リトルプリンス 星の王子さまと私のレビュー・感想・評価
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素敵!
ディズニーやピクサーのスタッフが集結してるとはいえ制作はフランス。全体的に詩的で、ラストも白黒ハッキリしない感じがよい意味で含みを持たせたるあたりが大人向け。ディズニー王道作品のような派手さや華やかさはないので、眠いという感想の人もいるかもしれないけど、なにより登場人物の心理描写という点がしっかりしてるのでほろっと来ました。ピクサーのCGの絵柄が好きじゃないんですが、本作については現代の画一化された社会を象徴するかのようなCGと、絵本の中のストップアニメーションとの絵柄の差がとても効果的でした!アニメーションの技術的なところは詳しくないですがストップアニメーションてすごく高度なのですよね。真のアニメーション好きなら見て損はないはず!
大人になると忘れること
星の王子様の世界を色鮮やかに描き、新しく生まれ変わらせた、素敵な物語。
CG映像とストップモーション映像の、両方が美しく、分かりやすく現代と物語の世界を分けている。
CG映像では、おじいさんの家が特に明るくて綺麗だ。こんな部屋で過ごせたら楽しいなと思う、おじいさんの子どものような純粋な心が表れた家。
ストップモーションは、質感が感じられるのが面白い。キツネの尻尾が揺れる感じが素敵だ。
物語は、少し切ないけれど、笑みが零れるシーンもあり、重くなく、爽やかな気持ちになる。
目に見えない大切なものは何か、はっきりと分かるわけではないけど、月や星、緑の木々や光る水面を見たときの、心が浄化されるような、胸がキュンとなる気持ちのことかな、と思った。ただ、生産性だけを求める、大人の王子が働いていたような星の人間には、なりたくないなと思った。
大人のためのアニメ
すごい意欲作だ!
大人への。
原作はそのまま、それ以外の周りのお話を創造した面白い作品。
飛行士が歳をとり王子さまは隣に住む少女へと語り継がれていく。
奇妙な老人が作りだす世界や小道具など、お受験真っ只中の少女
にはどれも不要なものばかりなのだが、そこで老人は大切な物語
として自身の過去を語り始める…画面は転調し、3DCGアニメから
クレイアニメ、パペットの世界へ移り変わる。純朴で味わい深い
挿絵の魅力を想像の世界では存分に堪能できる仕掛けだ。後半は
少女の冒険へと世界が広がり、そこで経験する(あるいは登場する)
懐かしの面々に笑ったり泣いたり。この世界に浸れるかどうかで
好き嫌いが分かれそうな作品ではあるが(子供向けとはいえない)
訴えたい内容の殆どは大人へのメッセージなのだから強ち間違い
でもなく、今作に登場する強引なママ同様に子供の心を忘れるな、
ということなのかと。分かっちゃいるけど…という大人は耳が痛い。
(豪華な声優陣(吹き替え版)もいいけど、どう聞いても津川雅彦で)
ごめんなさい。。。
映像も内容も素敵な映画でした。
とても心温まるお話でした。
内容は深くて、正直映画の内容だけで全てを理解するのは難しいと思います。
でも理解することよりも、その映像ひとつひとつの場面で自分が感じたことや、感動したことを心に残しておけばそれで十分なのだとも思いました。
劇場には子どもがとても多く、暗い場面もあって泣いている子どももいましたが話が進むにつれ、自然と子どもたちも静かに見入っていました。
大人にも難しいので、もちろん内容的には子どもにも難しい映画だと思います。
でも子どもって本当に想像力が豊かだから、自分の見た映像や言葉を、自分の中でちゃんと処理して残しているんですよね。
理解できるかどうかよりも、心でどう感じるのか、捉えるのか。
『大切なものは目には見えない』
分かっていても、大切なものを見落としてしまうことって本当によくあります。
親は子どもを想う気持ちの中に、自分の思い通りに動かしたいという思いや、こうしてあげなきゃという思い込みもあるかと思います。
決して子どもを大切にしてないわけではなく。
でもきっと子どもは自分で考えて、自分で感じて、自分で経験することでしか成長しないんですよね。
目に見える結果や、成果ばかりにこだわるのではなく、目に見えない子どもの気持ちを心で感じて汲み取ってあげたいなと思います。
世界観の好み
大人達に物申す!
