新しき世界のレビュー・感想・評価
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期待値高すぎた
評判が良いので見始めたところ、しょっぱなからセメントごくごくで「見るのやめようかな」と思ったけど、ここまで評判が良いのは何か理由があるに違いない、ともう少し見てから、と思って見続けて最後までみてしまった。
主人公がクール、それとちょっとバカっぽい風の兄貴分のチョンチョン(日本人にとってはパンダの名前みたいでユーモラス)のコンビがよい。空港の出迎え時の兄貴分からのブランドものの時計のプレゼントを偽物、と言って受け取らない主人公。これがラストに効いてくる。
主人公の正体がばれそうになるのがこの手のストーリーのはらはらするところではあるんだけど、正直、
囲碁の先生との会う時間、
警察内での上司と会う時間、
バレないの??って思って。ジャソン、理事まで昇りつめて、普段運転手ありの自動車に乗ってるよね。囲碁は、まぁ、趣味で通ってると理由つけても(4年もやっててうまくならない、てことは普段誰とも対局してない、そんな趣味って、ある??)
とくに上司とは物理的に対面で会ってるのよ?この時だけ自分で車運転するの?怪しまれること間違いなし。結果としては彼の正体は警察内のデータをハッキングされることからバレるわけだけど、ちょっと納得いかんなー。ま、映画だけど。
ストーリー的にはちょっと「用心棒」みたいだな、と。対立する二つのグループを戦わせることによりこの組織の解体を狙う、という。でも結局そのシナリオ通りには行かず、自分の飼い犬に手をかまれることになる上司。
ただ、主人公、気に入らない人物は全部排除して最後、信頼できる人物はいるのだろうか?自分にとってのジャソンは?
正直ラストの6年前の二人のエピソードは蛇足と感じたけど、あれがよかった、という人もいるようで、人によってやっぱり感じ方は違うのね、と思ったのでした。
【マイナス暴力=BL片想い】
新しき世界へ‼️
韓国最大の犯罪組織に8年間、潜入捜査を続ける一人の警察官‼️こう聞くと名作「インファナル・アフェア」を連想させるが、今作には「インファナル・アフェア」のようなセンチメンタリズムは無い‼️描かれるのは非情で容赦のない韓国暗黒街の実態‼️主人公のジャソンは兄貴分であるチョンとジュングの跡目争いに巻き込まれる‼️警察はこの機に組織の壊滅を狙う‼️ジャソンの正体を知る警察課長もあくまで職務優先で、ジャソンの犠牲も辞さない‼️そして連絡役の女性警官も惨殺され、同じく潜入捜査官の同僚も殺され、自分の正体を知る者が少なくなった時、ジャソンはある決断をする‼️映画としての優劣はともかく、リアリティは今作の方が「インファナル・アフェア」よりあると思う‼️跡目の候補者を次々と殺害、課長をはじめ、自分の正体を知る警察の人間も殺害、個人データも削除、ジュングとチョンも亡くなった時、会長の椅子に座ったのはジャソンだった・・・‼️ホントに戦慄‼️エレベーターの中でチョンが多数の殺し屋とナイフで対決するシーンは、「キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー」に匹敵するスゴさ‼️唯一の理解者であるはずの妻も、実は警察から送り込まれた監視役‼️その事をジャソンは知っているのか⁉️そして瀕死のチョンとジャソンが病院で面談した時のチョンのセリフ「俺がもし助かったら、お前はどうする?」‼️たまりません‼️チョンはジャソンの正体をずっと知っていた‼️チョンのジャソンに対する友情から来るこのセリフ‼️ジャソンも胸のどこかにチョンに対する友情を抱えている‼️チョンから送られたペアの高級腕時計‼️それをはめるジャソン‼️そんなチョンへの友情を胸に秘め、会長として生きていくジャソン‼️韓国ノワールの新たな傑作ですね‼️
カン署長がクズでイラつく、ジャソンが可哀想で感情移入した
カン署長がクズでイラつく。自分は安全な場所から内部を引っ掻きましてヤクザよりもタチ悪い。こき使われ続けるジャソンが可哀想で感情移入した。最後は飼い犬に手を噛まれて殺されてざまぁって感じ。自分でもカン署長は始末するね。
チョン兄貴がジャソンを警官だと知り殺さなかったの何故だろう。ジャソンを本当の兄弟と思い情が湧いたのかな。というかヤクザ内でまともなのチョンしか居ないから、余計に良い人に見える。
