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映画レビュー
結婚式の演技的瞬間
『ドライブ・マイ・カー』もそうだが、濱口竜介監督は演じる人を撮る。『ドライブ・マイ・カー』は演劇を題材の一つにしているので文字通りの演じる人が描かれ、それを通じて人生の「演技的瞬間」みたいなものを浮かび上がらせていた。人は生きる上で何かの振りをするもので、演技的瞬間というのは誰にでも訪れる者だと思う。
この作品は、結婚式をめぐって起こる「演技的瞬間」を描いたものと言えそう。本当は別に心惹かれている人がいる花嫁は、それでも挙式を挙げねばならないし、そうすると決めている。その相手が式場に訪ねてきたり、その男を追ってきた女がいたり、花嫁、花婿の親族がそこにいろいろと関わり、結婚式の「舞台裏」が描かれ、花嫁を真正面から捉えたカットが強い印象を残す。花嫁を演じる彼女に正面から観客は向き合うことになるのだが、その時何を想うか、映画を観た人同士で話し合うと面白そうだ。
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うわー…
なんか脚本きついな…と思ってたら、濱口竜介じゃないのか。
監督だけやってて、脚本は別の人なのね。
人のアップを撮るような演出や、長回しは、
ヌーベルバーグや古いハリウッド映画を思わせる。
演出は光るが、どうしてもあの美学生のキャラクターが受け付けられなかった。