劇場公開日 2015年2月20日

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「okay? okay,,, okay? okay,,, okay...」きっと、星のせいじゃない。 GokiPinoyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5okay? okay,,, okay? okay,,, okay...

2014年6月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

原作良し、演技良し。

知的で深読みが出来て、かつ万人受けする凄い映画です。

だからこれも「踏絵」的だなと思います。
見終わった後の余韻が楽しめるというか、
辛いというか(苦笑)

私の場合「ゾロフト」というSSRI名とか、
ガン患者の自助グループみたいなの(笑)とか、
それだけでもう十分お腹一杯(苦笑)

この映画見終わってから、
「暗い過去コーナー」がどんどん出て来る出て来る(苦笑)

これもまたまた邦題(未定だけど)の、
「さよならを待つふたりのために」というのは、
原題の知的で深い意味合いをスポイルしてませんか?

「死ぬまでにしたい10のこと」も、
原題は「My Life Without Me」だったんですよ。
なのに神田うのにリスト作らせて宣伝してましたよね(苦笑)

これはつまり、
「あなたはもうすぐ死にます」って言われて初めて、
今の自分を振り返ってみたら、
「自分が自分の人生を生きてなかった」
ということに気づいたって意味でしょう?

ほとんどの人は若くて健康な内は、
まさか自分が死ぬと思って生きてはいませんよね。
(もちろん理屈では分かってますが)

でもいつかは誰もが確実に死にますから、
生まれた瞬間に既に死を宣言されてるのと同じです。

しかしながら原題の割に、内容がイマイチだったので、
残念に思っていたところ、この映画ですよ(笑)

この子達、まだ若いのに、もうその辺のこと、
悟っちゃってるんだなって。

冒頭の「ゾロフト」(ジェイゾロフト)のシーンで、
「うつ」は「ガンの副作用」じゃないんだよねって言ってる、
主人公の女の子、ヘイゼルのモノローグとか、
ボーイフレンド、ガスの咥えタバコの意味(メタファー)とか、
とってもいい(笑)

コノ年代にしては知的な話題が多いように思えますが、
特にヘイゼルのちょっと斜に構えた視点とか、
私には却ってリアリスティックに思えて楽しめました。

しかしなにが悲しかったかって、自分のヒアリング能力の低さ(泣)
ちょっと考えないと真意が汲めない言い回しが多いし、
専門用語も頻出するので、、、字幕が欲しい!(汗)

ちなみに、原題の「The Fault in Our Stars」に対する、
私なりのレスは、スヌーピー(ピーナッツ)の名言、
You play with the cards you are dealt, whatever that means.

しかしこんな良作を日本では公開未定って??

映画も売れてナンボだってのは分かりますが、
儲けばかり狙うことが自縛の紐になってませんかね。

特にコミュ障やコミットメント恐怖症、
恋愛をも損得勘定しちゃう人は必見です!!

GokiPinoy