それでも夜は明けるのレビュー・感想・評価
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奴隷制度を前提としたプランテーションというシステムが支える華やかな...
奴隷制度を前提としたプランテーションというシステムが支える華やかな資本主義の繁栄。労働力として人間を家畜化するという、支配するものと支配されるものという構造が固定化した社会では、人間の道徳観までもが支配するものの論理だけで語られる。
人間というのは、白人であって、黒人はそもそも人間ですらないという価値観。そのような価値観で生きる白人社会では、宗教までもが白人の優越性を示す真理として利用される。
そして、そんな歪んだ社会をさらに複雑にしているのが、自由や権利を認められている自由黒人という人たちの存在。拉致された主人公が白人たちに訴えるのは、奴隷制度の本質的な誤りではなく、自分が自由黒人であるという弁明だけ。そこに普遍的な正義はなく、それでは救われない。
奴隷制度が、人間の黒歴史であることには疑問の余地はないけど、それは決して過去の出来事ではないのは明白。現代においてもヘイトや人種差別は存在しているばかりか、人を支配するための見せしめや恫喝、劣等感を隠すための優越性の誇示など、パワハラやいじめのような人間の愚かさを示す例は枚挙にいとまがない。人間はいつになったら過ちに気付くことができるのか。
醜悪な話と美しすぎる映像
感動的なんだけど、結局は弱い者だけが損をしておしまいというやるせなさ…
非常に美しく詩的な映像が数多く挿入されていて、その効果は絶大。
静寂に包まれた美しい映像を見つめながら、色々と考えさせられるところが多かった。事実は映像とは真逆で不愉快極まりないという感情がしっかりと沸き起こってくる。
観終えた後、「おもしろい!」「よかったー!」というような感想がでる...
観終えた後、「おもしろい!」「よかったー!」というような感想がでる作品じゃないし、物語にも起伏があったりはしないが、史実としていろいろ考えさせられる作品だった。
ブラピおいしいなぁ
(9/10)500円(名画座)で鑑賞。
迫真の演技と奴隷の酷い扱いがその当時の日常として描かれるものだから、奴隷体験ツアーに参加した気分。パッツィーの拷問シーンは、どうせ背中は映さず、プロテクタつけてやってんでしょって思ってなめてたけど、背中丸見えで鞭がしなると血が飛び散るものだから(CG?)、もうやめてって言いたくなっちゃう。拷問をされる心境、拷問をせざるを得ない心境の二つが伝わってきて泣けてくる。
善民だと思ってた主人公が後半、平気で嘘をついたり、一人だけ脱出したりと、良心のある人だと思ってたから驚き。まぁ、あれだけの地獄を経験して神が救ってくれないのなら、神は見ていない、信じられるのは自分だけって感じか。
奴隷制度、黒人差別を問うと同時に、宗教観(キリスト教)についても問う作品だ。
豪華キャスト達の迫真の演技
この映画とても酷い。
酷くて悲惨な戦争映画もたくさんあるが
それは一人ひとりが国のため
仕方なくしてしまった事の為まだ醜さみたいなものは
覚えないが
人種差別に関しては
とても醜くただただ酷い
肌の色が違うだけでなんでこんな扱いをされるのか
平和な今の日本でしか物事を知らないが僕は思う
ただそういう事実
実際はもっと酷かったのかもしれないが
歴史上奴隷制というものがあり
現実としてこの事があった事を知れたのは
まだよかったのかなと
僕は黒人がなぜあんな仕打ちを受けたのかわからない
多分本当にそんな深い意味はなかったんだろうなと
音楽もアートも身体能力も何かと
黒人の文化は強いのにきっと
心は優しかったし臆病だったんだろうな、、、
今の世の中でもまだ
黒人は差別を受けているところもあるけど
世界でもっともっと活躍していってほしいなあと
こういう映画は決して明るい気持ちにはならないし
なれないけど
こういう映画こそ
高校などで流して行ったほうがいい
この映画に深みをだした
豪華キャスト達の演技がまた素晴らしかった
YouTubeに彼らのインタビューも出てるので
ぜひそれもみてほしい
2回目を視聴
黒人のバイオリニストは、奴隷の身分ではないのに、手違いから奴隷としての生活が始まる。
読み書きもでき、ミュージシャンということから、他の奴隷よりも仕事ができる。しかも、「持ち主」の白人よりも。それが元で白人といざこざもあるが、自分の身分や家族に会いたいという信念だけは忘れていない。
実際にあった出来事で、その後の消息もはっきりしないようであるが、肝心なカナダ人がなぜ現れたのか、どのように進めたのかあたりも描いて欲しかった。
奴隷の現実はもっと過酷だったのでは。それは容易に想像できた。
遠い国の昔の話し 白人酷い などと思いましたが、日本も拉致されてい...
