海街diaryのレビュー・感想・評価
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四姉妹
四季を通じて日常の機微を描いた作品
言いたいこと言ってケンカしたり
思い出の料理を作ったり
亡くなった父の話をしたり
五十年以上経つ梅の木の実を
収穫して梅酒を作ったり
鎌倉を舞台に四姉妹の
仕事 恋愛観を浮き彫りにして
絆を深めていく
失くした人亡くなった人を思いやる
その人達と一緒に過ごした日々を語り合う
昔ばなしに花がさいて穏やかな思もち
…桜 も人の心に残る
女だけの生活が心地よさそうです
これも家族のかたちでしょうか
初めての鑑賞
同居する三人姉妹に母親違いの妹がいることが分かる
父が死んだためその妹は残った家族と血がつながっていない
自分と血のつながっている長女が自分たちと暮らすことを提案し、妹は受け入れる
そして四人姉妹の共同生活が始まるんだけど
特に、何も起きない!
いくつが事件というか、アクシデントというか、あるんだけど
四人の関係が壊れるわけでもなく
四人が仲良く暮らす・・・
離れて暮らす母が出てきたときは
事件の予感がしたけど
特に何も起きず・・・
これからも仲良く生きていくんだろうな~
着地点を失ってる感じがしたので少し評価下がりました
普通の日常の景色
仕事に疲れ切った週末でしたが、さらっと、なんの負担もなく観れました。
ストーリーは少し複雑な家庭を舞台としていますが、映像としては日本人の普通の日常の風景。
そのおかげで、ありえない展開が日常の景色のひとつのように見え、違和感なく見終わります。
綾瀬はるかさん演じる幸。最初は意地を張っていてよく分かりませんでしたが、母親やすずと心情が重なっていくにつれ、なにを抱えているかが分かり泣けてきました。
「責任」とさらっと言ってしまうのも長女らしい。
そしてなんともナチュラルなすず。
子供らしさも全開で、大人な姉妹3人とくらべると
若くて危うくて、でも姉妹たちと似ていて
存在感があふれます。
脇も樹木希林、リリーフランキー、堤真一など豪華な顔ぶれ。
あの昔ながらの日本的な家を何度も映したのは
日本人ウケかつ、海外ウケ狙いかなと思いつつも、
幸にとって思い入れの強いものなので
意味のある演出だとは思いました。
静かに心地よく流れる音楽のような作品
人が生きていく中のわだかまり
今も日本のどこかでこんなドラマが日々繰り広げられているんだなぁ、と思うような秀逸な作品
綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずの演技がとてもよかった。
舞台となった極楽寺駅周辺も風情があってとてもよかったし、あのような昭和の面影が残る古い家は、だんだん消えゆくんでしょうが、なつかしい気持ちにもさせてもらえました。梅酒をつくる場面、うめに名前を書き込む場面、つまようじでつつく場面など、とてもほっこりさせてもらえました。
お母さんとの関係、お父さんとの思いで、3姉妹の職場での様子と人間関係、食堂の風吹ジュンとのやりとり、広瀬すずの学校や部活の様子と仲の良い男の子との描写など、姉妹をとりまくいろんな出来事も物語のよいスパイスとなっていました。
今も日本のどこかでこんなドラマが日々繰り広げられているんだなぁ、と思うような秀逸な作品でした。
是永監督、ありがとうございました。
美しい何気ない日常に現実逃避
家の映画
冒頭はCMのような…
絵に書いたような美人四姉妹の幸せな暮らしを描く。育児放棄、貧困などあらゆる社会課題を時にはエグいほど描き、家族のあり方を投げ掛ける是枝作品には珍しい静かな展開。しかし、単なる四姉妹ではなく、異母姉妹。父親が不倫したせいで、母親も出ていき、生活が一変した三姉妹。その不倫相手の子である四女。互いに様々な思い、我慢してきた思いがあるはず。普通では考えられない共同生活だが、子供に罪はなく、四姉妹の純粋さ、素直さによって穏やかに描かれている。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという出演陣あっての醸し出せる雰囲気だと思う。また脇を固めるのも、風吹ジュン、リリー・フランキー、樹木希林、大竹しのぶ、堤真一では完璧。それぞれ四姉妹の恋、仕事、学生生活など絡み合い、うまく進行していく。三女に焦点をあまり当てないが、彼女がいるからこそ、姉妹のバランスが取れている。いや、誰一人欠けてもならないと感じさせる。人間関係も梅酒と一緒で年月を経て、味わい深いものになっていくんだろうなぁ、この先も四人の暮らしも見たいと思わせる終わり方だった。これまでの是枝作品のように、胸にズシンとくるものはなかったが、こういうのもありだと思わせる映画だった。やはりこの出演陣あってのものだと思う。
