アクト・オブ・キリング

劇場公開日:2014年4月12日

解説・あらすじ

1960年代インドネシアで行われた大量虐殺を加害者側の視点から描いたドキュメンタリー。60年代、秘密裏に100万人規模の大虐殺を行っていた実行者は、現在でも国民的英雄として暮らしている。その事実を取材していた米テキサス出身の映像作家ジョシュア・オッペンハイマー監督は、当局から被害者への接触を禁止されたことをきっかけに、取材対象を加害者側に切り替えた。映画製作に喜ぶ加害者は、オッペンハイマー監督の「カメラの前で自ら演じてみないか」という提案に応じ、意気揚々と過去の行為を再現していく。やがて、過去を演じることを通じて、加害者たちに変化が訪れる。エロール・モリス、ベルナー・ヘルツォークが製作総指揮として名を連ねている。山形国際ドキュメンタリー映画祭2013インターナショナル・コンペティションで「殺人という行為」のタイトルで上映され、最優秀賞を受賞。14年、「アクト・オブ・キリング」の邦題で劇場公開。

2012年製作/121分/デンマーク・ノルウェー・イギリス合作
原題または英題:The Act of Killing
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2014年4月12日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第86回 アカデミー賞(2014年)

ノミネート

長編ドキュメンタリー賞  
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(C)Final Cut for Real Aps, Piraya Film AS and Novaya Zemlya LTD, 2012

映画レビュー

3.5 【1965年。インドネシア、スカルト大統領がスハルト少将のクーデターにより失脚した際に右派勢力により共産党員が大虐殺された事件に関与した者達に当時の行為を演じさせたドキュメンタリー映画。】

2025年8月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

難しい

ー 1965年。9月30日事件で共産党員を虐殺したのは、今作によると、「プレマン」(ならず者)と呼ばれる民間の兵士らの手によるものだったそうである。
  ジョシュア・オッペンハイマー監督が、彼らに当時の行為を演じてくれと頼むと、皆、誇らしげに当時、行った殺害行為を演じていく。

  だが、後半、中心人物であった老人が”殺される共産党員”を演じた際に、彼は”ちょっと、待ってくれ。”と演技を止め、明らかに態度が変わって行くのである。

  その後、別の場所では彼は激しく嘔吐しながら、演じようとする・・。

  今作は、同民族でありながら殺し合った人たちの、【殺した側】の人達が、当時の様を演じる模様を捉えたドキュメンタリー映画である。

<一番恐ろしいのは、【殺した側】の人達が、今でも何の罪にも問われずにのうのうと生きている事であろう。
 今作は、人間の狂気性を描いた気持ちの悪いドキュメンタリーである。
 途中で態度が変わった老人が言うように、虐殺に加わった者達は、【地獄に堕ちるであろうな】と思った作品でもある。>

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NOBU

3.0 キャラがつかめない人々

2025年6月15日
PCから投稿

だと思った。インドネシア人はみんなこんな感じなのか・・ドキュメンタリーとしての価値は認めるがドキュメンタリー映画としての価値がそんなに高いようには思えませんでした。資料として保存しておけばよろしいのではないでしょうか。一番引っかかるのは彼らのイデオロギーへの情熱が全く感じられない点です。何なのでしょう?彼らをあそこまで動かしたモノは?
ここに写っているインドネシア人は顔だけ見ているとアフリカの黒人に似てると思った。もしかして少数民族?

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KIDOLOHKEN

5.0 あなたは人を殺せますか

2023年7月1日
iPhoneアプリから投稿

自分のほっぺたをつねってみてください。
自分の手の甲をつねってみてください。
強くつねると痛いですか?
もう一度聞きます。
あなたはこの皮膚の痛みを知ってもなお、人を殺せますか

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ミスター

3.0 作りは安いのに中身はどぎつい。

2023年2月9日
iPhoneアプリから投稿
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Keita

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