フューリーのレビュー・感想・評価
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とにかくタイガー、そしてラッキー・ストライク
子供の頃に田宮模型のミリタリー・ミニチュアシリーズに小遣いを根こそぎ注いだ世代にとって本物のタイガーが暴れまくる本作はまさしく夢。
中盤の対タイガー戦は身震いするほど臨場感に溢れ、クライマックスの絶望的な戦況下でワラワラと湧いてくるナチどもにありったけの銃弾を浴びせる地獄絵図は極上のゾンビ映画のように美しく血塗れで感動的。きっとブラッド・ピットは『ワールド・ウォー・Z』でこれくらい盛大にやりたかったのではないでしょうか。劇中にこれでもかと出てくるラッキー・ストライクの喫煙シーンもきっとタバコの売上増に貢献することでしょう、いや多分そんなことはないです。
2014年最高のアクション映画
アメコミの実写化やSF映画が増えている今、一発の弾丸が命を奪ってしまう恐怖感や確実に敵を殺さねばならないという緊張感に満ちたアクション映画は極めて少ない。その意味において、本作は久々に真に見応えのあるアクション映画である。
戦争映画をアクション映画と捉えるのはしばしば抵抗がある。しかし、この作品は戦場で生きること=人を殺さねばならないこと、という理不尽さを過度に劇的になりすぎず、且つ感傷的にもなりすぎない絶妙な匙加減で描き、戦場で闘うことに説得力をもたらせた稀な作品である。
メインとなる5人の男達を人間臭く描いているのもまた良い。仲間に妬みや侮蔑という感情を抱きつつも、いざ戦闘となれば戦車に乗り込み、戦闘指揮、操縦、装填、砲撃と分担作業をこなすことで互いの命を守り合っていく。狭い戦車の中で繰り広げられるこの連係プレーは戦場での見事な人間ドラマを生み出している。とりわけ中盤のティーガー戦車との一騎打ちは戦車戦ならではの重厚感のある戦闘シーンには思わず力が入ってしまう。
勝つか負けるかの緊張感が始終物語を包むものの、決して痛快さや爽快感はない。タイトルにもなっている“フューリー”とは主人公たちが乗り込む戦車の名前のこと。ラストに映し出されるフューリー号の姿こそ本作の全てを物語っている。
戦争のない世界へ
あまり、得意ではない戦争作品に挑戦してみました。ブラットピットをはじめとして、みんな演技とは思えないほど。
戦闘シーンは、いままで見た作品の中でも1番リアリティーがあり良かったです。
いままでは、誰かの死ぬシーンは、悲しくて涙が止まらないことがほとんどでしたが、フューリーを見て、仲間の死を深く哀しむ時間もないのが戦争なんだと強く実感しました。
思考停止状態で回想している感覚
映像も音楽もずっと同じ雰囲気で、アクションの1回想シーンをずっとやってる感じだった。葛藤や成長だけに絞ったわけでもなく、ヒロイズムがあるわけでもなく、戦争の善悪を押し付けるわけでもなく、なにかに絞って訴えていく映画ではなかった。葛藤も成長も残忍さも、靄の中での出来事かのよう。戦車を使っての戦闘シーンとかもあったのに、どこか淡々としていた印象。
でも戦争ってそういうものなのかもしれない。
こういう”映像”が私にとっては一番記憶に残りやすく、だから戦争映画は嫌いなんだ。夢見が悪い。
それにブラピのきらきらしたかっこよさを出してくることも、渋かっこよさを出してくることもなかった。最後が悲惨じゃなかったことくらい。女の子は感想に困るだろうな。デートで見るべきじゃなかった 笑
大迫力の戦車戦
シャーマン4対ティーガー1の死闘、見ごたえありました。
その前の、歩兵を救出しながら対戦車砲潰すシーンも大迫力。
ディスカバリーチャンネルで戦車戦をCGで再現した番組やってましたが、迫力はくらべものになりませんね。
草食系兵士が最後の生き残りになるのはプライベートライアンのアパム以来の伝統なのでしょうか。
難点をただ一つだけ言わせてもらえば、最後の戦闘シーンでなぜ予備弾薬を戦車の外に積みっぱなしにしといたのでしょうか。最初からの戦車に籠城する作戦だったはずなのに。北アフリカ以来の歴戦の勇士にはあり得ない痛恨のミス。ヤマ場を作るための演出に見えてしまう。エマの死亡シーンもどうしてもわざとらしく見えてしまう。最近の映画はこれくらいわかりやすくしないと受け入れられないものなのでしょうか。
ヒーローなんていない!
