劇場公開日 2015年11月21日

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「子供には難しすぎる世界観。大人になることの本当の意味とは。」リトルプリンス 星の王子さまと私 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5子供には難しすぎる世界観。大人になることの本当の意味とは。

2015年12月2日
PCから投稿

悲しい

難しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:「『星の王子様』のその後」を通して、純粋な心を忘れて大人になってしまうことの儚さや切なさを、見事に体現。豪華な吹替キャストにも注目。
否:とにかくストーリーが難解なので、子供向けではない。小さい子が怖がりそうなシーンも、結構あり。

 決められた将来に向けて歩き続けるだけだった少女が、元飛行士の老人と出逢い、「星の王子様」との話を聞いていくうちに、少しずつ自分の意志を持ち始めていく姿が印象的です。そして、老人のために星の王子を探しに旅立った少女が、やがて訪れた星で目の当たりにする世界や、それでも未来を自分の力で切り開いていこうと奔走する様子に、この物語に込められた想いが伝わってくるようです。あまり言うとネタバレになってしまうので、詳しくは実際にご覧になってみるのをオススメします(笑)。
 ただその分、お話そのものはかなり難解で、大人でも全部を理解するのは結構難しいかと思います。小さい子が怖がりそうな演出のシーンも結構あったりするので、子供向けではありません。どちらかというと、子供心を忘れてしまった大人向けの、リハビリ的な作品と言えそうです。
 吹き替え版のキャストもかなり豪華なので、そちらにも是非ご注目下さい。

映画コーディネーター・門倉カド