囲碁の先生がドラム缶詰めされるシーンのチョン、普段の剽軽なジャソンとのギャップで怖かった。ジャソンが殺されるんじゃないかとヒヤヒヤしたわ。
敵全員を排除するエンドは爽快。誰も邪魔者が居ないジャソンだけの天下、まさに新しき世界でタイトル通りの締め方でスッキリ。
素晴らしい出来のヤクザ映画。
主役も勿論だが準主役(カン課長役、チョン理事、イ理事)も素晴らしい演技。後から皆既に他の作品で見たことがある役者ばかりだということが分かったが、韓国人の俳優の顔を覚えていない(映画でしか見ないので)せいか彼らの演技力が素晴らしいせいかは分からないがその事実に気がつかなかった。特に、チョン・チョン役のヤクザは以前悪徳市長役で素晴らしい演技をしていた俳優だった。プロットもよく出来ている。ハラハラするシーンも多い。そして、個人的に大好きなのだが、男の友情も描かれている。最後の回想シーンにはジーンと来た。韓国料理は嫌いだし韓国旅行も楽しめなかったが、韓国映画、特に韓国のヤクザ映画は実に面白い。但し、このタイトルはいけない、オチが読めてしまったので。
インファナル・アフェアを知っていると。
潜入理由が分からない
なんであそこまで課長の言いなりになって潜入捜査をしているのかの理由が分からなかった。
主人公が辞めさせてくださいって懇願するなか、嫌々ながら命かけてヤクザのふりする意味ってなに??
脅されてるわけでもなく、誰かに恩義を感じてるわけでもなく、本人の強い正義感があるわけでもなく、、、なんで??
それにカン課長はなんで警官が潜んでいることを何の目的があってヤクザにバラしたのだろう?無意味に死んでいった警官が可哀想。
なんか色々、おかしくないか?と思ってしまった。
演技もクサくて、特に主人公がバレそうになったシーンの汗拭う演技とかバレバレ過ぎて萎えた。そんな分かりやすい態度取るわけがないじゃん。
結末も予想通りで、特に驚きもない。
真剣な顔つきで演技してる人たちの様子をずっと見てる感じで面白くなかった。
【韓国潜入捜査官の、懊悩と葛藤。そして、彼は裏切りと欲望の果てに迎える結末の末、韓国最大の極悪組織のトップに君臨する過程を描いた現在韓国映画を代表する俳優陣を配して描いた作品。】
■韓国最大の犯罪組織の会長が急死し、後継者争いが始まる。
この機に乗じて組織の壊滅を計画した警察のカン課長(チェ・ミンシク)は、7年もの間、潜入捜査官として介入させていたイ・ジャソン(イ・ジョンジェ)に新たな指令を下した。
だが、後継者候補のチェン・チェン(ファン・ジョンミン)と堅い絆で結ばれたジャソンは、非情な警察の命令との間で葛藤していく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・パク・フンジョン監督らしい、血塗れシーンが序盤から連続して続く。
・潜入捜査官イ・ジャソンが、徐々に犯罪組織に魅入られて行く姿と、警察のカン課長の姿の対比が効果的である。
・イ・ジャソンは、捜査側のミスにより、同じく潜入捜査をしていたドラム缶に入れられた女性女性刑事を、容赦なく撃ち殺す。
ー このシーンから、彼の警察官としての矜持が崩れて行くのである。-
・チェン・チェンも、エレベーターの中で殺される。
ー 更に、トップを目指していたイ・ジュング(パク・ソンウン)も、イ・ジャソンとカン課長の情報提供により、警察に収監され、獄を出た後に青空の下、煙草をふかしながら、殺される。-
<今作は、韓国の演技派スターが共演がする中、極悪なる犯罪組織ゴールド・スター壊滅のため、長年潜入捜査していた男が、自らの葛藤を克服し、ゴールド・スターのトップに君臨する過程を描いた作品である。
パク・フンジョン監督の、脚本が冴えわたる人心の変遷を描いた作品である。>
この映画を名作たらしめたシーン。
本作が2013年劇場公開されて11年たつ。
公開されるや大ヒットとなり、韓国内の映画賞を総ナメした。
主役は、暴力団壊滅のために危うい任務をこなす潜入捜査官役のイ・ジョンジェ、その上司カン課長役にチェ・ミンシク、主役と同じ中国系韓国人であり暴力団組織のナンバー2であるチョン・チョン役にファン・ジョンミンという3大スターが命懸けの ″男のドラマ″ を繰り広げる。
韓国ノワールと呼ばれる作品群の中でも、代表的な作品として人気が高い。
米国でも高評価を得て、公開とほぼ同時にハリウッドがリメイク権を買った!と話題になったが、その話はどうなったのだろう?
