「助かった多くの美術品。」ミケランジェロ・プロジェクト mg599さんの映画レビュー(感想・評価)
助かった多くの美術品。
第二次世界大戦の最中、こんなことがあったのか、という話である。
ナチスがヨーロッパの絵画や彫刻などの美術品を強奪していて、それを取り戻そうとする男たちがいた。
一般の兵士には少しバカにされながら、それでも自分の信じる道を、彼らは行く。
とまあ、心躍る設定なのだが、映画はあまり躍らない。
ジョージ・クルーニーの演出もそんなに悪くないのに。
結局は、エピソード集になってしまったということのようだ。
ここが終わったら次はこっち、みたいな。
ただ、本作のプロットでは致し方のないことかもしれない。
途中、ナチスが多くの絵画に火炎放射器で炎を放つシーンがある。人として、何故あんなことができるのか、大いに憤りを感じた。
儲からないからといって古くからある文化を踏みにじろうとしているどこかの政党のようだった。
ジョージ・クルーニーの目のつけどころは、相変わらずいい。
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