悲しい色やねん

劇場公開日:

解説・あらすじ

小林信彦の原作を森田芳光が大胆にアレンジしたシティ感覚の青春ヤクザ映画。夕張組の跡取り息子トオル(仲村)は銀行員として働いていたが、父が三池組系の元ヤクザとの喧嘩で大ケガしたことからヤクザの世界に身を投じることに。トオルの親友・恵(高嶋)は敵対組織の三池組に属していたが、2人で組んでビッグビジネスに挑戦しようとすすめるが……。男役に挑戦している江波杏子、悪女役の藤谷美和子に加えて、不意に画面に現れる書割を思わせるような道頓堀川のカットが印象的。

1988年製作/102分/日本
劇場公開日:1988年12月10日

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(C)東映

映画レビュー

3.5嫌いになれない作品

2025年2月6日
PCから投稿

はっきりとしたストーリーの筋がなく行き当たりばったり的に物語が進んで行く、いわゆる「ソフトストーリー」と呼ばれる種類の作品。
ヤクザの息子がカタギになり大阪にカジノを作る物語ですが、視聴者は途中「いったい何を見ているんだろう」という感じになります。

しかし、題名の元になった「悲しい色やね」の歌が素晴らしすぎて見終わった後に『いい映画みたな』という感じにさせてくれます。物語の最後にとんでもないことになって「悲しい色やね」が流れるのですが、これが映画を見終わった後の余韻を凄く感じさせてくれるのです。道頓堀の川から撮影した大阪の風景も凄い良い。

映画としてはいろいろとアレな部分も多いのですが嫌いになれないです。

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みる

3.0そ、れっマーデ〜

2023年2月26日
iPhoneアプリから投稿

大阪をここまで滑稽にデフォルメを効かせて取り扱うというのもない。なんちゅう関西弁喋っとるんや〜から始まるが、案外、極端に音痴なイントネーションは、指導能力のなさではなく、意図されたものかと思えてくる。歌舞伎なのか。ラストは名曲が貶められているようにも聞こえる。
暴力や賭博は肯定で、ヤクや殺人は否定らしい。善悪の境界線がわからず、主人公が何を目指しているのかが分からないが、30年後の大阪が行政主導で進めようとしているカジノのことを考えると、この喜劇も何かを言い当てているような気にもなる。
独特な演出にこれでいいのか、役者も迷ったのではないか?小林薫と江波杏子の作り上げる世界。ひとり天真爛漫さを発揮し、不可思議な芝居を超越してくる藤谷美和子が楽しい。

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Kj

3.5going downそーれーまーでー

2021年10月8日
Androidアプリから投稿

藤谷美和子が悪役なのだけれど、すごいハイテンションなブリっこで楽しい。ヤクザの組長がデカいヨギボーでチルしてるのは、今でも面白い。テーマ曲がもちろん最高。

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タカシ

2.0それから、からの落差。

2021年2月9日
iPhoneアプリから投稿

森田芳光、この三年前の傑作「それから」からの落差に寧ろ驚く。
その藤谷美和子怪演、別格だが上滑るのが悲しい色やねん。
若手はこの程度の演技で許された時代、良イモンのヤクザが一番カッコ良いと錯覚できた幸福な時代の歴史資料的価値。
修行に。

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きねまっきい