ゴーン・ガール : 特集
あなたは愛する相手のことをどれだけ知っていますか?
パートナーの失踪をきっかけに、知らなかった“秘密”が明らかに──
「フィンチャー監督最新作は、“予想を超えた衝撃”だった!」
最も近しい存在=パートナーこそが、実は最も謎めいた存在であることを、見る者すべてに突きつける衝撃のサイコロジカル・スリラー「ゴーン・ガール」が、12月12日、いよいよ日本公開となる。「セブン」「ドラゴン・タトゥーの女」の鬼才デビッド・フィンチャー監督の過去最大のヒット作にして、最大の衝撃作の見どころに迫る。
■完璧な夫婦のはずだったふたり。しかし、妻の失踪をきっかけに、
互いの知らなかった秘密が暴かれていく──そして待ち受ける“衝撃”の展開とは!?
恋人、妻、夫──あなたは、信頼し合い、愛し合っているパートナーの“本当のこと”を、どれだけ知っているだろうか? 目の前にいる相手が自分に向けている顔は、本当にこの人の本当の姿なのだろうか? そんな最も身近にいる存在のことを、改めて考えずにはいられない驚がくのサスペンスが、「セブン」「ドラゴン・タトゥーの女」の鬼才、デビッド・フィンチャー監督によって生み出された。
「ゴーン・ガール」は、誰もが羨む夫婦に訪れた妻の失踪という悲劇をきっかけに、夫と妻それぞれが隠していた秘密が明らかになり、理想的だと思われていた2人の本当の姿が暴かれていく物語だ。
「愛する人が突然消えてしまう」という恐ろしい事態。妻はどこにいるのか、そして今も無事なのか? さらには混乱の内に、妻失踪の容疑者として、自らの名前が捜査線上に浮かび上がるという展開──果たして、自分が同じ立場になったらどうするか? パートナーのすべてを知っているのか? そして、自分は相手にすべてを伝えているのか? 観客は自らの行いを顧みながら、予想を超える衝撃の展開に言葉を失ってしまうのだ。
誰もが羨む理想的なカップル、ニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)夫妻。結婚5周年を迎えた記念日に、突然の悲劇が巻き起こる。エイミーが突然姿を消したのだ。部屋には争った形跡があり、キッチンには大量の血液を拭き取った跡が残る。一体何があったのか? そして妻の行方は? 当初は軽く考えていたニックも、この異様な状況に、やがて妻の生死に関わる事態だと困惑し出す。
ニックからの通報を受け、ボニー刑事(キム・ディケンズ)らが捜査を開始する。他殺と失踪の両方の可能性を探り、ニックの事情聴取も行うが、彼は妻エイミーが普段自宅で何をしているのかを具体的に知らなかったばかりか、血液型さえも知らなかったことが明らかになる。そして、親しくしていた近所の主婦との関係も……。ボニーの相棒ジム刑事(パトリック・フュジット)は、ニックが事件に関わっていると強く主張する。
田舎町で起こったセレブ妻のセンセーショナルな事件として、エイミーの失踪がメディアで大きく採り上げられはじめる。当初は“悲劇の夫”として同情を誘うように報道されていたニックだったが、やがて彼の隠された素性を暴き出し、人間性を問題視するなど180度方向転換。結果、全米の世論は「ニックが妻を殺したのではないか?」という方向へと傾いていく。ニックは窮地へと追い込まれていく。
ニューヨークでライターをしていたニックと、作家夫婦の娘で美しく洗練されたエイミー。大恋愛の末に結ばれ、結婚記念日を迎えるごとに、意味深なヒントをもとにプレゼントを探す“宝探し”も恒例だった夫婦に何が起こったのか。エイミーが準備した今年のアイテムを見つけるほど、不利な状況に追い込まれていくニックは、スキャンダル専門の売れっ子弁護士を雇って世論への対策を進める。果たしてエイミーは生きているのか? ニックは無実なのか!?
■聞こえてくるウワサの“衝撃度”を映画.comが確かめた!
ここまでしか言えないが、“これだけは”言える──「本作の“衝撃”はすごい!」
映画ファンはもちろん、「何か見応えのある、面白い映画はない?」と好奇心旺盛なユーザーなら見逃せないデビッド・フィンチャー監督の最新作であり、全米のオープニング成績がフィンチャー作品過去最高の大ヒットだと聞けば、これはもう期待せずにはいられない。さらには2週連続で全米週末興行の第1位を獲得、6週連続でベスト5入り(11月10日現在)となると、高い作品力が保証されているというもの。漏れ伝わってくる“衝撃度”を確かめに、映画.comは試写会へと足を運んできた。
とにかく、すごい。現状話せるストーリーは、前項で述べた範囲にとどまり、それ以上はこれから見る者の驚きを減らしてしまうので述べないが、こちらが当初抱いていたストーリーのイメージが完全に破壊されてしまったのは間違いない。「こんな映画だったのか!?」という衝撃度がすごいのだ。
夫と妻、理想的だと思われていたカップルがとんでもない窮地へと追い込まれていくさまに、観客は男性、女性それぞれの立場で感情移入してしまうのも確か。仮に夫婦やカップルがデートで見に行ったとしたら、お互いのとらえ方が全く違ったり、それぞれの感想が互いの“知らなかった顔”について話すきっかけとなり、親密度、理解度が深まるのは確かだろう。
■[サスペンス・スリラー×フィンチャー監督=高満足度!]
スリラー映画史にまた新たなページが加わった!
手に汗握るスリルと、真相を推理する知的遊戯を観客に提供する「サスペンス・スリラー」というジャンルに、デビッド・フィンチャーという鬼才監督の手腕が加われば、それはもう映画ファンにとっては高満足度確実の傑作を確約する“安心の方程式”と化す。「ゴーン・ガール」の誕生によって、スリラー映画史にまた新たなページが加わったのは間違いない。
支えるスタッフ陣も強力だ。原作者のギリアン・フリンが脚本に参加、音楽を「ソーシャル・ネットワーク」「ドラゴン・タトゥーの女」でもタッグを組んだナイン・インチ・ネイルズのトレント・レズナーとティカス・ロスが共同で担当。サスペンス・スリラー×デビッド・フィンチャーという映画ファン安心の方程式を、より強固なものにしている。ぜひ劇場で手に汗握りながら楽しんで欲しい。