ミケランジェロ・プロジェクトのレビュー・感想・評価
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人の命と名画を秤にかけたら、、
見始めたら一気に見てしまった。
戦争に関連する映画だが、
視点としては、「美術品を守れ」。
ふたりのプロジェクト員が亡くなる。
後世の人々に、名画を残すため、といえば後世の人であるわたしは有難いが、
命を掛けるのはどうなのか、
という疑問が残る。
ヒトラー自身は映画に出てこないが、
彼の存在感が伝わる。
所蔵美術品といっしょに、金塊も見つかるが、そのほか、夥しい金歯が見つかる。
これはショッキングな場面だ。
いづれにしても、ユニークな視点から描かれた戦争映画、とは言えるだろう。
監督もジョージ・クルーニーとか。
やるなぁ、と思った。
ちなみに、この映画のあとのデザートとして、少し古いが「モネ・ゲーム」を見ると、お口直しにいいかも?
美術好きなら是非、映画としても十分面白い
フェルメールやモネ、レンブラント等々西洋美術の名品の数々がチラリと大量に写るので、あれは何だったけ?とそれだけでも十分に楽しめます
また美術好きならくすりとするようなシーンも山盛りです
冒頭からマット・デイモン扮するメトロポリタン美術館の主任学芸員は天井に仰向けでなにやら描いているのですが、そこに来たジョージ・クルーニー扮するハーバード大学付属美術館館長がミケランジェロのマネか?とジョークを飛ばします
もちろんサンピエトロ寺院のミケランジェロの天井画のことです
英国の飛行場ではフランス人の美術商が戦闘機のノーズアートを描いていますが、弓矢を持った半裸の美女の横にはFemme Fataleと書かれています
もちろんクリムトを意識したものでしょう
ベルギーのブルージュにあるミケランジェロの若いときの作品である聖母子像は本作では特に重要な扱いをされていますので、邦題は妥当なところでしょう
映画としても派手さはないにしても十分楽しめます
いい役者ばかりで演技も良いです
特にジュ・ド・ポーム国立美術館の学芸員役のケイト・ブランシェットの演技は特に素晴らしく、へルマン・ゲーリング元帥に略奪した美術品を展示案内する親衛隊将校のシャンパングラスに唾を吐くシーン、マット・デイモンに「泊まってもいいわよ、だってパリですもの」と言って上気した顔を上げる演技は心に残ります
ですが、確かに編集とか、地理関係の説明とか、盛り上げ方にもう一工夫が欲しいところは否めません
とはいえ駄目な映画という訳では全くなく、十分に楽しめる映画となっています
特に当時の考証とかセットは素晴らしく嘘があまり有りません
車両や飛行機などは当時の本物を使っているようです
この当たりも注目するとさらに面白い映画です
美術好きなら観ていないと損した気分になる映画です、美術好きのあなたなら存分に楽しめます、是非!
豪華な俳優陣で注目してました
人間臭い映画
好感
話自体は面白かったです、作風は若干苦手系でしたけど
この映画が実話ベースとは驚きました、私は歴史に疎いんで、こんな事実があったなんて初めて知りましたよ。
まあ歴史だけでなく美術館に一度たりとも行こうと思ったことがない美術オンチだったりもするので、単純に興味も無かったと言えばそうなんですが、とりあえずこう言った事実があったことを知れただけでも見る価値はあった映画だったかなと思いました。
モニュメンツ・メンの7人がいなかったら、どれだけの美術品・文化が失われていたのでしょうか・・・。
もっと歴史的に称えられても良さそうな話ですが、様々な国が絡んだ美術品だけに、いろいろとデリケートな問題もありそうですから、実際はそう単純な話でもないんでしょうねぇ。
で、まあ話自体は面白かったのですが、映画としてはやや薄味だった印象で、もう一つ嵌れなかったかなぁ。
つまらなくはないのですが、戦時中なのに微妙に緊張感が薄く、かと言ってコメディテイストな訳でもなく、どっちつかずな感じで、しかもどこか淡々としすぎていていまいち入り込めないと言う、何とも言えないもどかしさを感じた映画でしたね。
ある意味典型的なジョージ・クルーニー映画だった印象です、好きな人はこう言う作風がたまらないのでしょうけど。
とは言え、さながら戦場版プチオーシャンズシリーズと言った感じで、美術品をナチスから奪還する様子は、まずまず見応えはあったかなと。
命を懸けて文化を守ろうと奮闘するその姿には、熱くなったシーンもそれなりにはありました。
もう少し各人の美術品に対する熱が伝わってくれば尚良かったのですが。
劇中だけの様子ではどちらかと言えば命を預けられるだけの価値がある男の為に、危険を顧みず命を懸けて任務を遂行したと言った感じに見えました、まあそれはそれで面白かったですけどね。
彼らが戦争の素人だったのも妙にリアルで良かったです、その割には返す返すも緊張感には欠けてましたけど。
でもビル・マーレイやジョングッドマンやボブ・バラバンのコミカルさがあってこそ最後まで見るに耐えられた部分もありましたから、そこは一長一短でしょうか。
そしてジョージ・クルーニーにマット・デイモンはさすがの存在感、地味な映画の中で画的に映えました。
ケイト・ブランシェットの存在も話のいいアクセント、いろいろと説明不足&淡々とし過ぎていて面白いとまでは言い難い映画でしたけど、話自体は面白かったです。
吹き替え 声優がいいね〜 絵画好きのドイツ軍閣下 イタリア ミラノ...
また一つ、歴史を知る。
ジョージクルーニー
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