「釧路湿原が、現在読んでいる『ザリガニが鳴くところ』を連想させた。」思い出のマーニー マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
釧路湿原が、現在読んでいる『ザリガニが鳴くところ』を連想させた。
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原作を読んでいたので、結末が分かっていたが、設定が北海道だったので、多少面を食らった。
1964年の釧路湿原に洋館が建っている訳がないし、地元の神社で七夕祭りをすると言った設定も理解出来ない。1980年代に釧路、根室、厚岸は何度も旅行したことがあるが、このアニメのイメージは全く無いし、霧多布と言うくらいなので、いきなり、雷がなって、嵐になることも無い。いくら異常気象と言えども。
つまり、このアニメ映画の舞台はやはり、イギリスであるべきで『嵐が丘』にリスペクトすべきだったと思う。原作は嵐が丘をリスペクトしていると思うから。
しかし、内容や主旨は変えておらず、良かったのではないだろうか。
西洋はこう言った『フライング・ダッチマン』の様な幽霊話として創作する。日本は『トトロのトロール』の様な『地縛霊』として描く方が多いと思うが。
今回は四回目の鑑賞になるが、原作に忠実にするか、全く日本風にするかを選択すべき映画だと思う。脱亜入欧の時代は終わったと思う。
高畑勲風の演出家が望まれる。宮崎駿先生にはかなわないだから。
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