天の茶助のレビュー・感想・評価
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SABUのみぞ知る
下界の人間の人生は、天界の者たちのシナリオ通りに決まっている。ある時、彼らのお茶係の茶助が発した言葉によって、一人の女性ユリが死ぬ運命に。茶助は彼女を救うべく、下界へ…。
SABU監督の珍しいファンタジー。
やりようによってはコミカルな作品にもなりそうだが、そこはSABU印。
下界に降りた茶助と個性的な登場人物たちが織り成す人情コメディ。
ヤクザと対したりと、突然のアクション、バイオレンス、サスペンス!
不思議な力で人の病を治せる茶助。スピリチュアル・ムービー…!?
茶助とユリの切ないラブストーリー。
不条理でシュール。代名詞の走るシーンも勿論。
初期の作品を彷彿させるような、これぞSABU疾走エンターテイメント!…ではあるんだけれど、
初期の作品って話的にも面白かったんだけど、これは…。
おそらくラブストーリーがメインなのだろうけど、色々ごちゃ混ぜで、訳分からん…。
と言うか、何を見せたかったのか…?
知るのは、創造主(=SABU)のみ。
役者陣は快演。
SABU作品二度目の松ケン、常連組の故・大杉漣、寺島進。
ヒロイン・大野いとは喋ると下手なのかナチュラルなのか分からないが、本作では喋れない役故魅力が光ってた。
今野浩喜の怪演はなかなかインパクトあり。お笑い芸人から役者に転身したのは正解かも…?
SABUの映画らしい全力疾走、そしてヤクザはこの作品でもあった。 ...
SABUの映画らしい全力疾走、そしてヤクザはこの作品でもあった。
期待してたわけじゃないけどやっぱりそれがあるとSABUに映画だなぁって感じがしてなんか嬉しい。
ただ内容が微妙すぎる。
よく分からない。
分からないというかファンタジーすぎ。
そしてなにより残念なのは堤真一が出てない!!!!
羽の生えた松ケン‼︎
みんな真面目なはずなのに、よくよく考えるとおかしな世界観…?
天界では、人間一人一人にシナリオが与えられ、人々はそれ通りに生活しています。
ちょっとでもシナリオが狂うと、他の人にも影響してしまうという、複雑な状況にも関わらず、茶助は交通事故で死ぬ予定の少女の命を助け、シナリオを書き換えてしまいます。
死ぬはずだった人間を生かしてしまうという暴挙に出た、天助のあまりの無茶ぶりに唖然としました。
死んでも神輿に乗り続けた超人な体を持った天助は、ただでは起きそうにないですね。
基本的には好きな話でしたが、いろいろ詰め込みすぎた印象は否めず
あらすじや予告編からは結構面白そうな雰囲気が漂っていたんですけどね、何かいろいろ詰め込みすぎたせいか、正直途中で何の映画を見ているのか分からなくなりましたよ・・・。
着地点がそうなるなら、もっと普通にラブファンタジーとして見たかったなぁ。
その話いる?的な部分が多すぎて、軸が何なのか分からなくなる感じは狙いなのか、何なのか・・・。
天界の茶番頭・茶助が地上の口がきけない女の子に恋をして、彼女の危機を救おうと運命に立ち向かう基本線は好きなストーリーだったので、まあそれなりには楽しめましたが、いろいろと脱線した部分がいまいち受け付けなかったところもあって、少しもどかしさを感じてしまった作品でしたね。
キャストはホント魅力的でした。
おかげで最後まで見れたところもあったかと・・・。
これは人間離れした雰囲気漂う松山ケンイチが主演だったからこそ成り立った映画ですよね。
脇を固めたのが伊勢谷友介に大杉漣に田口浩正、これもとても魅力的な配役でしたし(寺島進はベタ過ぎかな)、個人的にはヒロインに口がきけない大野いとだったのが最高だったなぁ、若干地味な存在なのと台詞回しに多少難がある彼女も、こう言う役なら最大限に魅力を発揮できますから、ここはSABU監督ナイスキャスティング!と絶賛したい部分でしたよ。
茶助の妹を演じた玉城ティナもなかなかの存在感、全体的に画的には完璧に嵌った配役でしたね。