観終わった後のこの空虚感はなんだろう?重たい何かが心を鷲掴みにする。。戦闘シーンのリアリティさは、まさにこれが戦争なんだと否応なしに見せつけられる。戦争は、いつも弱者に襲いかかるものだし、だから二度と起こしては行けない事だと思わせる。戦争には、勝者も敗者もいない!ましてやヒーローなんて存在しないもの。最後に運良く生き残った彼?がまわりから英雄扱いされるが、彼?の表情がそれを物語る。この重たい映画のテーマはなんだろう?今は、見つからないが戦争にヒーローなんて存在しない!それだけは理解した。年末に実に重たい、考えさせられる映画を見てしまいました。皆さんも各々感じて下さい!
戦争嫌いの戦争兵器好き
SSからドイツ市民を守ったら、メシたかったり女抱いたりしていいんですかね。
本当はゆすりたかり略奪凌辱に近かったんでしょうね。
ティーガーが出てきたのは、もう同型の戦車の色を塗り直して敵味方とかにするのがリアリティーに欠けるからでしょうね。ガルパンの影響も少しはあるのかな。
その割には戦車の砲撃が緑と赤に色分けされて、シス対ジェダイみたいだったね。ここはなんでなんだろう、シャレのつもりかな。
戦争に反対する市民を見せしめのために街に吊るしたりするSSが一番怖いです。
夢現
この大作の大半は戦闘シーンです
臨場感抜群、観終わった後、夢現…と言いますか茫然自失の状態でした
戦争モノにありがちな、兵士たちの背景(例えば年老いた母親や故郷に置いてきた妻子など)は全く描かれていません
ただひたすらシンプルに戦闘シーンが繰り返されていきます
物語はドン(ブラッドピット)率いるフューリー号に、みるからに草食系の新人ノーマンが配属される所から始まります
ドンはノーマンに「誰とも親しくなるな」と言い、嫌がる彼に無理やり敵を撃たせます
「リタイヤする」と泣き喚くノーマンでしたが、ある出来事をきっかけに一人前の戦士に変わっていく姿は本来必要のないはずの姿であり、とても切なくなります
誰とも親しくなるな、と言ったドンですが実は誰よりも仲間を愛しています
仲間が亡くなった時の苦しみを知っているからこその発言かもしれません
この映画は色々な見方が出来ると思います
純粋に戦闘シーンを楽しむ娯楽作品として観ることも出来るでしょうし、戦争の現場を知る手段にもなるでしょう
戦争を繰り返してはいけない、という分かってはいるけれど、だからこそ非常に重いメッセージが込められています
私の唯一の不満はドンが美しい顔のまま死んでいくラストシーンです
戦争の悲惨さを伝えたいならかつてドンが独兵に対してそうしたように、ドン自身が無惨に死んでいくべきだと思いました
特に若い世代の観客に「カッコ良い」と思われてはいけないのです
戦争はカッコ良くてはいけないのです
極限状態で人はどうなるのか、おそらく全ての理由を「戦争」にして敵を撃つことしか考えなくなるのだという事がよく分かります
「理想は平和だが歴史は残酷だ」
リアル戦車戦
最近ガルパンの影響で、戦車は綺麗なイメージがありましたが、久しぶりに泥まみれのリアルな戦車が見られました。戦争のリアルな面は良く描かれていましたが、反面エンターテインメント性が薄くなったのは仕方ないのでしょうか。最後は皆で生還してほしかったたですね。
惜しかった。音は凄かった。
ミリタリーのことは無知なので、そっちの人がどういか知らないけど、狙いは面白かった。が、今一歩だったな。
あらゆる戦争映画は「炎628」より凄い映画にできるかということを考えているのだろうけど、本作はさすがにサービスし過ぎ感が。あの色はなんだ。音は凄かった。良かった。さすがに色調は演出過多な気が。あと悲しげな、悲惨そうな音楽は相当邪魔。ストーリーは悪くないんだけど、演出は割と短絡的、まとめると惜しい、惜しかった。
熱くなるなー
この頃、戦争映画をポチポチと見ている中、フューリーの予告を見てると、戦車の戦闘シーンがあり、なんかもうそれだけで見ようと決めました。
んで、実際に見てみると、対戦車戦はそこまで無かったんですけど、タイガー戦を見れただけで満足…
なんですか、あいつ。硬すぎるじゃないですか。
