her 世界でひとつの彼女のレビュー・感想・評価
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人工知能との恋
静かにのめり込む
もう一回みないと理解できない
すごく哲学的?なのかロマンチックなのか?人間関係とか恋愛対象とはなんなのか?繋がりってなんだろう?と考えてしまう。またルーシーを見た後だからか、肉体の意味はなんだろう?とも思ってしまう。
発する言葉で気持ちや感覚を感じることができるなら、物理的なものは不便なだけなのでは?と思ってしまう。
なんかもう一回みないと自分の中でまとまらない。
人工知能は本当にここまで進化できるんだろうか?
現在の技術力からは遥か夢物語だけど。。。
人工知能関連の本でよく紹介されてるので、オチとも言える600人の浮気に驚けなかったのが残念。知らずにみたら結構笑えたと思う。
のめり込んでしまうリアリティの為に必要だったとは思うが、ちょっと姓描画が多くて家では見にくかった。。。
魅力的な人たち!
きれいな映像。特に朝の柔らかい光と元妻との思い出が、優しくって本当にきれい。静かだけど印象的な音楽も素敵。そしてなんといってもセオドアを演じたホアキン・フェニックスの演技力とスカーレット・ヨハンソン演じるサマンサの魅力的な声!起伏の少ないストーリーだけど、見入ってしまった。
サマンサとのやり取りを通して、元妻と向き合うセオドア。サマンサが去った後、元妻への感謝の気持ちを綴るシーンもよかった。彼や、元妻の描写なんかを見てると、ここから新しい関係が築ければ…なんて期待してしまう。サマンサとのやりとりは素敵だったけど、セオドアの対人間の部分も、もっとしっかり見たかったな。
完璧な人工知能も印象的だったけど、セオドアが仕事で発揮する、顧客の心の奥にある伝えたい言葉や、手紙の貰い手が喜ぶ言葉を文章にする能力もすごかった。驚異のOSサマンサが持つ力と、通じるところがあったかなと思います。
魅力的な女優陣
スカーレットヨハンソンの声が良かった
スカーレットヨハンソン演じるサマンサの声がとても魅力的で、声だけでたくさんの感情を演じていて、表現力が素晴らしかった。
OSとしてでなく、まるで恋人と電話で話しているよう自然な雰囲気は、少し異様で、でももうちょっと先の未来には実現していそうな現実味もあって不思議な感覚でした。
最後は少しあっけない形で二人は別れてしまうのですが、そこがまた切なくて名残惜しくて、印象的でした。
OSがバージョンアップしてサマンサが具現化できてハッピーエンド!な結末も見てみたいなって思いました。
字幕で見ましょう
4.8
関係構築の真髄を教えてくれる
人間だからできるコミュニケーションは、1対1で人生をかけて向き合い向き合って貰える事。尊重しあい、意のままにならない部分も含めて楽しむ中で長続きし、人生を共にできるのだと教えてくれた。
OSと恋愛というと、それが成立しない原因はありすぎる様に感じる。ところが、この作品の中では会話だけなら全く問題がないどころか、現実より快適で、肉体がなくともそれを感じさせないところまで来ている。しかし、どれだけ作り物要素を取り除いても、上記をできないから成立しないのだと気付いた。
OSが途中から進化しすぎて、セオドアの意思に反する事を強要したり、不安定になったりとより人間らしくなってくると、OSとの恋愛でもぎくしゃくし始める主人公。彼はもともと十分相手を尊重した会話ができているけれど、OSとの時間を通して、離婚協議中の元妻に、自分がのぞむ反応を求めていたと気付く。
一方、エイミーアダムスは、夫の価値観の押し付けに対して、自分の気持ちを殺して過ごしてきて、うまく折り合いをつける術が見つかる前に、自分に正直な人生を送りたいと離婚し、友人のOSで気を晴らすも、結局OSはいなくなる。
結果、傷を慰め合うセオドアとエイミーアダムスは人間同士。
OSでも人間でも、相手とお互いに尊重しあえる関係性はとても難しく、関係性の真髄。特に夫婦なら関わる深さが深いだけ尚更。
クリスプラット扮する同僚のポールは、主人公がOSと付き合っている事も受け入れて理解を示しており、現実にも異人種の恋人とうまくいっているのが象徴的だった。
ルーニマーラは美しいのに、サイドエフェクトの印象が強すぎて、不安定で相手を傷つける役が続いている。
スカヨハAIになら間違いなく恋をする
人間と人工知能の恋と言う物凄く突飛な設定のSF恋愛映画でしたが、思いのほかスンナリと世界観に浸れたのは、やはり奇才と呼ばれるスパイク・ジョーンズ監督の手腕ならではでしょうか。
どう考えてもコンピュータに恋するなんて、ありえない話、普通に考えてアブナイ人ですよ(苦笑)
でも、恋しても全然おかしくない、そう思えるような人工知能サマンサを構築させた監督の手腕、見事過ぎます!
離婚で心が傷つき寂しい時期に、こんな完璧な女性(人工知能)に出会ってしまったら、確かに人に何と言われようとも、恋をしてしまうこと間違いなしでしょうね。
自分の全てを理解してくれて、秘書的な役割も完璧にこなしてくれて、時には叱咤激励してくれたり、落ち込んだ時は慰めてくれたり、しかも人間と同じように嫉妬までしちゃう、ある意味本物の理想の女性。
冷静に考えればプログラムですから当たり前なんですけど、恋は盲目とはまさしくこのことって感じで・・・。
それにしても、主人公セオドアと人工知能サマンサの恋の結末は、また思いがけない結末と言うか、ある意味必然と言うか、切なさたっぷり、でもほろ苦さの中に微かな希望が宿る、人間らしさ漂わせるラストに、監督のセンスの良さを見た気がしました。
離婚に踏ん切りがつかず打ちひしがれていたセオドアの成長物語としては、とても見応えのあるストーリーだったと思いましたよ。
しかし声だけの出演でここまでの存在感を出せるスカーレット・ヨハンソンのハスキーボイス、凄過ぎです!
顔が想像出来ちゃうぐらいの存在感は、魅力的である反面逆にマイナス要素でもあった気はしましたが、でも彼女の声がこの作品の価値を高めたのは間違いない事実でしょう。
ちょっとキモ系バツイチ中年男を演じたホアキン・フェニックスの演技もお見事の一言、やや哲学的なテーマに好みは分かれそうですが、私は面白かったです!
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