それでも夜は明けるのレビュー・感想・評価
全208件中、121~140件目を表示
タイトルなし(ネタバレ)
自由黒人が誘拐され奴隷とされ扱われる12年間を描いた事実に基づく映画。それでもよは明けるというタイトルではなくても良かったかもしれない。
目を背けたくなるものだが、実際は体験したものしかわからないだろう、それならなおさら目をそらしてはならないという気持ちで見た。
1人が助かったところで全体の解決には至らないというのが現実の辛いところで、最終的にも悪者役なるものが裁かれなかった点も現実の辛さを感じる。この感覚はヘルプという映画に近いかもしれない。
ずっと吊り下げられたままで周りは助けてくれない描写など異常に長いような描写が効果的だった。
思ったほどハードではない
アカデミー賞作品賞を獲れなかったはずの作品。
アカデミー賞発表に先立ち、事務員がアカデミー会員に作品賞候補をすべてみましたか?という調査に対して、多くの会員が「いや、実はちょっときつそうなんでまだ見てません」という回答が多数あり、それによって多くの会員が投票直前に見ることになったことで、本来獲ると言われていた『ゼロ・グラビティ』の票を上回ったと言われいます。
事実だからしかたがないんだけれど、こんな終わり方で本当にいいのだろうかと疑問を抱かざるを得ないエンディングでした。
もちろん作品賞候補になるべき傑作です。
教科書的語り口
良作
生き残りたいなら、余計なことをするな
映画「それでも夜は明ける」(スティーブ・マックイーン監督)から。
今までにも、アメリカの「黒人差別」「奴隷問題」は、
何度となく人を変え、視点を変えて、作品となってきたが、
今回は「奴隷」=「拉致」という視点が浮き彫りにされた気がする。
ある日突然「拉致」され、今までの幸せだった生活から
訳もわからないまま、どん底の生活に落とされる展開は、
北朝鮮に「拉致」されたとされる人々の人生とダブった。
たぶん、抵抗することは死を意味するのだから、
「生き残りたいなら、余計なことをするな」というアドバイスは、
奴隷だけではなく、拉致された人にも通用するメッセージであろう。
こんな、人身売買が許された時代、ブラッド・ピット演ずる
奴隷制度撤廃を唱えるカナダ人労働者バスが、主人公に呟く。
「これは病気さ、この国の巣くう恐ろしい病気だよ。
いつか最後の審判が下る」
そして、リンカーンを始め、多くの人の活動により、
「黒人差別撤廃」「奴隷制度廃止」は現実となっていく。
いつになっても、この問題が「映画化」されるということは、
アメリカ・イギリスなど、植民地の人々を「奴隷」として扱った国々が、
今でも、その後悔を国家・国民として拭い切れない証拠だろう。
このテーマで映画が作られないと言うことは、
戦時中の日本の植民地政策は、間違っていなかったに違いない。
あくまで「奉公」であり「家畜」ではないのだから。
黒人奴隷にも冷たいしたたかさ
自由黒人から一転、奴隷になった主人公は、白人の傲慢さや、偏見、そしてある意味悪意なく見下してくる姿勢に絶望していると共に、境遇に慣れすぎ、無気力な黒人奴隷にもいっさい共感していない。
主人公は黒人奴隷を軽蔑している。基本的に彼の視線は白人と同じだ。
それがこの映画を稀有に恐ろしいものにしている。
彼は自由黒人という本来の立場の復活のため、したたかに動いてるだけで、究極的には黒人奴隷制度自体には否定や疑問はしていない。彼は基本的に黒人を見下している。
だからこの映画は黒人奴隷という歴史の恥(シェイム)を声高に反省するような単純な感動作ではないのだ。
アカデミー賞作品賞、受賞作品
時間軸の描き方はわかりづらいため、出来としては『アメリカンハッスル』の方が上。
しかし、納得の作品賞、受賞。
いつものアカデミー賞受賞作品と違いテンポも雰囲気も、重い。
醜い人間を散々見せられますが、どれだけ奴隷制度が酷いものだったかがとことんわかります。
鞭の音など音にも凝っていて痛みも伝わってくる。
とにかく重苦しい。
しかし、救いは意外とあったりする。
だけど、複雑な気分にさせられます。
最後には感動もあって心を揺さぶられますが、「その後」の字幕は納得のいくようなものでなく後味は悪い。
だけど、エンディングロールでは劇中でもあった歌が流れ、少し明るくなれて考えさせられました。
とても重い作品ですが、ぜひとも多くの人に見てほしい作品。
新作の価値も劇場の価値もあるのでぜひともオススメです。
アカデミー賞
期待して観た12 years a slave 。
これ邦題が好きでないからマイナス星つけてます。
実話を元に描かれた作品をうまくまとめた内容だった。ただ最後どうしても終わりを気にしてなのか、展開が早まってしまったところが少し残念だけど、
内容としてはリアルに描かれており、
心をもってかれた。
大統領の執事よりか全然見応えある。
気になった悪い点はさっき書いた通りのことで、ブラピがいい人すぎるのと、
後半の急展開が残念。
それとこの英語の本当の良さつまり
アカデミー総なめにしたのは、アメリカ人しかわからない何かがあると思う。
黒人と白人の奴隷関係は日本でいう従軍慰安婦問題と同じようなこと?
実感がわかないけど、
これを実国でちゃんと隠さず放映し、アカデミーまで持っていけた作品として観る価値ある映画の一つだ。
面白い
人間の本質は実に残酷
実話であると念頭に置いて見る必要があるが、後味は決していいものではない。
人間のおぞましくも卑劣で悲惨な行いが歴史には刻まれている。その一片に触れ、考えさせられると共に心が痛む。
映画としてみると、時系列を前後させる構成や、家族や登場人物の紹介やその後、時間経過の描写などもっと欲しい情報はあったが、ソロモン本人の目線、経験で描かれている為、不満に感じる内容も、救われない人たちもこれが実際に行われた史実であると、目をそむけず知る必要があると考える。
教育や倫理観の徹底、正しい法治がされないと、知能が付いてしまったが為に、人間は最も残虐な動物にも成り得る。
この悲惨な歴史を繰り返さないためにも一見の価値はあると思います。
映画「リンカーン」をこの作品の後に見ると、奴隷制度撤廃までの歴史を目の当たりにできると思います。
見てる間しんどい・・
自分的、奴隷映画ナンバー1です
全208件中、121~140件目を表示