新しき世界のレビュー・感想・評価
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インファナル・アフェアを知っていると。
正直何となく流れはわかるし。
PG12的流血惨事&名前がよくわからない等、韓国あるあるが混ざって。
若干薄めのテイストではあるけど。
潜入捜査官がいつ身バレするのかや。
警察が潜入捜査官を使って、組織を解体させようとする様など。
随所でえええ!とハラハラもした。
切なさモードをほぼ引き算しているので。
クライムサスペンスとして、十分面白い。
2時間越えも感じさせない勢いでした。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「深入りしすぎですよ」
潜入理由が分からない
なんであそこまで課長の言いなりになって潜入捜査をしているのかの理由が分からなかった。
主人公が辞めさせてくださいって懇願するなか、嫌々ながら命かけてヤクザのふりする意味ってなに??
脅されてるわけでもなく、誰かに恩義を感じてるわけでもなく、本人の強い正義感があるわけでもなく、、、なんで??
それにカン課長はなんで警官が潜んでいることを何の目的があってヤクザにバラしたのだろう?無意味に死んでいった警官が可哀想。
なんか色々、おかしくないか?と思ってしまった。
演技もクサくて、特に主人公がバレそうになったシーンの汗拭う演技とかバレバレ過ぎて萎えた。そんな分かりやすい態度取るわけがないじゃん。
結末も予想通りで、特に驚きもない。
真剣な顔つきで演技してる人たちの様子をずっと見てる感じで面白くなかった。
【韓国潜入捜査官の、懊悩と葛藤。そして、彼は裏切りと欲望の果てに迎える結末の末、韓国最大の極悪組織のトップに君臨する過程を描いた現在韓国映画を代表する俳優陣を配して描いた作品。】
■韓国最大の犯罪組織の会長が急死し、後継者争いが始まる。
この機に乗じて組織の壊滅を計画した警察のカン課長(チェ・ミンシク)は、7年もの間、潜入捜査官として介入させていたイ・ジャソン(イ・ジョンジェ)に新たな指令を下した。
だが、後継者候補のチェン・チェン(ファン・ジョンミン)と堅い絆で結ばれたジャソンは、非情な警察の命令との間で葛藤していく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・パク・フンジョン監督らしい、血塗れシーンが序盤から連続して続く。
・潜入捜査官イ・ジャソンが、徐々に犯罪組織に魅入られて行く姿と、警察のカン課長の姿の対比が効果的である。
・イ・ジャソンは、捜査側のミスにより、同じく潜入捜査をしていたドラム缶に入れられた女性女性刑事を、容赦なく撃ち殺す。
ー このシーンから、彼の警察官としての矜持が崩れて行くのである。-
・チェン・チェンも、エレベーターの中で殺される。
ー 更に、トップを目指していたイ・ジュング(パク・ソンウン)も、イ・ジャソンとカン課長の情報提供により、警察に収監され、獄を出た後に青空の下、煙草をふかしながら、殺される。-
<今作は、韓国の演技派スターが共演がする中、極悪なる犯罪組織ゴールド・スター壊滅のため、長年潜入捜査していた男が、自らの葛藤を克服し、ゴールド・スターのトップに君臨する過程を描いた作品である。
パク・フンジョン監督の、脚本が冴えわたる人心の変遷を描いた作品である。>
この映画を名作たらしめたシーン。
本作が2013年劇場公開されて11年たつ。
公開されるや大ヒットとなり、韓国内の映画賞を総ナメした。
主役は、暴力団壊滅のために危うい任務をこなす潜入捜査官役のイ・ジョンジェ、その上司カン課長役にチェ・ミンシク、主役と同じ中国系韓国人であり暴力団組織のナンバー2であるチョン・チョン役にファン・ジョンミンという3大スターが命懸けの ″男のドラマ″ を繰り広げる。
韓国ノワールと呼ばれる作品群の中でも、代表的な作品として人気が高い。
米国でも高評価を得て、公開とほぼ同時にハリウッドがリメイク権を買った!と話題になったが、その話はどうなったのだろう?
