劇場公開日 2015年2月20日

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「限りある命が紡ぎ出す、真実の愛の物語!!」きっと、星のせいじゃない。 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5限りある命が紡ぎ出す、真実の愛の物語!!

2015年2月22日
PCから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:ガンを理由に他人を遠ざけてきた主人公が、愛し愛されることの喜びを知り、成長していく過程が感動を呼ぶ。
否:本の作者とのやり取りは、やや理屈っぽくて難しい。元カノの車に卵をぶつけたり、未成年者の飲酒など、倫理的には若干問題がありそう。

 いつ命を落とすかも知れず、自分の死が他人を傷つけることを恐れて、誰とも親しくならずに生きてきたヘイゼルが、ガスとの出逢いをきっかけに変わっていく姿に、胸を打たれます。誰かを愛することと、誰かに愛されること。ヘイゼルがその喜びに気づいていく様子が、2人の爽やかな雰囲気の中で描かれていきます。個人的には、オランダでアンネ・フランクの旧家を訪れるシーンが印象的です。進むにつれて傾斜がきつくなる階段を、諦めることなく一歩ずつ自分の足で登っていくヘイゼルの姿が、物語と重なって自然と感動を誘います。
 途中、理屈っぽくて難しい例え話なんかも出てきますが、それはあまり気にせず、爽やかな青春ラブストーリーとして是非ご覧下さい。

映画コーディネーター・門倉カド