なんと言うか、美しい映画だなぁ
梅酒のような人間関係
●感想・考察
この作品は多くのシーンを使って四姉妹の内側と外側を描き、人間にある複雑な内面を表現しています(気丈で繊細な「幸」、愛を求め与える「佳乃」、マイペースで空気を読む「千佳」、大人で子供な「すず」)。特に「幸」と「すず」は複雑な幼少期を経験しており、出会いをきっかけとして、押し殺した感情に徐々に向き合っていくようになります。このように複雑な内面を抱えて生きる四姉妹には、自然と感情移入をしてしまう親近感や魅力があると感じます。
画面から溢れる「透明感」も本作の特徴です。役者が綺麗なことは勿論ですが、物語の節目に「白」を基調としたシーンを挟むなど、演出面でも工夫が見られます。特に、映画中盤にある釜揚げしらすのシーンは照明だけでなく、衣装や車にも工夫が見られ、邪魔な色が一切ありません。音楽も美しい歌声が流れ、画面いっぱいに透明感が伝わってきます。
●評価について
時間とともに味を増す「梅酒」のような人間関係が本作のテーマですが、それを待ちきれない観客も多いと思います…。映画にしては人間関係が複雑ですが、その理解が物語を追う上で必須であるため、多くが「何となく綺麗な作品」で終わってしまいがちかなと感じました。また、総じてシリアスな脚本ですが、クライマックス(「幸」と「すず」が高台へ登るシーン)が観客の心に訴えかけるには少し弱かったかなと思います。
綺麗なお姉さんいっぱい
セリフに出てこないけど物語の筋になる演出が沢山ある
葬式の挨拶者を決めるシーン
あれしたが多い母と子
起承転結があるわけではない。
腹違いの4女を引き受けることが一番の事件。淡々と日常生活を営んでいる2時間。
淡々としているけど、表情や雰囲気、言葉尻から伝わる感情表現や、心を通わせていく感じがとても自然で良かったです。
梅酒やカレー、食堂、シラストースト
父の死、食堂のおばちゃんの死
食べ物と人の死でつながる人間関係で映画が作られています。
すずと3姉妹はそれぞれ共通点を持っている。
幸とすずは大人の事情で多感な少女期を奪われたところ
佳乃とすずは酒癖が悪いところ
千佳はすずはスポーツ
物語が進むにつれて、共通点が見つかっていく。
3姉妹の中で1番個性の弱い千佳だけど、すずが打ち解けられる相手という点では、映画でも重要な存在なのだと思いました。
幸が打診されていたターミナルケアに食堂のおばちゃんが入る話が出てきて、こういう世間の狭さあるなぁと思いました笑
4姉妹の父や祖父母、堤真一の妻、あらいさんなど、物語に頻繁に出てくるけど登場しない人がとにかく多い。
すずが3姉妹に馴染み家族になるまでの映画だから、 それ以外に焦点が当たりすぎないよう、そういう演出にしたのだろうかと思いました。
父への思いが、映画序盤では「優しいからダメな人」だったのが、最後には「ダメだったけど優しい人」に変わり、4姉妹がつながる終わり方が良いと思いました。
すずの「ここにいていいのかな」という不安を消したのは彼だった。サッカーはどうか知らないけど、ナイスプレーでした笑
是枝監督って感じの映画
切なくて懐かしい
血の確執こそあれ、単なる日常の連続なのに、なんか楽しめたのは男だから???
キャスティングからハードな濡れ場なんて絶対ないし、ビジュアルだけのうわっつらものと思っており、普段だったら敬遠する作品でしたが、あまりにもヒマだったため、予備知識0で鑑賞。
最初の着替え、寝転んでの胸強調、冷蔵庫へ四つん這いで向かう際の尻など、次女のお色気シーンはあざといなあと思いながらついつい引き込まれ、いつしか個性の強い4人の交錯と変遷にどっぷりつかってしまっていました。
ただ冷静に振り返ると、起伏に富んだ話運びではなく、美人姉妹の生活を覗き見するような面ゆえの男だから楽しめたのかなという一面もあるため、女性に「あの映画楽しかったよね〜」と言ってしまっていいものなのか、と悩んでしまったのも事実。なので、これより他の方のレビュー巡礼に参りたいと思います。
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