それでも夜は明けるのレビュー・感想・評価
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人はどこまでも残忍になれる 違う人生も選べる
今まで気になってたけど、見るの避けてた。
よくある奴隷制度物語、奴隷にする方が悪で、奴隷になる方が善みたいな構図だろうと敢えて見るの抵抗があった。
確かに残忍。
その残忍さ、昨今の動物虐待にも通じる。
残忍になってしまった人間の悲しさ。怒り。
その残忍さ、の芽は私にもある。
するかしないか。
どう生きるか、その選択は自分がすること。
たとえどんな残忍な親のもとで、残忍な扱いを受けても、無自覚に親と同じことをするのか、違う人生を選ぶか。
それは自分で選べる。
奴隷
人間が人間に対してここまで残酷なことをしていた事実。ブラピは妨害にあいながらもプロデュサーとして努力して製作、公開にこぎつけたと聞く。アメリカ南部の白人達は自分の祖先がこういうことをしていたとよく観ておくべき。
タイトルなし
1841年
南部の農園に売られた北部の自由黒人
ソロモン・ノーサップの12年間
その壮絶な生活を綴った伝記映画
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12年の時を経て身分を回復し帰郷
字の読み書きもでき教養が高いが奴隷時代はトラブルのもととなるため隠していた
その後伝記本を出版し奴隷解放運動にも携わるが晩年の動向は一切不明…
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監督スティーヴ・マックイーンが映画化
主人公はキウェテル・イジョフォー
選民主義者の農園支配人残酷なエップスを
マイケル・ファスペンダー
ベネディクト・カンバーバッチ ポール・ダノ
ブラッド・ピットと名俳優たちが顔を揃える
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幸せではない…それが普通の日常だった
黒人奴隷制度の時代
どうしてそこまで非情になれるのか
制度そのものに嫌悪感が募るばかり
それでも帰郷できたソロモンはまだよかった
廃止された後も続く対立や理不尽な差別
そのルーツと目を背けてはいけない現実
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第86回アカデミー賞
作品賞・脚色賞・助演女優賞 受賞作
痛々しい。
普通の生活が幸せ。
主役俳優の演技が凄かった。
あんなにヴァイオリンの音が切なかった事はないよ(>_<)
人身売買、良く出るワードですが、本当にあるんですね💧
あんなにヴァイオリンが上手な平民はなかなかいません😓
つらい夜明け
痛々しく悲しい映画だった。主人公は救われたけど、同じように運命に翻弄された他の登場人物は救われず、そこまでは守れなかった歯がゆさも残る。特に、パッツイが悲しかった。彼らも解放されたと信じたい。
白人が頑張る黒人映画
アカデミー賞作品。いざ手にしてはみたものの、奴隷制度かぁ、重い話なんだろうなぁ、とまあ散々後回しの末、それでも気合い入れて見始めたら、冒頭から意外な入り方ですぐにのめり込んでいった。見せ方が上手いなあと。
黒人奴隷の話は他の映画で多々観てきましたが、その奴隷が奴隷になる前の話を描いた話はあまり無い気がする。(タランティーノの「ジャンゴ」はあったかな?)増してこの映画は実話ベースなのにその落差たるや悲惨そのもの。
意外と早くに奴隷になってしまって、その後は鬱屈した奴隷生活12年。全体の中で奴隷になっている時間が長すぎる気もしたが、この映画は奴隷の扱いの低さとか奴隷同士の交流とかがメインになっているので仕方ないとは思うが、終始鬱屈・・・。
ブラピがナイトになっているのは、いくら制作サイドにブラピがいるからといってちょっとおいし過ぎな気もする。この映画で素晴らしいと思うのは、黒人を虐げる役の白人を演じる勇気だと思う。その意味で”ビッグダディ”ファスベンダーは称賛に値する。カンバーバッチはちょっといい人過ぎる。あとポールダノはちょっと嫌な役でボコボコにされるんだけど、毎度毎度こんな役ばっかりで笑ってしまった。
最後のテロップで後味は一層悪くなります。覚悟して観てください。
見るのが辛くて苦しいのに最後まで見入ってしまった。奴隷制度のリアル...
見るのが辛くて苦しいのに最後まで見入ってしまった。奴隷制度のリアルに初めて触れたようで今まで何を見聞きしてきたのかとやっと知れたと、自分の身に置き換えて感じる事も出来たし、いや〜直前に見てつまらなくてすぐ見るのをやめた棒日本映画との雲泥の差。
人間は人間を奴隷にできる動物!!
人間は人間を奴隷にでき、相手に毒を植え付け続ける動物だと改めて分かり、苦しいです。私はブラック企業にいた事がありますが、拘束が非常に長く、職場はテレビと煙草浸け、新人は皆定着せず奴隷と奴隷長しか残らない様子でした。「おい新人」「俺が話している時は話すな」「口答えするな」「知恵を付けてきて反抗するようになってきた」等と言われ、経歴や怪我の事を毎日貶されて非常に辛い思いをしました。恫喝や八つ当たり、パシリも日常茶飯事です。このような状況下にいるど、自己肯定を失い、簡単な事も失敗するようになり、異性や音楽等への興味を失いました。休日も休まる事なく、翌日への恐怖に支配されました。まあ戦場では、このような上官ばかりで、死に追いやられるのでしょう。辛い経験は記憶から消したいですし、このような事は無数にあるでしょうが、逃げ場の無い地獄であり、歴史として語り継がねばならないのはこの映画なのだと思います。生まれながらの奴隷と自由黒人は違います(勿論生まれながらの奴隷を無視して良いという訳ではありません)が、自由黒人から奴隷に転落するプロットが、観客を大きく惹き付ける要素であったと思います。
壮絶、奴隷地獄。あまりのひどさに目を覆いたくなります。ただ忘れてな...