〽親の血を引く兄弟よりも、固い契りの義兄弟
中国人のルーツを持つ役柄のイ・ジョンジェとファン・ジョンミンの固い契りが、通奏低音として観客に共感と暗示をかける。
個人主義者の多い欧米人たちの「Hey! my bro!」というノリと、集団主義を是とする東アジアのそれは一体感や従属関係がまるで違う。
ハリウッドリメイクが本作の空気を再現しようとしないことを、むしろ願う。
ファン・ジョンミン演じるチョンが瀕死の床で、弟分であり潜入捜査官として自分を裏切り続けたジャソン理事(イ・ジョンジェ)と対峙する。
このシーンは、何度見ても切なく素晴らしい。
「もしも、もしもだが、、、俺の命が助かったらどうする?」
殺せ、と言わんばかりの渾身の問い掛けだ。
カッコよすぎるぜ、あにき。
わかりやすくて面白かった
韓国映画ってこんな内容の作品が多いと感じるのは気のせいかな。ホントにそんな世界があるんじゃないかと、勘ぐってしまう。
大物俳優の共演だったみたいだけど全然知らず、先入観なく観れた。チョンチョンがたまに貴花田でジュングはたまに広島の新井監督だった。
主人公が弱そうなキャラなのに、のし上がれてしまうのが少し違和感。あと主人公宅が襲撃されそうになった際、家に警察が待ち受けていたのも良くわからなかった。
スパイとか潜入捜査モンは複雑になりがちだけど、全体的に内容がわかりやすく、最後まで楽しめた。
評価:4.1
韓国ノワール好きはきっと好き
映画館で映画を観るのには理由があって
殆ど家だと集中出来ないから。
なのですが。
この作品は自宅で、アマプラで、じっくり観ちゃいました。
それだけ引き込まれたという事でしょう。
韓国らしい、どっしりした作り
途中途中にちょっとしたユーモア
この感じが好きな人はきっと、好き。
韓国人の名前が多少混乱しますが、面白かったです。
前にしか進めない…
ヤクザ組織に潜入して8年。これで終わりと言いながら、上司に脅され、更なる捜査を求められ、命の危険にさられる。身も心も限界だったろう。イ・ジョンジェの苦悩の表情、ラストの悪の道に進む覚悟を決めた表情は好演だった。クセの強いそれぞれのキャラクターを演じたチェ・ミンシク、ファン・ジョンミン、パク・ソンウンも熱演だった。ヤクザ映画ならではの残酷さ、恐怖、潜入捜査モノの緊張感、見応えがあった。
極道の世界
インファナル・アフェアもそうなんだけど、
極道ものだからってこともあり序盤は北野映画風。
中盤から先は韓国ものらしくウェットかつ刺激的。
めちゃくちゃ汚い釣り堀は極道の世界を暗示してたと思うので
最後のカン課長のとこはちょっと不満が残った。
ハマった
扱ってるネタも新鮮味がないと言われればそれまでなのだが、
そこに登場する人物たちの
抱えている重みやら思いが
きっちり入っていて、
やたら暴力だの前面に出してるものとは
一味もふた味も違う仕上がり。
特にバカな兄貴役の描き方が秀逸。
登場シーンからもう「うわこいつバカだな!」て
一言も話していないうちからわかる。
しかしどの俳優も面構えがいい。
日本の若い俳優でこの役できる人て誰かいる?
往年の邦画黄金期にはいた気がしますけども。
この映画はみておかないと損です!
