劇場公開日 2014年3月29日

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「映画とドラマの違い」チーム・バチスタFINAL ケルベロスの肖像 CRAFT BOXさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5映画とドラマの違い

2014年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

海堂尊原作の「田口・白鳥シリーズ」を映画化。
これまで映画化された同シリーズでは、中村義洋監督が手がけ、竹内結子と阿部寛のコンビだったが、本作は、伊藤淳史と仲村トオルのコンビによるドラマ版の続編として製作されている。

ドラマは数回しか見た事なく、田口が伊藤淳史、白鳥が仲村トオルという程度は理解できるが、例えば「Ai」についてはドラマからの流れを理解できないと、映画だけではもう一つ分からない。

2時間程度に収める映画としての整理も、あまり上手くいってない。
その代表例が、ドラマで登場している白鳥と桜宮すみれ(栗山千明)の確執のエピソードだ。この映画では、それをすべて削ったとしても、Aiと薬剤問題の本筋は十分に成立するはず。逆にこのエピソードを挿入した事で、ドラマを理解していない人間には難解さが生まれる。ここは、ちゃんと整理すべきだった。

本作を映画にする必要性を感じられない。ドラマのスペシャル枠で十分だったはずだ。映画化するなら、もう少し映画スケールに仕上げるべき。わざわざ劇場に足を運び、金を使い、2時間も狭い席に座って拘束される映画館で観る観客と、自宅で見ながら適度にCMが入って休息できるドラマは、やはり作り方そのものが違うべきなのだ。しかし、本作の製作陣にそれが理解できているとは思えない。
本作を見れば「映画と2時間ドラマは何が違うのか?」という疑問が分かりやすく理解できるのは皮肉である。

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CRAFT BOX