「クルマ好きのためにあり」ニード・フォー・スピード MASERATIさんの映画レビュー(感想・評価)
クルマ好きのためにあり
ほとんど全編に渡って車が登場する。ストーリーは何も考えていなくとも先が読めてしまうような簡単なものだったが、とにかく車を眺めれば良い映画なのではないか。ストーリーもレース以外でも必ず車が活躍するようになっており、車が主人公レベルと言っても過言ではないはずだ。実際ゲームが原作ということでそれは必然的だと思うが。
よって、車マニアにしか伝わらないという大きな難点がある作品だ。私はとにかく車の活躍を目に焼き付けているタイプの人間なので、その点は楽しめた方である。クラッシュや猛スピードのシーンで使う車は偽物だとは言え、CG無しのカーチェイスやアクションはため息が漏れるほど素晴らしい。レースになると、前方の車の動きに対して後ろの車の挙動などかなり細かな部分で興奮した。また、登場車種がランボルギーニやフェラーリといった有名どころでは無く、マニアックなメーカーの車が登場するのにはゲーム同様興奮。個人的には主人公が訳あって最後のレースで使う「ケーニグセグ アゲーラR」が好きなので、その活躍の場では大いに興奮した。その他にも「ブガッティ ヴェイロン」「マクラーレン P1」 「サリーン S7」「GTAスパーノ」など 夢の車が勢揃いだ。主人公のライバルの人物が乗る、「ランボルギーニ セスト・エレメント」はやはり芸術品レベルだ。それらスーパーカーを見事なカメラワークで撮影している。疾走感もとてつもなく強くスタイリッシュに描かれており、本当に車が大好きならば夢の時間だろう。
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