壮絶、奴隷地獄。あまりのひどさに目を覆いたくなります。ただ忘れてならないのは今も世界のどこかでこの惨状は形を変えて繰り返されているということ。我が国でのブラック企業などもその部類に入るかも。
抜け出せる人とそうでない人、それはただの運なのかもしれない。悲しい現実。抜け出せなかった人の地獄は延々と続くのです。
ところで、いきなりのブラピ登場は違和感ありありでした(笑)
【近代亜米利加の人種差別を正面から捉えた秀作。】
- 今作品は正直、観ていて可なり辛い部分もあるが、これが近代アメリカの事実だったのだと勉強になった作品である。-
・今にして思うと、キャスティングの豪華さにも驚く作品である。
ー キウェチテル・イジョホー、マイケル・ファスペンダー、ベネディクト・カンバーバッチ、ポール・ダノ、ルピタ・ニュンゴ(彼女の名と演技が世界に認められた作品である。)-
・今でも思い出すのだが、それまで私にとってはヒーローだったベネディクト・カンバーバッチが黒人に鞭打ちする姿は衝撃的であった。
・”PLANB”による、製作を手掛けたブラッド・ピットが奴隷解放論者バスを演じているのも、面白くってスカッとしたなあ。
〈2014年3月 安城コロナワールド 劇場にて鑑賞〉
パッツィー。。。
自由黒人の主人公が誘拐され、奴隷黒人として12年間奴隷の扱いを受け、最後には家族の元に戻る話。でもパッツィ-は???ひどい主人のもとで夜の相手をさせられ、昼は綿を200キロも摘み取っても白人の主人の奥さんにいじめられ、まったく救いようのない現実。奴隷の黒人が死んだら現実の地獄から解放されるからお葬式は明るく送るのが習わしとか何かで聞いたことがあるけど、本当にこれは生き地獄。今更昔の話なんて、と言わず、過去のことも知ることが大事。結局これと同じようなことは繰り返されている。私たちが安く服や靴を購入しているのも労働力が安価な国で作られているからこの値段で購入できる。その労働力が安価な国のバングラディシュのビルが崩壊した事故(人災)が何年か前にあったけれど、あれも根底部分は同じ。あのビルで服を作ってたアパレル産業は「ユニクロ」や「H&M」は日本人も身近な会社。ひどいことをしているのは白人だけじゃない。実際に労働者を鞭打たなくても間接的にかかわっていることを知るべき。
ただひたすら奴隷制を描いた映画
話の展開も描写もそうだが盛り上がりやひねりは基本ない
ただひたすら奴隷制を描いた映画
ドキュメンタリーを見てるような感覚
賞レース受けはするんだろうなあこれ
もう一度見ようとは正直思わない
気になったのは終盤で主人公に助け舟を出す人物が浮きすぎてるところ
あそこだけまったくリアルじゃなくなってちょっと笑ってしまった
「差別がひどかった頃」の作品を見ると、大半の人が当然と思っているこ...
「差別がひどかった頃」の作品を見ると、大半の人が当然と思っていることが、実は全くの間違いである危険について考えさせられる。今現在も同じような間違いを犯しているかもしれない。立ち止まって考えることって大事。
作品自体は可もなく不可もなく。熱く語りたいんだろうけど…
先の見えない闇の中…。
今からほんの数百年前実際にアメリカで奴隷にされてた一人の男の物語。
もちろんその人たちにも愛する家族がいて、やらなければならないこともあった。
長い長い奴隷生活を強制され、愛する人たちと離れて、悲惨な現実を目の当たりにしても大事な『人』の元へ帰るため乗り越える強い男のストーリー。
『黒人』というだけでカーストの下となり『白人』による奴隷生活を強いられる時代…。
今の世の中、ましてや日本という国では想像がつかないだろう。
今となってはたくさんの国の方が行き交うアメリカ。
完全にとは言わないが人種の壁は着実に消えている。
・・・しかし『日本』はどうだろうか。
国際的にも治安が良く海外からの観光客も多く訪れる『平和』な国と言われているが、『人種差別』と無関係であるとは到底言えない。
「黒人の人と目を合わせたらあぶない」
「○○人は不衛生だ」
「日本語下手くそで話が通じない」
などと言ったように日本は他国の人に敏感なイメージを私は持っている。
最近では某周辺国の歴史も知らずに一方的に『暴君だ!』『おかしな国だ』と言っている人をみかける。
"Half the world does not know
how the other half lives." -Francois Rabelais
この言葉の様にこれからのグローバル社会、自国だけでなく海の向こうまで視野を広げ、国境を越えた出会い,挑戦をしていかなければならないと思う。
そうすることで『人種』の壁を越えることができるのではないかと私は思う。
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