STAND BY ME ドラえもんのレビュー・感想・評価
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子供の頃の純な気持ちを取り戻そうよ
誰もが知るドラえもん。日本を代表する漫画を一つ選べと言われれば、多くの人がドラえもんを選ぶのではないだろうか。私にとっても、幼少時から親しんできた漫画であり、金曜日に放映されていたアニメとともに、しっかりと刷り込まれている。確かてんとう虫コミックの1巻も持っており、冒頭部の妙に太り気味のドラえもんも覚えている。
このところあまりテレビも見ないし、ドラえもんの長編映画からも遠ざかって30年ほどになる私だが、トヨタのCMで実写版のドラえもんやのび太が登場しているのは知っていた。そこに来て、本作で3D化されると映画館の予告で知り、なんだかとても観に行きたくなった。今回は次女の希望で観に来たのだが、私自身も子供の頃に親しんだドラえもんの世界に浸れるのを楽しみにしていた。
本作は、私のような大人にこそ捧げられた映画である。大人というよりも、大人になった今、封じ込めようとしている内なる子供に向けた内容である。本作のストーリーには特に新しい点は見られない。冒頭の登場シーンを含め、有名なシーンが随所に出てくる。それら有名な短編のエピソードをつなぎ合わせたのが本作である。なので、まだドラえもんを知らない子供にこそ、入門編としてお勧めできるが、大人にとってはストーリー面で物足りないと感じるかもしれない。
だからといって、本作が有名キャラクターを用いた’70年代礼賛の単なる焼き直し映画かというとそうでもない。本作にはドラえもんを始め、主要キャラも野比家も3D化されて出てくる。そういった最新技術を用いて焼き直されたものかというとそれも違う。
本作は、大人の記憶の奥深くに眠る記憶を掘り起こすこと。これに専念しているように思える。それもあってのストーリー展開であり、映像技術ではないだろうか。のび太の部屋は3D化でより現実の感覚に近い形で登場し、ジャイアンが愛のリサイタルを開く空き地も土管付きで懐かしい風景として登場する。また、随所に多摩川の河川敷と小田急と思われるシーンが登場する。街並みのシーンもまた、実写合成しているのではと思えるほどリアルで、現実感覚に同期されるようだ。つまり、今の大人が日々の現実の風景と、子供時代に観ていた風景とテレビの前で観ていたドラえもんの画像が本作の中で結びつくのである。街並みの描写も70年代を思い出させる建物の作りであり、道行く車や郵便配達など、随所に懐かしく思える風景が精緻な3Dで登場する。本作を観ていると、忘れかけていた懐かしい想い出があふれ出るのを止められない。
ストーリーも有名な場面をつなぎ合わせていると書いたが、それゆえにのび太の駄目さ加減も改めて思い起こされる。が、大人になってみると、子供の頃に観ていた時には気付かなかったことに気付く仕掛けになっている。実はのび太が凄いやつだったのではないか。ジャイアンに殴られ、スネ夫に馬鹿にされ、出木杉に劣等感を抱く日常。テストでは毎回0点で、廊下に立たされる日々。そんな毎日でも、のび太は遅刻寸前でも家を飛び出して学校に向かって走る。殴られながらもジャイアンやスネ夫たちと空き地で遊び、しずかちゃんからは呆れられつつも、健全な仲良い友達である。そこには陰湿ないじめも、IT機器に逃げ込む孤独な人間関係からも無縁である。周りからいじめられても馬鹿にされてもへこたれない強い心。道具の力を借りながらであったとしても、実はのび太とはすごいやつではなかったか、と日々の仕事や家事で疲れ果てた大人は気づくのである。