遠い国の昔の話し 白人酷い などと思いましたが、日本も拉致されている人が未だいたり 朝鮮や満州統治時代の日本人はどうだったのか…そういう映画は中々作られない。アメリカの歴史は略奪と奴隷で始まっているけど それをこのように映画として 表現している
日本でも拉致問題はTVでも取り上げ 大物俳優が怒ったり 総理大臣も解決のアピールをするが 何故か映画にもならない 不自然さ まだまだこの国には語れない事 表現できない事がある
現実にあった話とは、、、
本当にあった話ということで衝撃だった。
俺のものなんだから奴隷をどう扱おうが勝手だろ、という考え方に反吐が出た。
どんなに仕事を頑張っても、尽くしても、反論したら殺されそうになったり本当のことを言っても嘘をついているとムチで傷になるくらい叩かれたり、残酷過ぎ。
主人は、畑で働く奴隷を一日中監視して、ムチで威嚇して、もっと早くやれーとウダウダ言って、酒飲んで、、、。
てか、あんたも畑で働けよって思った。働かずに人に暴力ばっかり振るって、上に立とうとする。人としてクズだと思った。
暴力を振るわない人であっても、結局は奴隷を買ったり、面倒になった奴隷を人に売ったり
自分から手を出さない女性でも、助けないしお仕置きが必要だと人にやらせたりする。
自分のことをご主人様と呼べとか、奴隷の歌を歌うのを恥ずかしげもなく平気でしているのをみて、狂っていると思った。
奴隷を使うのが当たり前の世の中で生まれた子達は、それが当たり前だと思って、人を買うことがおかしい事だと思わなくなるのだろうか。そんな世の中はすごく怖い。
映像的にはムチのシーンが生々しくて衝撃的だった。
ブラピが現れた時は、絶対助けてくれそー!と思った。
差別や偏見から憎しみが生まれ戦争になっていくんだと思う。奴隷や拉致がない世界になって欲しいと心から思う。
言葉にならない
もうなんと言って良いのやら…
という気持ちにしかなりません…
奴隷制てむごい。
人類の奴隷の歴史について調べようと思いました。
ちょっとずれますが、人間はなんでこんなひどいことをするのか、なぜ人は虐めるのだろう?
と、ネットでキーワードを入れると、いろいろな方が、色々な意見を言っていて、どれも最もだなと思うのですが、
中でも一番納得したのは、いじめる人は暇なんだという見解でした。
暇だから人への依存を強める、と。
暇でつまらない、だから他人に依存すると。
いじめる人は、ある意味、相手に依存してるのだなと、はっとしました。
言われてみれば、人間暇だとろくなこと考えないから…
だから、己を暇にさせない努力って大事だなと、それが、自立ということなのかなと思ったりしました。
最初の展開はやかった。 最後もなんかあっさりしてた。 でもなんかお...
最初の展開はやかった。
最後もなんかあっさりしてた。
でもなんかお涙頂戴の脱出劇場じゃなくてよかった。
「差別がひどかった頃」の作品を見ると、大半の人が当然と思っているこ...