しかし我々各人の人生は天界で全て脚本家が作り上げているのだとしたら、私の人生を書き上げている脚本家は相当な凡人としか思えなくなってしまうなぁ(苦笑)
そして生かすも殺すも脚本家次第って、何かゾっとしますね。
まあこんな設定の映画にしたおかげで、何でもありになってしまったのは良かったのか悪かったのか、突っ込みどころが多すぎて、突っ込む気にもなれないほど意味不明な展開に、見る側も振り回され続けた作品でしたね。
やたらお祭り?のシーンが多かったのも、正直鬱陶しく感じました。
怖いぐらいの祭り押し、舞台となった沖縄の観光PR的な作風にしなかったのは良かったものの、ちょっとくどかったかな、異質感漂う雰囲気を出したつもりなのでしょうが。
まあSABU監督お得意の疾走感を出すには最適なロケ地だったかもですけど。
いろいろな映画のパロディは結構ツボだったし、キャストと基本的なストーリーは好きでしたが、監督のやりたい放題にはいまいち付いていけずでした・・・。
監督は沖縄が好きなんだなぁという印象だけが残る
伊勢谷友介のボクシングシーンが見所
諦めずに祈り続けていればきっと新しい人生のシナリオが始まる。
人生は変えられる、運命なんてくそくらえ。
主題とストーリーが結びつかないのだが
映像も含め、沖縄のエイサーと堕天使を同じ土俵に混ぜた感覚が、もがい...
映像も含め、沖縄のエイサーと堕天使を同じ土俵に混ぜた感覚が、もがいても生きろって言ってるのかな。台詞の無い大野いとが天使だね。
松山ケンイチ捨て身の演技
高評価の付かない意味が分からないくらい、良い映画です!
松山ケンイチ扮する茶助の奮闘がたまらなく爽快。沖縄の祭りが醸し出す独特のムードが夢のようで引き込まれます。もう一度映画館で観たいと思える作品に久々に出会いました。
キラキラ映像おもしろい
「やりたいことは解る気がするんだけど、なんか演出がはまってないなあ」って感じ。
天の使いが降りてくる話だから、幻想的な映像でやりたかったんだろうなあって思わせるんだけど、やたら民族舞踊が出てきて、照明がキラキラしてればいいかっていうと、ん、それは違うんじゃね。
それでも、そのキラキラ映像の中にいる松山ケンイチはみちゃうね。いい感じなんだよ。
全体に「ん、違うんじゃね」「ん、ここは面白いんじゃね」って観てると終わる感じかなあ。
役者さんは豪勢だし、演出のピントが少し合ったら、名作になるのかもなあっと思って見てた。
エンドロール見てて、原作:SABU で「原作あるんだあ」と思って、脚本:SABUで「原作者、脚本まで書くなんて気合入ってるな」と思って、最後に監督:SABUで「最初から原作・脚本・監督:SABUって書けよ!」と思ったなあ。全部独りでやってるから、キラキラ映像になったんだろうな。
脚本が主題なのに、脚本があんまりでした。
劇場で観た
予告編が面白そうだったので、
トライしました。
原作未読です。
年間かなりの映画を観ますが、
SABU監督の作品は
観る機会がありませんでした。
天界で脚本家たちが、
地上に住む人々の人生の
シナリオを書いているという、
奇想天外な設定。
交通事故で亡くなる女の子を助けるために、
地上へ向かう主人公「茶助」のお話です。
映画はツジツマがすべて無視されています。
女の子や辛い人々を、
茶助が下界で助けていくのがさっぱり分からない。
単純に天界でシナリオを、
書き換えればいいじゃないかと(苦笑)
そもそもこの設定に、無理があったようですね。
前半のモノローグは
まぁ観れましたが、
中盤から転がる石のように
ストーリーがむちゃくちゃになります。
着地点もないまま、
御都合主義のストーリーが疾走。
人生が変っていくように変化させているのなら、
カタルシスをもって描いてもらいたかったです。
何でもありで自由にやるなら、
もはやシナリオではないですね。
意味のないバイオレンス描写に、
ゲロの多用に、
少しジャマな沖縄文化の表現もよく分かりません。
顔が白塗りの唐突な警官や
突然主人公がやくざになる展開には、
もはや中盤からは着いていけなかったです。
いったい
監督は何がやりたかったのでしょう?
