ドキュメンタリー八甲田山
解説
1902年、199人もの死者を出した史上最悪の遭難事故とも言われる八甲田山雪中行軍遭難事件の真相を描いたドキュメンタリー。明治35年(1902年)1月、ロシアとの戦争を控えた日本帝国陸軍は寒冷地での訓練が急務となっており、また、本州北部がロシア軍から攻撃を受けた場合、八甲田山に移動路を確保する必要もあったことから、八甲田山登山計画が立てられる。青森歩兵第五連隊から選抜された210人の雪中行軍隊は、目的地まであと4キロという標高732メートルの馬立場にも到達するが、天候が急変。猛烈な吹雪の中で迷走し、199人もの死者を出す大惨事へと発展する。生存者の証言や専門家のインタビューを通して事故の過程や原因を検証するほか、再現ドラマも交える。
2014年製作/88分/日本
オフィシャルサイト スタッフ・キャスト
- 監督
- 宮田聡
- 原作
- 小笠原孤酒
- 撮影
- 大串雅昭
- 美術
- 田沼勝彦
- 助監督
- 岩下力
- アソシエイトプロデューサー
- フランチェスコ・コルーシ
- エグゼクティブプロデューサー
- 宮田聡
- 日本語版ナレーター
- 屋良有作
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2014年5月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
八甲田山雪中行軍遭難事件といえば、
高倉健&北大路欣也の八甲田山を思い浮かべる人が多いのでしょう。
この映画は同作のリメイクではないために頭にドキュメンタリーと付いているのだと思います。
専門家のインタビューもあり、3D地図での
解説ありと丁寧に遭難ルートや
遭難原因を説明しています。実際に八甲田で撮影したらしく、青森特有の地吹雪がリアルです。リアルといえば生存者の肉声の証言音声もあって驚きました。
八甲田山は芥川也寸志の曲が素晴らしかったですがこの映画はブラームスの交響曲がふんだん使われていて遭難話とマッチして重厚さが引き立ってます。ナレーションは銀河英雄伝説の人ですね、ここらあたりも重厚さを
醸し出してます。
どうしても高倉健&北大路欣也の八甲田山との比較になってしまいますが、
俳優やストーリーの面白さでは高倉健&北大路欣也が上、吹雪や実際にどうしてどのように遭難したかという描写ではこの映画が上、
と感じました。
遭難原因と結末においては
両者はまったく別物の映画です。
八甲田山雪中行軍遭難事件の真実に迫る、
というコピー通りで山岳ドキュメンタリー映
画としては傑作です。事件に興味がある人は絶対に見るべき一本です。