〽親の血を引く兄弟よりも、固い契りの義兄弟
中国人のルーツを持つ役柄のイ・ジョンジェとファン・ジョンミンの固い契りが、通奏低音として観客に共感と暗示をかける。
個人主義者の多い欧米人たちの「Hey! my bro!」というノリと、集団主義を是とする東アジアのそれは一体感や従属関係がまるで違う。
ハリウッドリメイクが本作の空気を再現しようとしないことを、むしろ願う。
ファン・ジョンミン演じるチョンが瀕死の床で、弟分であり潜入捜査官として自分を裏切り続けたジャソン理事(イ・ジョンジェ)と対峙する。
このシーンは、何度見ても切なく素晴らしい。
「もしも、もしもだが、、、俺の命が助かったらどうする?」
殺せ、と言わんばかりの渾身の問い掛けだ。
カッコよすぎるぜ、あにき。
わかりやすくて面白かった
韓国ノワール好きはきっと好き
前にしか進めない…
ヤクザ組織に潜入して8年。これで終わりと言いながら、上司に脅され、更なる捜査を求められ、命の危険にさられる。身も心も限界だったろう。イ・ジョンジェの苦悩の表情、ラストの悪の道に進む覚悟を決めた表情は好演だった。クセの強いそれぞれのキャラクターを演じたチェ・ミンシク、ファン・ジョンミン、パク・ソンウンも熱演だった。ヤクザ映画ならではの残酷さ、恐怖、潜入捜査モノの緊張感、見応えがあった。
極道の世界
ハマった
「正しさ」の境界線が酷く曖昧に溶けだしていく
韓国最大の暴力団に、8年の長きにわたり潜入捜査を強いられる警察官イ・ジュソン。バレたら惨殺されるという極限のストレスがかかるなか、ある日、会長が急死、後継者争いに巻き込まれることとなる。
「アシュラ」「チェイサー」「殺人の追憶」など韓国ノワールは辛すぎる。暴力シーンは正視できないレベルで残虐だし、結末はいつだって暗黒レベルで一切の救いがない。だいたい韓国ノワールのアクションシーンは何でいつもハンマーや鉈や刀を使うのか。拳銃でやれよ。痛いじゃないか。
「新しき世界」も確かに韓国ノワールではある。作品序盤の拷問シーンではいきなり目を覆いたくなる。でも本作は何かが、画面から醸し出される空気が、ちょっと違う。
有名韓国ノワールの多くが常軌を逸した狂気や、歪みまくった欲望で駆動する、ある意味で理解不能な「暴力」を底流させるのに対して「新しき世界」は、警察、暴力団、あるいは登場人物それぞれが暴力に一定の思想を持っている。
いや、もちろん、犯罪組織の「暴力の思想」なんぞに「正しさ」などない。ないのだが、作品が進むにつれ、「正しさ」の境界線が酷く曖昧に溶けだしていく。なんということばが当てはまるのか、警察が絶対に正しくて、暴力団が絶対に間違っているはずなのに。
警察の持つ暴力思想の象徴であるカン課長、犯罪集団のそれであるチョン・チョン、両者の危うい均衡の狭間で揺れ動く潜入捜査官イ・ジャソン。3人の男たちの攻防が、そんな不思議な感覚を底支えしている。
その中でも特に犯罪集団の有力後継者候補チョン・チョンを演じたファン・ジョンミンの演技力がものすごい。なんだ彼は。なんなんだ。ものすごい演技力じゃないか。泣いてしまったじゃないか。
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