本作ではしずかちゃんとのび太の結婚式前日のエピソードも挿入されている。しずかちゃんのパパがしずかちゃんに語りかける場面が、本作の一番の泣き所なのだが(私もホロリとした)、「特に取柄がなくても、人を思いやる優しい心こそが人間として一番大事、彼を選んだ選択は間違っていない」という部分。仕事で人間関係に疲れ、長所を伸ばすことよりもミスを隠すことに汲々とし、出世競争を強いられる大人には一番心に来るメッセージではないだろうか。子供の頃の純な気持ちを取り戻そうよ、ということである。
なお、最後に本作の見せ場であり、同時に欠点である描写について一つ。しずかちゃんとのび太の結婚式前日に未来に行ったのび太とドラえもん。ここで展開される未来描写は素晴らしい。首都高と思われる緑看板にチューブ物流システムなど、今の我々にとっても未来予想図であり、決して荒唐無稽でない未来風景が展開されている。随所に大企業のビルと思われる建物や新交通システムが登場し、笑いを誘う。このシーンはもう一度スクリーンで見てみたいと思った。が、70年代ののび太生活風景から19年後にこの未来風景では、あまりにも描写がかけ離れてはしまいか。西暦2000年頃の、今の我々から見ると過去の時点を未来と提示されても興ざめだし、多分監督さんも悩んだだろうと思われる。野暮な指摘は言いたくないが、その事情も承知でやはり気になったので書いておく。
だが、そんな事は本作の本質とは無縁である。本作を観ると、実家の押し入れ深くに眠っているかもしれないドラえもんをもう一度読みたくなる。そういえば、向ヶ丘遊園の藤子不二雄ミュージアムにはまだ一度も行ったことがないなぁ。行って全巻読破したいなあ。子供の頃のように寝そべって。
'14/9/13 イオンシネマ多摩センター
映像のすばらしさ
ドラえもんの所謂「泣ける」話を詰め込んだ映画です。内容の期待感に加え、今回は3Dを用いた上映。内容プラス映像にも注目の的となり、テレビ宣伝ではかなり期待されられた。
映画館のあるイオンに行けば、そこらじゅうに見かける「ドラ泣き」のポスター。ここまで期待させるとは、、、あまのじゃくの僕は違和感を覚えるでした。
見終わった感想としては、第一に映像。これは素晴らしかったです。タケコプターの映像が特に良かったです。また3Dのおかげで表情や動作に表現が出て、演劇サークルの僕にとっては参考になりました(笑)。
がしかし、肝心要の内容はイマイチであった。泣ける話の2本をうまく繋げたようとした努力は評価したいんですが、無理矢理感があったかなと思いました。料理で一つのコースにメインディッシュ2つ入れた感じでした(^^;;
また、のび太としずかちゃんの恋愛模様に焦点が置かれすぎていて、のび太が色んな憤りを感じる「童貞映画」のワンシーンを見ているようでした。童貞映画は嫌いじゃないですが、ドラえもんの映画にこの要素はいらないと思いました。
内容はイマイチでしたが、映像の素晴らしさを加味して、この評価にさせてもらいました!
ドラえもんってツヤツヤだったんだなぁ。
ドラえもんとの時間。
この作品、ドラえもん創世記を知っている人に驚きはない。
巧く繋げてあるのがお見事!なので、確かに涙線を刺激する
けど(名場面テンコ盛り)、大人がボロ泣きするほどでもない。
(あ、ドラ泣きか^^;)
ただただ、懐かしくて…ジーンとくるところや、
ドラえもんとの時間を大事にしろよ!なんていう青年のび太の
呼びかけには、あーそうだ、その通りだぞ!なんて思ったり。
大人目線で観る子供の奮闘ぶりに、誰が観ても涙線が緩む。
ドラえもんがいたから、たくさんの困難に立ち向かえたのだ。
あーやっぱり。
この歳になるとドラえもんまで大人目線で観てしまう^^;
どう見てもあの可愛いドラちゃんがお母さんという立場に思え、
これは見守り型育児の典型、口出しモンスター親に見てみぃ!