後で円盤も買ってしまいました。
周囲に強引に見せてもほとんど良い反応もらえませんでしたが‥。
「正しさ」の境界線が酷く曖昧に溶けだしていく
韓国最大の暴力団に、8年の長きにわたり潜入捜査を強いられる警察官イ・ジュソン。バレたら惨殺されるという極限のストレスがかかるなか、ある日、会長が急死、後継者争いに巻き込まれることとなる。
「アシュラ」「チェイサー」「殺人の追憶」など韓国ノワールは辛すぎる。暴力シーンは正視できないレベルで残虐だし、結末はいつだって暗黒レベルで一切の救いがない。だいたい韓国ノワールのアクションシーンは何でいつもハンマーや鉈や刀を使うのか。拳銃でやれよ。痛いじゃないか。
「新しき世界」も確かに韓国ノワールではある。作品序盤の拷問シーンではいきなり目を覆いたくなる。でも本作は何かが、画面から醸し出される空気が、ちょっと違う。
有名韓国ノワールの多くが常軌を逸した狂気や、歪みまくった欲望で駆動する、ある意味で理解不能な「暴力」を底流させるのに対して「新しき世界」は、警察、暴力団、あるいは登場人物それぞれが暴力に一定の思想を持っている。
いや、もちろん、犯罪組織の「暴力の思想」なんぞに「正しさ」などない。ないのだが、作品が進むにつれ、「正しさ」の境界線が酷く曖昧に溶けだしていく。なんということばが当てはまるのか、警察が絶対に正しくて、暴力団が絶対に間違っているはずなのに。
警察の持つ暴力思想の象徴であるカン課長、犯罪集団のそれであるチョン・チョン、両者の危うい均衡の狭間で揺れ動く潜入捜査官イ・ジャソン。3人の男たちの攻防が、そんな不思議な感覚を底支えしている。
その中でも特に犯罪集団の有力後継者候補チョン・チョンを演じたファン・ジョンミンの演技力がものすごい。なんだ彼は。なんなんだ。ものすごい演技力じゃないか。泣いてしまったじゃないか。
映画史に残る名作です
当方、やくざ映画に全く興味のない女性ですが、この映画は、韓国ノワール界にとどまらず、古今東西の映画すべてにおいても至宝の一作だと思っています。最高に面白い!
スリリングで、人間味があって、キャストそれぞれの思惑が交錯されていくなか、たどり着いたラスト。しびれます!
韓国ノワールの王道かつ傑作だと思います。 音楽とカメラワークが秀逸...
韓国ノワールの王道かつ傑作だと思います。
音楽とカメラワークが秀逸で印象的なシーンが多々あります。
エレベーターでの戦闘シーン、
病室でのカメラ目線、
ラストの回想シーン...
そして、ファンジョンミンが最高!!
正義vs仁義
潜入捜査「新世界プロジェクト」
8年もの間、裏社会組織に潜入しているイ・ジャソン刑事が描く「新世界」とは!?
各組織や社会のヒエラルキー、対立構造の対比、効果的な描写視点など、観ていて飽きなかった。
しかしファン・ジョンミョンは何やっても上手だ。
静かなるアウトレージ
ヤクザの世界に潜入した一人の警官と、それを取り巻くヤクザや警察との裏での駆け引きが見もの。ラストシーンは圧巻で、そこから番外編を見たくなるような作りになっている。見事としかいいようがない。そして今のところ見た韓国映画でハズレが全くない。日本映画にももっと頑張って欲しい。。。
新世界の先に…
韓国の犯罪組織に潜入し8年が経ったジャソン。いつ終わるかわからない潜入捜査に苦悩する姿、インファナルアフェアに似ている。
差別化という点では警察での上司、ジャソンを逆らえない犬として飼い慣らすカン課長のクソ野郎っぷりも良いけど、
やはり組織のナンバー2であるチョン・チョンを演じる、ファン・ジョンミンの存在が大きい。
本来なら敵の立場だが、兄弟のように信頼してくれるチョンに罪悪感を感じ葛藤、ジレンマに陥る主人公に観ているこっちも辛くなる。
普段は明るくてちょっとウザい、だけど、なんだか憎めない感じなんだけど、時折見せるダークな狂気のギャップがさすが。警察関係者を殺すシーンはヒヤヒヤした。
チョンの死によって決意を固めるジャソン。
不都合な人物の大粛清、ゴッドファーザーを彷彿とさせた。
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