フォックスキャッチャーのレビュー・感想・評価
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文句なしのアカデミー賞ノミネートの謳い文句は嘘じゃなかった。終始薄...
お金持ち独特の常人離れしたというか、ちょっと変な感じが、最初から何...
心の空虚を埋められない人、ジョンデュポン
母に認められたい、自分が自分を認めたいという思いの先にある、絶望と嫉妬を描いた作品。終始、ほのかに恐ろしい雰囲気が漂う。どことなく、無理に生きている感じだ。
レスリングで選手を育てて、彼らの優勝を自分の誇りや存在価値に転換しようとするが、母からは全く認められない。彼自身が主催した大会で勝利しても、全く顧みられることがない。
こうした埋められない気持ちを、虚栄心や露骨なドキュメンタリーを作って埋めようとしても、どうしようも空虚なまま。彼は、真に偉大なシュルツを殺すに至るのである。自分が得られない全てを持っているかのような彼を。
弟の方を教育しようとするが、最初は慕っていつつも、次第に彼に嫌われると、それによって空虚感は一層深まったのだろう。
事実をもとにしているが事実とはあまりに異なるストーリー
興味ないスポーツ系だのにね
狂人デュポン
万人受けしないが、万人が抱えるテーマ
万人受けする映画ではない。しかし、終盤の行為は決して許されないが、幸せに対する嫉妬という誰しもが持つ感情を描いていると思う。金メダリストや大富豪など登場する人物は一般人にはかけ離れた存在だが、テーマは普遍的である。その難しい感情の揺らぎを繊細に演じる役者陣が秀逸。
体は大人心は子ども
全編に渡り不気味な雰囲気を纏っていた。勘違いして、弟がデュポンを殺す話かと思ってたのでラストにビックリ。
偉大な兄を越えたい、離れたいだけど兄弟と言う繋がりから逃れられない弟。
甘やかされたのか、自由に育てられたのか見栄と相手の目ばかりを気にして実力以上の位置を欲しがり、器以上の物を欲しがる
甘えた子どものままのデュポン。
偉大さ故に二人の苦しみがイマイチ分かっていない兄。
観てて滑稽で三人の距離感に恐怖を感じた。
弟目線でデュポンを捉えると言うのが面白いなと思った。
三人の演技が素晴らしいかった。
今まで観てきた三人とは想像も付かないビジュアルや不器用な歩き方とか、
最初の組手はゴリラがじゃれ合ってるみたいで笑ってしまった。
こんなにも「哀しい」…
実録犯罪モノでありながらノーマン・ベイツ(サイコ)やペンギン(『バットマン リターンズ』)を思わせるジョン・デュポンの人物造形に驚嘆。この悲劇を隙の無い演出で傑作に仕立てたのがベネット・ミラー監督。この人って未だ傑作しか撮ったことないよなあ…流石!
こんなに「哀しい」っていう形容が相応しい作品もそうない。確かにジョン・デュポンの愚行は許されないけど映画として観る分には彼の哀しさに寄り添えなくもない。もちろんカインコンプレックスを抱えたマーク・シュルツの半生然り。突然の終わりを迎えるデイヴ・シュルツの人生然り。まさしく悲劇…
銀世界の惨劇はまさに「殺しが静かにやって来る」とでも言うべきか…
ラストで示されるのは希望か皮肉か…もしくはそのどちらもか…その判断は観る者に委ねられる。個人的には…まだ考え中!
チャニング
3人の狂気じみた演技に必見
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