劇場公開日 2014年12月12日

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「中盤以降の怒涛の展開に圧倒される作品。」ゴーン・ガール Opportunity Costさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0中盤以降の怒涛の展開に圧倒される作品。

2014年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

怖い

興奮

非常に良かった。

特筆すべきは話の展開。

5回目の結婚記念日から始まる妻の失踪事件を描く「現代」。
ニックとエイミーの出会いと幸福な結婚生活を描く「過去」。
この異なる時間軸が並行で語られる本作。
事件の真相を、この夫婦の真相を探ろうと躍起になり序盤から話に惹き込まれます。

凡百の作品であれば。
異なる二つの時間帯が繋がると同時に事件の切欠が、真相が明らかに。
この時点がピークであり話の終盤となるのですが。

本作は真相が明らかになった時点を境に。
話が急加速し、怒涛の展開に。
この展開にグッときました。

また話を成立させた役者陣の演技も良かった。
特に妻 エイミーを演じるロザムンド・パイク。
彼女の演技、表情は最高でした。
或る一点を注視しながらの表情の変化。
言い知れぬ違和感、異物感が画面一杯に滲み出ており痺れました。

また夫 ニックを演じるベン・アフレックも良かった。
彼が浮かべる笑顔が絶妙。
良い人にも悪い人にも紳士にも馬鹿にも見える。
笑顔が彼の性質を曖昧にし、話の展開に複数の可能性を与えていました。

中盤以降の怒涛の展開に圧倒される本作。
鑑賞後、結婚生活に必要なモノは(良くも悪くも)「緊迫感」ではと感じました。

嫌な笑いに溢れた楽しい作品でした。
オススメです。

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Opportunity Cost