ゴーン・ガールのレビュー・感想・評価
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もっと重苦しいのかと
よくできたファンタジー
ふうむ、なるほど。
浮気した夫が浮気相手に付き纏われて一家全員狙われて恐怖を味わうっていう映画「危険な情事」
ストーカーっていう言葉を一気に広めた映画「ストーカー」
比較的善良な一般市民がちょっとした過ちやちょっとした出会い(よくあるもの)で、悲劇に見舞われていく映画があったよなあ、と。
あなたの身にも起こらないとは限りませんよ、という恐怖を見せつけるやつ。
今作品のように、たまたま結婚した女が超金持ちの娘で超ワガママ女とは気づかず、さっさと自分の田舎に連れ帰って自分本意に暮らしちゃったもんだから、ものすごい仕返しされるって言うのはまあ珍しい方だが、過去分子のgoneの持つ意味をしかと知らしめる良い題名。
全米から敵視される。
とか
全米から憎まれる、また逆に愛されたり。
まあ極端に感情をあらわにする国民性だなあとつくづく思うわけだが。
日本も(もちろん世界中が)マスコミの情報に踊らされるのはよくある。
キャンプ場から行方不明になったままの少女もまだ見つからないままで、一時はその母親が犯人ではないかとの噂も立つほどマスコミがキャンプ場にも家にも彼女の経営する店にも押し寄せたのもここ数年の話。
人はみな、現実に起こる事件の行方が気になるしドラマのように解決まで早く持っていって欲しいと思うわけで、
出来れば紀州のドンファンの事件は、ちゃんと古畑さんみたいに即効性ある刑事に解決してもらいたいものだと望む。
そういう感情を上手く利用するエイミーは、
もちろん彼女が幼い頃からずっと衆人環視のもとに育って来ざるを得ない状況だったから。
作中で 夫が何度も言う ビッチ という言葉はもうまさに「クソ女」という一言に尽きる。
アッタマ来たーこのクソ女! 腐れ外道!
みたいな。
その言葉を軽くいなされるともっと腹立つ男。
でも世の中で男は女に手なんて上げちゃダメなんですよ、どんなに腹が立ってもです。
気の毒ですがね。
エンディングのあと、ふと冒頭に戻って見直すとさらにこの物語の行く末も暗示されていた。
そう言えば、昔の映画館って ずっと何度も上映されてて
途中から入って 次の回見たりってあったなあ。
いつから入れ替えが当然になったんだろうか。
それともロードショーは昔からそうなの?
私は田舎で周回遅れの映画しか見たことなかったから?
サイコミステリー
事実はマスコミより奇なりなんだけど、万人が納得するような筋書きを計...
事実はマスコミより奇なりなんだけど、万人が納得するような筋書きを計画・実行したというサイコサスペンスで、早々にネタバレしておいてラストまでこのテンションを維持しているのが凄い。女刑事がキレ者に見えて全くそうでないのが映画として都合良過ぎるか。全部そのままのせられていて最後まで役に立たない。事件そのものの話しより、国民の支持がどうとかという異様な仕立て。
イヤイヤイヤイヤそんなわけあるかい...ってなる。追い討ちかけたエンドも凄い。
悪質な知能犯vs謙虚な道化師
フィンチャーとソリが合わない
この作品の世間的評価が高いのはよく分かりますし、面白いかと聞かれたら「面白い」と答えますが、個人的にデビットフィンチャーと私のソリが合わないなと気付きました。
過去作においても「セブン」は好みでしたが、「ソーシャルネットワーク」や「ハウスオブカード」などの、ここ数年のフィンチャーの作品はどれもイマイチに感じてしまいました。
というのも、最近の作品は味付けが薄く、まるで手の込んだオーガニック料理のような印象を受けるからです。
エンタメである以上ある程度のスリリングさは欲しいなと思いました。
そういう意味で今作はサスペンスの要素も強いので期待して観ましたが、やはりフィンチャー独特の味を薄くしようとする癖があるように感じられ、最高に面白かった、という感想には至りませんでした。
或る意味怖い
ベン・アフレックのベン・アフレック
ベンアフ好演
結婚の本質を描いている
愛するかゆえに狂ってる
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