盤から登場する実娘とのエピソードには居心地が悪かった。
この父親と娘のやりとりのぎこちなさが実家と似ているのだ。
冒頭から、父親はとある一件で娘と疎遠になっているのだが、
母親の急死で接する時間が長くなる。蟠りは解けたものの、
なんだー?このぎこちなさは。というくらいに父親の態度が
何とも不自然。なぜ自分から話しかけられないんだろうな。
武骨で不器用だった夫が妻の遺した言葉(=手紙)を通して、
周囲の人々と交流を築き、助け合えるようになるまで。が
大自然の中でゆっくり優しく描かれていく。あのネックレス、
返ってきて本当に良かった。二人には素敵な贈り物だから。
(いずれはどちらかが先に逝く。毎日を大切に生きなくちゃね)
大きな石や小さな石。割れた石でも....
ん〜〜勿体無さすぎ・・・
微妙かな
予告編を見てどちらかと言えば苦手なタイプの作品?と思いつつ、地元地域撮影なのと樋口可南子出演なので観てもいいかと・・・
(都会の人間が北海道に来て云々と言うのは、正直好きじゃない・・・が、都会と絡まないと衰退しちゃうのも事実)
案の定、やや作りすぎ、盛りすぎな感があって、感動の押し売り的印象もある。
また、地元業者や馴染みのある百貨店風景も出て、宣伝臭も感じられるなぁ・・・と思いつつ観賞。
落としどころとしては、まぁ、あんなものか。
個人的には牧場主の柄本明が良かった。子供や外見から考えられる妻の年齢からすると老けすぎな印象もあるが・・・
後半の妻とのシーンは蛇足かも。感動的にしたかったのだろうが。
気になるのは予告でも出ていた手紙のシーンはともかく、やや説明セリフが多いところ。
画的に省けるところは省くのはいいが、結局セリフで肩代わりしている面もあり、工夫が欲しいところ。
「映画」と言う映像作品を観に行っているのであって、セリフで語るなら寝てても(目をつぶっていても)良い。
夫婦は工場をたたんで北海道に、というストーリーだが、あんまり落ち目になった印象もなくやや不自然にも感じる。
映画なのでカッコ良すぎになるのは否めないのか。
また生活費や石積み工の材料費などが気になるところ。
平間造園の頼りない親方(地元タレントの森崎)、初めの出番はいいとして、最後の出番がちょっと・・・
バイトへの処遇その他について、何か一言ないんかい。
風景的な面は好感が持てた。
内地(道外)向けにきれいきれいな風景を撮りがちであろうが、日常にそんなこともなく、地元民からすると辟易するところ、わりと普段着的な風景だったのではないか。
観光的に美瑛は夕景がドラマチックでお奨めなのだが、そこは押さえつつも、普段の晴れ間。なんだか薄曇りで、はっきりしないような青空が上川地方特有のものであって、地元民が普段見る風景であり、実在感が出ていたように思う。完璧な青空もたまにはあるが、稀であり、それを出さずに普段の風景を切り取るあたり、なかなか感心な監督だと思えた(単に撮影中にピーカンの青空に恵まれなかっただけかもしれないが)。ちなみに綺麗な青空を期待するなら北見地方がお奨め。
近作では妙に(オーバー露出なのか白日夢でも見ているような)ファンタジックで腰のない画の印象の「しあわせのパン」や、あそこまで最果て感を出すこともなかろう(徹底した俗的な風景の削除)と思えた「北のカナリヤたち」などと比べ、変に飾り立てた風景でもなく、スチルでは撮らないものの(やっぱりドラマチックに撮りがち)、ムービーとしてはアリかなと。
地元民からすると、あの家、真冬の除雪が大変そうとか、アクアでコンディションの悪い雪道を走れるのか?等の懸念も感じられるが、そこは映画と言うことで。
一番美しいかもしれない真冬、氷点下25~30℃の画がないのはちょっともったいないが・・・本編の雪景色は序の口なのだが、地元民も住まないような掘立小屋で暮らす某有名ドラマよりはマシか。
某所の東が西になっていたのには笑った。
あそこの実名称はまずいのか・・・?
ラストはあっさりめで、感動を誘うのにはちょっと弱い。
クリントイーストウッドならきっちり感動させてくれそうと思ったら、原作は欧米?
夫婦愛としては・・・理想は理想かも知れないが、現実は・・・
もう1回見るかは微妙なところ。途中で寝ちゃいそう。尺が長い印象も。
追記
予告編で美瑛を村と言っていたが美瑛「町」なのでお間違いなく。あと、美瑛の風景を自然の風景と言うが、原野山林を開墾して作った人工的風景と思われ。
人との関わり
いい映画でした
家族について考えさせられる
家族とは尊いものなり
『愛を積む人』を鑑賞。
東京から北海道に移り住み第2の人生をスタートさせた夫婦とその周りの人々との交流と愛をテーマにした物語。主演は佐藤浩市と樋口可南子。
良子(樋口可南子)の希望で庭に石塀を作る事になり、篤史(佐藤浩市)と、大工見習いの徹(野村周平)は石を積み重ねていくが、良子が完成を待たず以前から患っていた病に倒れ他界。自身亡き後を心配する良子からの手紙が家のあらゆるところから発見される。
歳をとると涙もろくなると言うが、改めて自分がいかに歳をとったかを痛感してしまった。
少なくとも私が20〜30代であったならこらえられたであろうが、40を超えた今の私には到底不可能。泣き通しである。
北海道の美しい四季折々の景色と、その土地の人達との交流が暖かくて心に染みる。
映画的には少々綺麗すぎるのだが、そんな事も全く気にならないほど入り込んでしまった。
恐らく主演の二人は実年齢よりも上の役であったと思うが(役の年齢が不明なので)、実に良かった。
佐藤浩市のくたびれ感と言い、樋口可南子の優しい笑顔と言い、東京から移住してきたとは思えないほど爽やかで穢れがない。
個人的な話にはなるが最近白髪を染めるのをやめた。
いざ短くしてみてその多さに驚いてはいるものの、どうせならとことん白くなる方が良い。ちょうど今作の佐藤浩市くらいが理想なのだ。せめてあと10〜20年、髪が頭皮から逃避しない事を祈るばかり。
などとつまらぬ事を書いてさらに年齢を自覚する次第である。
話が逸れたが今作は是非40代以降の夫婦揃って鑑賞いただく事をお勧めしたい良作である。
心にしみる映画
伝えたい思い
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