と、警鐘を鳴らしてるんじゃなかろうか、なんて事まで考える。
ある程度までは助けるが、あとは自力で乗り越えさせる。
どこでもドアの前で眠りこけているドラえもんがとても可愛い。
それにしても最近のドラえもんを全く観ていなかったせいで、
大山のぶ代声でないドラえもんと、さらにフルCGという変化に
果たしてついていけるのか不安だったのだが、これがまた鈴の
リアルさといい、語りかける仕草といい、ドラちゃん可愛すぎ!!
すっかりのび太の母親目線で「ドラちゃ~ん」という感じだった。
他キャラもしずか美人(お風呂好き)が際立っているほか、あの
出来杉くんが大人になってあんなかよ!?っていう緩さに嘆く。
青年のび太を見て、あ~妻夫木君で正解だったんだ~と思い、
ザ・お人好し!を地でいくのび太には、最後まで笑わされる。
実は今作を観るきっかけを作ったのは、
もしアナタならのび太と出来杉、どちらを結婚相手に選ぶ?と
いう街頭質問で、圧倒的多数でのび太が選ばれたという結果を
見たからで(なんて単純)、しずかはのび太のどこに惹かれたか、
そこをもう一度確認したかったのだ。
ま~結果は観ての通りで、世話好きはお人好しを選ぶっていう、
バカボンのママも、なぜあのパパを選んだのかこれで分かる^^;
だけどしずかちゃんは、初めからのび太が好きだったのよねぇ。
女子が命張って男子を助けるなんざ、大した度胸!だ・か・ら、
後に自分も命張って助けてもらえるっていう…相思相愛だねぇ。
(タケコプターのワクワク感、どこでもドアの夢よ~いつまでも♪)
懐かしいストーリーの詰め合わせ
すべての子供経験者へ!
感動
まあまあ良作。期待し過ぎると△
大人でも楽しめるとの話だったので見に行ってみました。
なるほど、ところどころで子どもにはあんまり分からないだろうなぁというエピソードをあれこれと挟みつつ・・・という構成でした。しずかちゃん周りの話全般がそういう流れでしたね。
しかし基本は普通のドラえもん、子ども向けの内容の方がやはり多数を占めるので、親子連れで行くとかでなければ、やや中途半端感が否めないんじゃないですかね。
一部3Dをよく活用してる場面があります。普段、私は2Dでしか鑑賞しないのですが、これに関しては3Dで見ても良かったかなと思いました。
あと些細なことかもしれませんが、エンディングも真剣に作っていた点は好感が持てました。映画のエンディングって文字オンリーな作品が大多数ですけれども、この作品はエンディングのためにちゃんと手間暇をかけて、そして最後はあたかも・・・という感じで、ラスト0分まで楽しめました。これはとても良かったです。
総じて、「大人向け」みたいな触れ込みを信じ過ぎちゃうとがっかりかもだけど、モノとしては良い作品です。
感動
ドラ泣き、はやめて!
泣く、言うふれこみに乗っかって、
タオルハンカチを握りしめ期待したのにさっぱり泣けず、がっかり。
泣かせようとする製作者のあざとさが
目につき、鼻につき、最悪。
だったら、普通でいいよ。ってのが
正直な感想。
だって、ドラえもんは
ドラえもんだから、もっとシンプルな
方がエエよね。
泣けるシーンを繋げても、泣けない事が
よくわかった。(笑)
3D映像の背景、スピード感だけを
評価して、★ふたっつ~。
元ネタを知ってるからこそ泣ける!
元々のアニメ映画の内容を知ってるから泣ける。ただ物語序盤の「のび太」にはイライラしました(笑)
約1時間半でドラえもんとの出会い、しずかちゃんとの結婚、帰ってきたドラえもんをまとめるのはちょーーーっと無理があるなと思いました。展開早ッ!!ってなりました。
3Dで見ると、迫力がすごい!!!
でも若干寄っちゃうかも ... 笑
不思議と
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