脚本も書いているみたいだけど、
はちゃめちゃなストーリーで
評価されてきた人なのかな。
ぶち壊すなら、
石井聰亙監督のように
超絶に暴走して欲しいし、
脚本で唸らせるなら、
内田けんじ監督のような
天才肌を魅せて欲しい。
こういう類いはどっちつかずなら、
陳腐に見えて悲しくなりますね。
これもベルリン国際映画祭に
出しているみたいですか。
先日観た海街diaryのカンヌ出品といい、
邦画の恥だから今後検討して欲しい。
寺島進さんの力技な演技がちょっと不愉快でした。
エイプリルフールも好きじゃなかったし、
これから出演作は外そうかな。
伊勢谷さんは、
最近良作に恵まれないみたいですね。
存在感のある大好きな役者さんだから、
頑張って欲しいです。
久々に劇場で観た
松山ケンイチくんが素晴らしかっただけに、
とっても残念な時間でした。
今宵は辛口ですみません。
運命に立ち向かう勇気をくれる。超個性的な“天使”のストーリー。
【賛否両論チェック】
賛:決まりきった運命に逆らい、自分や周りの生きる道を切り開こうとする主人公の姿に、心打たれる。登場人物も個性的で、飽きずに観られる。
否:思いのほか、暴力シーンやグロシーンがある。急にスローモーションになったりなど、描写も好みが分かれそう。宗教色もやや強いか。
“脚本”という用意された人生に真っ向から抗い、人々を救うために孤軍奮闘する主人公の姿が、感動を誘います。そして、そんな彼の意外な過去が次第に明らかになったり、登場する出演者の皆さんもかなり豪華で個性的だったりするので、静かな世界観の割には、最後まで退屈せずに観ることが出来ます。個人的には、玉城ティナさん演じる“メチャ子”こと早乙女茶子が、個性が強くてステキです(笑)。
ただ、ヤクザや殺し屋が登場したり等、想像以上に暴力シーンがグロいシーンが多いほか、お話そのものは結構悲しい感じなので、
「思っていたものと違った・・・。」
と感じてしまう人もいるかと思います。
逆境や窮地に立たされた時、己の人生に立ち向かう勇気をくれる、そんな作品です。
原作、脚本の良さに加え、演技派のキャスト達 映画の世界に引き込まれ...
原作、脚本の良さに加え、演技派のキャスト達 映画の世界に引き込まれ、生きる事に元気をもらえるような作品
宣伝力の差か、観客が少ないのがちょつと残念
予告編は期待させるものでした
6月も残りわずか、この作品が上半期最後の鑑賞となりました。
人生はすべてシナリオが決まっている。自分の不用意な提案で不慮の死を遂げる事になる女性。彼女の運命を変えるために奮闘する主人公。
期待感いっぱいのストーリーですが、実際は映像美、芸術性の追求?の様な感じで眠くなります。また、時折出てくるショッキングなシーンや暴力シーンは本当に必要なのか?と思います。
もう少し感動できるかと思っていましたが見事に期待は裏切られてしまいました。
鑑賞後の爽快感、心温まる感動を求めるひとには不向きだと思います。
独特の世界
ストーリーがとてもユニークで、一人一人のキャラクターもしっかりしており、とても楽しめる映画でした。
松山さんの独特な演技は、この映画になくてはならないものでした(笑)
玉城ティナさんの土佐弁は、驚きとミスマッチ感が印象的です(笑)
いとさんの目の演技、素敵です。
沖縄の舞台が、また映画の独特な味を出しており、映画全体の味になっております。
オススメです。
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