冒頭で自分が思ってる事が出てくるとは予想外でしたね。それは”大人たちは真面目すぎている”ということ。今の政治に対してでも言える事ですね。
時間に厳し過ぎる主人公の母と母が作った時間をきっかり守る主人公。親子の生活が凄いと思いました。いくらなんでも、厳しすぎでしょって思うくらいw
そんなエグい生活に手を差し伸べた1人の老人から”星の王子様”の話が進行し、その話を聞いてる時が何だか主人公の気持ちと同化し同じ気持ちで聞いているかの様な感覚でした。
主人公の女の子、最初は真面目キャラってインパクトが強かったです。でも、おじさんと友好関係を築き上げる中で子供っぽい、いや、子供らしい…なんていったら良いのでしょうかねwまーよく見る子供(?)みたいになって見る目が変わりました。
最後辺り、衝撃の展開が待ち受けていて、どうなるのか!?と少々戸惑いましたが、大人に対する宣戦布告みたいでスカッとしましたし、観終わった後温かい気持ちになりました。
思ったより大人向けな印象
とても心温まるストーリーに思わず涙。どのキャラクターも魅力的だった(キツネのぬいぐるみの可愛さは身悶えするほど!)。物語の部分と現実の部分でビジュアル表現を分けているところは本当に素晴らしかった。
ただ、小さな子どもだとどこまで理解できるのか…。思ったより大人向けな内容だったかも。
綺麗な映画、大人のための映画
予想以上に大人向け
映画の出来そのものとしては素晴らしかったですが、見る人全ての心に響く内容かと言うとそれはちょっと微妙なような、何とももどかしさを感じてしまう作品だった印象ですね。
直接的な描写による感動と言うよりは、見る者それぞれが感じ取って欲しいと言う作風でしたので、子供向けアニメのようで、ややお子さんには厳しい内容だったような?
まあでも、物語の二重構造的構成と映像に関しては素晴らしいの一言でした。
原作の話はそのままに、それをそっくりそのまま9歳の少女の話に組み込む辺りの物語構成は、原作ファンへの配慮も感じましたし、原作を知らなくても楽しめるよう作られていて、そこは本当にお見事な構成だったと思いました。
原作部分はストップモーションアニメ、それ以外の分はCGアニメで構成されている辺りの使い分けも素晴らしかったですね。
映画オリジナルの部分、少女とおじいさんの交流は、単純に面白かった!
おじいさんと対比的に描かれたお母さんにビッシリ管理された少女の生活ぶりが、また極端に凄いものでしたので、尚更ね。
おじいさんに聞かされた「星の王子さま」から少女の冒険心が生まれ展開していくストーリー構成は、ホント良かったです!
しかし管理社会に生きている我々雇われ人にとっては、何とも耳の痛い話でしたねぇ。
現実はそうもいかずですから・・・でも自由に生きたい、ただじいさんのように子供心だけを持って大人になるのも微妙なような(苦笑)
まあ大切なものは目に見えない、大人になっても忘れてはいけないことがある、そう言ったメッセージ性には十分共感できましたけど。
予告編の出来が素晴らしかったので、ややハードルを上げすぎた分泣くまでには至らずでしたが、大人が見る分には十分見て損のないアニメ映画だったと思いましたよ。
星の王子さまを好きな人が作ったんだな
おもったとおり。
子供には難しすぎる世界観。大人になることの本当の意味とは。
【賛否両論チェック】
賛:「『星の王子様』のその後」を通して、純粋な心を忘れて大人になってしまうことの儚さや切なさを、見事に体現。豪華な吹替キャストにも注目。
否:とにかくストーリーが難解なので、子供向けではない。小さい子が怖がりそうなシーンも、結構あり。
決められた将来に向けて歩き続けるだけだった少女が、元飛行士の老人と出逢い、「星の王子様」との話を聞いていくうちに、少しずつ自分の意志を持ち始めていく姿が印象的です。そして、老人のために星の王子を探しに旅立った少女が、やがて訪れた星で目の当たりにする世界や、それでも未来を自分の力で切り開いていこうと奔走する様子に、この物語に込められた想いが伝わってくるようです。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくは実際にご覧になってみるのをオススメします(笑)。
ただその分、お話そのものはかなり難解で、大人でも全部を理解するのは結構難しいかと思います。小さい子が怖がりそうな演出のシーンも結構あったりするので、子供向けではありません。どちらかというと、子供心を忘れてしまった大人向けの、リハビリ的な作品と言えそうです。
吹き替え版のキャストもかなり豪華なので、そちらにも是非ご注目下さい。
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