なんだか、戦車にはまりそう…
内容的にも満足ですね。グロい部分もありますけど、自分的にはそこまで、うわっ!となるレベルではないですし。
戦争ってこんなに理不尽で残酷なものなんですよ、ってのを無理に見せようとしてる感じはありますが、それも新兵を成長させる過程を見せ、感情移入させやすくする為なんでしょうね。
確かに現代人としては、新兵のように人を簡単に殺すことに抵抗ありまくりですからね。
同じ立場に立たせたかったのでしょう。
あとはラストの戦闘は熱くなりましたね。
いや、無理だろ!って思うんですけど、希望を探しながら見てしまうので、一つ一つの戦いの度に、どうだ!これでどうだ!まだ終わらんのか!って思って、熱くなりました。
まぁ、でも心にガツン、と残るものは少なかったので、自分の中での名作としては残らないでしょうね。
なんだろなー
どこが、ってのが、言えないのが難しいとこなのですが。
俳優たちの名演技が光る作品
まぁまぁグロテスクなシーンがあるので、苦手な方は避けたほうがいいかも。過去の作品にはもっとグロテスクなものもありますが、そこそこのレベルかと。戦闘シーンの迫力や緊迫感は◎
一番の印象は名演技。ブラッド・ピットの演技は文句なし。50歳であの肉体はすごいの一言ですね~実際の戦場にいた兵士はあんな肉体だったのかな~?と疑問に思いながら。。。それよりも感心した俳優がバイブル役のシャイア・ラブーフとノーマン役のローガン・ラーマン。臨場感や、感情の変化など、引き込まれるものがありました。
ストーリーへの共感レベルはそこまで高くなかったかな~そこが少し残念。
臨場感炸裂。
この監督の作品といえば先日観たばかりの「サボタージュ」。
今回は戦争映画だ。また肉片や内臓が飛び散るのか(汗)と
イヤな予感がしたが、ブラピ効果?でその辺りはかなりソフト。
海軍や空軍が持て囃される時代に、陸軍戦車をドーンと描く
製作陣の心意気は大したもの。監督には海軍所属歴があるし、
ブラピはバックがアンジー姐さんですから、アメリカ万歳な
戦争映画になっていないところが、好意的であり挑戦的。
当時のドイツ軍が米軍相手にオロオロしないと思うんだけど。
(でもかなり無能な動きをしていた気はします^^;)
本物の戦車で撮影したことも話題になっていたけど、俳優陣の
リアル戦場体験合宿も凄かったらしい。もう二度とあの訓練は
やりたくない!って最年長ブラピはやや苦い顔でインタビューに
応えていた。しかしそういった努力が功を奏して臨場感溢れる
映像が完成されている。観ていて本当に怖い。弾が飛び交い、
大砲が爆裂する陸上戦闘シーン。首を出していて大丈夫か?と
思ったとたんにドキューン!とふっ飛ばされる。さっきまで共に
食事をしていた一般人が爆撃であっという間に死体に変わる。
兵士達の過去やそれまでの対戦などは予期させる程度に止め、
ひたすら戦闘の毎日。新兵ノーマン目線で描かれるベテラン兵の
挙動は不思議であり恐ろしくもあり孤独と恐怖に満ちているのが
分かる。だから同じ戦車内で疑似家族のような連帯感を持つ。
おそらく自分の最期を看取るのがこの仲間達になるからだろう。
フューリーと名付けられた戦車のラストを観終えると、
これはほんの一部であったと分かる。彼ら以外の戦車内でも
同じような戦闘が相次いで、多くの兵士が死んだに違いない。
(なにせSSに突破されたわけですから)
目の前で日々恐ろしい戦闘が繰り返されて、しかしこれが仕事で
あるがゆえ逃げるわけにも諦めるわけにもいかず、正義を信じて
ただ前へ進むしかなかったという現状を否応なく理解させられる。
(いや、凄まじいのなんの。後半はややドラマ構成なんですけど)
「コンバット」の方が考えさせられたなぁ
「理想は平和だけど現実は残酷だ」ということを言うためにこれだけドンパチドンパチやってくれたわけ?
大して考えさせられる所もないんだからティーガー戦車との対決くらいもう少し丁寧に描いて欲しかったなあ。
それにしても後に何も残らない作品。残念でした。
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