「差別がひどかった頃」の作品を見ると、大半の人が当然と思っていることが、実は全くの間違いである危険について考えさせられる。今現在も同じような間違いを犯しているかもしれない。立ち止まって考えることって大事。
作品自体は可もなく不可もなく。熱く語りたいんだろうけど…
ブラピやめて・・・
ある日突然誘拐され、奴隷として過酷な労働を強いられる事となった主人公・ソロモン。
主人にどんなに虐げられても決して希望を捨てず、家族への再会を夢見て心を塞ぐ事なく生きる。
贅沢な暮しをしているにも関わらず満たされず、
怒りを周囲にぶちまけて強制をする事しかできない主人と、その奴隷の生活がジットリと描かれている。
ソロモン以外の奴隷の無気力さが印象的であった。
また、マイケル・ファスベンダー演じる主人は、
あんなに贅沢な生活をしているのに何故ああも常に苛立ちを覚えているのか。
お金・自由・尊厳・家族。人間が満たされた生活を送るには、何が必要なんだろう…とも考えさせられる。
1つ思った事。この映画の雰囲気から、ブラピが著しく浮いている。
というより、何故ブラピを起用する必要が…??
彼が出てきて全てが好転するラストシーン、完全にブラピに奪われている感が否めなくて、
ぇ~~~~オイシイトコだけ持ってっちゃうの、アナタ…と。
他にもっと、この映画に味を出せる俳優がいたでしょうに、と思ってしまうわけで。そこだけ残念。
時代のワンシーンを切り取った作品
この内容が当時のリアルな姿なら、本当に恐い時代だったと思う。歴史として伝えていくことが重要にも思う。
大切な歴史のワンシーンでありように感じた。
しかし、これはアメリカで起きただけのことで、アメリカだけでしか起きていないことかと言われると少し違うようにも思う。
奴隷制や虐待など表向きの言い方は違うかもしれないが、多かれ少なかれ人種差別は日本にもあったしその名残は今でもあるかもしれない。
アメリカだけの特別視する見方ではなく、一作品として観たいと思った。
昔の奴隷問題を考えさせる映画
この時代に生きて、日本に暮らしていると、人種差別というのは全く考えられないが、このノンフィクション映画はその現実を考えさせてくれる。
映画はずっと奴隷として生きることの辛さを描いており、最後にブラピがかっこいいとこを持っていく感じ。
ストーリーとしての面白みはホントに現実は小説よりも奇なりという感じで、事実が重くのしかかる。一見の価値は大あり、さすがアカデミー賞作品賞です。
拉致=奴隷?
凄い作品だと思う
目を背けたくなるシーンや怒りを覚えるシーンなど
実際にこのようなことがあったことは紛れもない事実
可哀想とかそうゆうのではなく
こうゆう歴史があったというのをしっかりと受け止めておかなくてはと感じた
まだまだ世界中には人身売買とかあるみたいだけど
決して許されるものではない
偽善的な感想だけど
この映画を見終わった感想は誰しもがそう感じるじゃないかな?
拷問シーンが凄く長く流れて
首を吊られて必死で耐えてるシーンとか見るに堪えないが観た人は絶対に忘れられないシーンにもなるハズ
見て損はないむしろ見ておいた方が良い映画だと思いました
ムチ
ムチや銃は、人間が扱える代物ではないことが良く分かりました。しかし、ご主人様はあんなに良い暮らしをしているのに、何故あんなに苛立っているんでしょう。
権力を持つ人間は、際限なく自らの狂気を暴発させるものなのだと、改めて現代に当てはめて鑑賞することができました。
奴隷の日々をじっくり描く
普通の生活を送っていた主人公(黒人)が奴隷商人に拉致されて…という話。
主人公が何かをやり遂げるといった話ではなく、
奴隷制度に翻弄される黒人と、いかにもな白人雇い主の日々を描いている。
ともあれ、地味な俳優ばかり、悪人ばかりの流れを無視して、
唐突に現れて正論を振りかざすイケメン白人…は蛇足だった。
つまりブラピが浮いている。
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