フォックスキャッチャーのレビュー・感想・評価
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文句なしのアカデミー賞ノミネートの謳い文句は嘘じゃなかった。終始薄...
文句なしのアカデミー賞ノミネートの謳い文句は嘘じゃなかった。終始薄ら怖い演出も、主役3人の表現も素晴らしい。自分の欲とそれがままならない環境から徐々に狂い出し爆発する様子が静かに淡々と描かれて目が離せなくなる一本。
カレルに全部持ってカレル
兎に角、イカレルカレルが気持ち悪い。
陰気で重いまま最悪の結末とか、個人的にこの映画を最後迄、好きになれなかった。
スティーブ・カレルとマーク・ラファロの変貌っぷりは、凄かった。
お金持ち独特の常人離れしたというか、ちょっと変な感じが、最初から何...
お金持ち独特の常人離れしたというか、ちょっと変な感じが、最初から何するかわからない得体の知れなさで、デュポンがチョーこわい。
この映画のなにがおもしろいんだろう?と不思議なんだけど、ひきつけられてしまった。
それにしてもレスリングって笑っちゃうよね。
演出のトーンから嫌な結末がプンプン臭ってた。展開が次々と変わってい...
演出のトーンから嫌な結末がプンプン臭ってた。展開が次々と変わっていくわけではないので、空気感も変えず進んでったのが、後味の悪いラストを際立たせたんだと思う。
心の空虚を埋められない人、ジョンデュポン
母に認められたい、自分が自分を認めたいという思いの先にある、絶望と嫉妬を描いた作品。終始、ほのかに恐ろしい雰囲気が漂う。どことなく、無理に生きている感じだ。
レスリングで選手を育てて、彼らの優勝を自分の誇りや存在価値に転換しようとするが、母からは全く認められない。彼自身が主催した大会で勝利しても、全く顧みられることがない。
こうした埋められない気持ちを、虚栄心や露骨なドキュメンタリーを作って埋めようとしても、どうしようも空虚なまま。彼は、真に偉大なシュルツを殺すに至るのである。自分が得られない全てを持っているかのような彼を。
弟の方を教育しようとするが、最初は慕っていつつも、次第に彼に嫌われると、それによって空虚感は一層深まったのだろう。
それぞれの欲望
金持ちだが心に闇を抱える男が孤独で自立を望むレスリング選手と出会いやがて兄を巻き込み狂気に飲み込まれる。結局マークは単に自己満足の道具としてみなされていたのではないだろうか。演技は素晴らしい。
時節入る暗転がおどろおどろしい。時系列が事実と異なる
フォックスキャッチャーは馬の名前からとった、とあるのに映画では冒頭から猟犬の写真がでてくるなど色々ミスリードを誘う描写が多い映画。マーク・シュルツのその後が一番気になるのに何故か一番雑な扱い。
事実をもとにしているが事実とはあまりに異なるストーリー
映画を観終わってから知りましたが、マークがそもそもフォックスキャッチャーで練習したこてないなど、事実とかなり異なるストーリーとのこと。事実をもとにした完全なフィクション映画出というわけですが、各俳優陣の演技はそれと関係なく素晴らしかったです。
興味ないスポーツ系だのにね
マークラファロとスティーブカレル、
なにより、Twitterの反応の良さで見る。
人間の中の狡猾さやら精神、妬みなどを感じる。
なによりスティーブカレル。
いつもの感じを全く感じさせない。
器量が凄い。。
すぅっと見れました。
狂人デュポン
支配と嫉妬に翻弄され続けた二人の兄弟。
億万長者の狂った愛情が暗い影を落とす。
終わったあとしばらく椅子から立ち上がれなかった。
これが全て実話であり、そしてラストの描写まではなくとも繊細で不安定な人間の心の揺れが誰にでも存在しうるということが、恐ろしくもありせつない。
万人受けしないが、万人が抱えるテーマ
万人受けする映画ではない。しかし、終盤の行為は決して許されないが、幸せに対する嫉妬という誰しもが持つ感情を描いていると思う。金メダリストや大富豪など登場する人物は一般人にはかけ離れた存在だが、テーマは普遍的である。その難しい感情の揺らぎを繊細に演じる役者陣が秀逸。
体は大人心は子ども
全編に渡り不気味な雰囲気を纏っていた。勘違いして、弟がデュポンを殺す話かと思ってたのでラストにビックリ。
偉大な兄を越えたい、離れたいだけど兄弟と言う繋がりから逃れられない弟。
甘やかされたのか、自由に育てられたのか見栄と相手の目ばかりを気にして実力以上の位置を欲しがり、器以上の物を欲しがる
甘えた子どものままのデュポン。
偉大さ故に二人の苦しみがイマイチ分かっていない兄。
観てて滑稽で三人の距離感に恐怖を感じた。
弟目線でデュポンを捉えると言うのが面白いなと思った。
三人の演技が素晴らしいかった。
今まで観てきた三人とは想像も付かないビジュアルや不器用な歩き方とか、
最初の組手はゴリラがじゃれ合ってるみたいで笑ってしまった。
こんなにも「哀しい」…
実録犯罪モノでありながらノーマン・ベイツ(サイコ)やペンギン(『バットマン リターンズ』)を思わせるジョン・デュポンの人物造形に驚嘆。この悲劇を隙の無い演出で傑作に仕立てたのがベネット・ミラー監督。この人って未だ傑作しか撮ったことないよなあ…流石!
こんなに「哀しい」っていう形容が相応しい作品もそうない。確かにジョン・デュポンの愚行は許されないけど映画として観る分には彼の哀しさに寄り添えなくもない。もちろんカインコンプレックスを抱えたマーク・シュルツの半生然り。突然の終わりを迎えるデイヴ・シュルツの人生然り。まさしく悲劇…
銀世界の惨劇はまさに「殺しが静かにやって来る」とでも言うべきか…
ラストで示されるのは希望か皮肉か…もしくはそのどちらもか…その判断は観る者に委ねられる。個人的には…まだ考え中!
チャニング
チャニングテイタムの80年代ファッションがダサくて素晴らしい。Gジャンとか特に。もう少しレスリングの痛い感じとか、もっと露骨にゲイな感じを強調すると怖い感じが出るかと。にしてもチャニングテイタムの独特のゲイ感というか、男性ストリッパー感というか、上半身裸な感じは80年代がバシッと決まる。
3人の狂気じみた演技に必見
コメディアンのスティーブ=カレルとどっちかといえば筋肉俳優のチャニング=テイタム実力派のマーク=ラファロの共演の映画という事で見ましたが三人とも素晴らしい演技でした。
特にスティーブ=カレル!普段のコメディ映画からは想像出来ない豹変っぷり
気持ち悪かったです。確実に乗り移ってました。
またBGMはほとんどなく淡々と進むため実話らしさを引き立たせる内容です。
ただ前日にしっかり寝とかないと眠くなるかも…
でもほんとにこんな人がいたんですね
この映画を見た後、ウィキでもう一度読みましたがやはりノンフィクションはフィクションより怖いです。
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