大統領の執事の涙のレビュー・感想・評価
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「大統領の執事の涙」を観た
まだ、2月だけど間違いなく今年一番の感動作!
黒人奴隷の子供として生まれ育ち、7人の大統領に執事として仕え引退、アメリカ初の黒人大統領オバマ氏がホワイトハウスに招くまでのストーリー。
ストーリーの柱は家族の絆、相反する父と息子が理解しあえるまでの物語。
生々しい人種差別撤廃の公民権運動を背景にして、大きな時代の流れの中で、何が正しく誰が正しいのか…
ちょい役で出演する脇役が豪華!ジェーン・フォンダにマライア・キャリーにバネッサ・レッドグローブ…歴代の大統領を演じる俳優もスゴイ。アイゼンハワー大統領はロビン・ウィリアムス。いちばん似ているレーガン大統領を演じるアラン・リックマン。ニクソン大統領を演じるジョン・キューザックは全然似ていない。
大河ドラマ風にいくらでも長くできる作品なのに、2時間にまとめきっているのも○、ココロが暖かくなり最後にジーンと目がしらが熱くなる…感動できるいい作品にめぐりあえたことに感謝!
物足りないが…
素晴らしい。
レニークラヴィッツ
歴代大統領を演じる顔ぶれが楽しい → まだまだ白人映画
冒頭、セシルの母親がどこかで見たことある顔だと思ったらマライヤ・キャリーだった。
セシルが仕えた7人の大統領のうち5人が登場するが、この顔ぶれがまた楽しい。皆、雰囲気がよく似ている。
時代の背景は、黒人差別を柱に置き、キューバ危機、ケネディ大統領暗殺、ベトナム戦争、キング牧師事件といった激動のアメリカを描いていく。こうした歴史の節目をホワイトハウスで目にするだけでなく、家庭を持ったセシルが大きな流れの渦に家族が巻き込まれていく苦悩を描くことで、話に厚みが出た。
自分の仕事に誇りを持ち、黒人として人として尊厳を持った上で白人に忠実に仕えてきたセシル。その信念の糸がプツンと切れてしまったとしたら、セシルの心は閉ざされるのだろうか、それとも開放されるのだろうか。邦題にある“涙”の意味はここにある。一途さと挫折を味わうセシルに、抑えた演技のフォレスト・ウィテカーがよく似合う。
ただ、実話がベースだと曲げられない部分があるので、どうしても話が単調だ。
そんななか、堂々とシドニー・ポワチエを白人に媚びた役者だとけなす場面は、そこまで言うかという驚きと同時になるほどと腑に落ちる笑いがこぼれる。
もっとも、白人大統領を辛辣に描いてこそ、この作品の価値が出るのであり、そうしてみるとリー・ダニエルズ監督もまだまだ真価を発揮しきれていない。これが企画を通せるギリギリの線だったのかもしれない。まだまだ差別は存在する。
黒人差別の歴史
アメリカの汚点
アメリカの黒人差別の歴史は、やはり汚点でしかない。そのことをはっきりと認識させられた。
差別はどこの国にもあることであるが、ほんとはあってはならない。人間は、いつそのことに、本当の意味で気づくのだろうか。
人は絶えず他者と自分を比べ、優劣をつけたがる。そのこと自体はもう避けられない。だからといって排斥していいものではない。
大統領の執事となったセシル(フォレスト・ウィテカー)の一家は、期せずしてアメリカという国家と斬り結んだことになる。
リー・ダニエルズ監督の演出は丁寧で、それでいてテンポのいい展開に引き込まれていった。
バラク・オバマが大統領になって、セシルは、ひょっとしたら安心したかもしれない。
だが、アメリカはそう簡単には変わらない部分もある。
親子 家族の物語
アメリカ大統領に仕えた執事の物語というので 大統領と執事の話と思っていましたが、黒人の人種差別そして 親子の話でした。
私も子どもがいるので 親子関係にとても 共感しました。
親の思いと裏腹に 子どもはたとえ 自分が滅びようと 自ら
戦いを挑んていく姿を見て
やはり 子どもはこども 親にはどうすることもできない・・・
ということを 痛切に感じる作品でした。
大統領の執事として 黒人としては いい仕事についたのですが
仕事が忙しく 妻にはさびしい思いをさせたり 前出にも書きましたが 子どもは黒人の弾圧に立ち向かい何度も 刑務所に入り
大変な目に合ってしまい
黒人問題を描きながらも 誰にも通じる 家族の物語も描いていました。
黒人の悲しい歴史をも 描いているのですが
私は 親子のかかわりを 考えさせられる映画でした。
民主党キャンペーン映画?
理不尽な人種差別が当たり前だったころから、初の黒人大統領が誕生するまでを生きた大統領の執事の話です。 ホワイトハウスの裏側の様子も垣間見れますが、ストーリーは公民権運動を中心に描かれていて、そんな特別感はなく少し物足りなかったです。民主党のケネディ大統領に関してはスキャンダルなエピソードには全く触れず、誰からも好かれてとても素晴らしい人と表現されてて、共和党だったニクソン大統領がやりすぎというくらい悪者として描かれていましたし、最後の流れも民主党支持の大統領キャンペーン映画という感じがしました。
執事の仕事を中心にして欲しかった。
映画「リンカーン」が始まりであり歴史の表面だとすると、本作は過程/一つの終着点であり裏面でした。
話自体は地味ですが面白かったです。
ホワイトハウスの執事としての側面、家族の長としての側面、
様々な側面が交互に/同時に描かれるため、流れる時代が多角的に観ることが出来ます。
ホワイトハウスの執事としての側面。
黒人執事が30年前からいた、という事実を今回初めて知りました。
セシルが接する歴代大統領は重大な決断を下す際の苦悩を見せつつ、一方で一般人と同じような悩みも抱えている。
大統領ですら同じ人間だということに、今更ながら気づきました。
またホワイトハウス内ですら残る差別意識。
当該意識とセシルの長き闘いも注目点でした。
そして家族の長の側面。
本作では妻、長男、次男が登場しますが、彼らはセシルの人間的な面を代理で表現する存在と言えます。
長年連れ添う妻は彼が表面には出さない悲しみ、苦しみを代わりに表わす。
長男は黒人に対する世間の評判に怒り直接的な行動で闘う、セシルとは異なる闘い方をしている存在を表す。
次男はセシルと同じ方向を見ているものの、異なる方法で闘う存在を表す。
全編通して描かれるのは差別意識に対して闘う黒人の姿。
そして闘いと共に変わりゆく社会。
セシル家族の面々は黒人の闘う姿を或る程度網羅的に見せる存在と言えます。
本作については映画「リンカーン」を併せて観ることで、より面白さが増すと思います。
描かれる側面の構図が似ていますし、映画「リンカーン」が始まりであり歴史の表面だとすると本作は過程/一つの終着点であり裏面でした。
あと、奴隷制度の現実も前知識として持っておくと、より感情移入出来ると思います。
最近の作品であれば「ジャンゴ 繋がれざる者」。
旧作であれば「マンディンゴ」や「ヤコペッティの残酷大陸」。
話や映像は地味ですが彼等が闘う、闘い続ける姿にはグッときます。
オススメです。
アメリカ合衆国という国
人種差別に家族の絆を交えた感動の一品。
移り行く時代の証人なのか
こんな人がホワイトハウスにいたのか。
勉強になりました
ぜひ見て欲しい!!
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