「キレはあるけど意味不明な演出。」渇き。 三遊亭大ピンチさんの映画レビュー(感想・評価)
キレはあるけど意味不明な演出。
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予告編を見る限りかなり面白そうな映画だと思ってみました。
かなりの期待を持って見に行きましたが、意味不明な映画でした。
中島流演出の良さが分かりません。
キチガイのようなキャラ達、過激な台詞の数々、局面の雰囲気をガラリと変える音楽と絵使い。幾度となく前後する時間の流れ。どれもこれも中島監督の「すごいだろ?」という言葉が聞こえてくるような自己満的で意味を感じない演出。
この映画で言えば、まず時間が前後しすぎて分かりにくいし、進みが遅い。キレッキレの役所広司も攻撃的すぎて、なにがしたいのか分からない。何百回も聞こえてくるカナコちゃんの笑い声も、流れの妨げ以外の何物でもない。「なんでそいつ殺すの?」とか「そのグロ描写いる?」とか「そこで噛み付いたら解決が遠のくよ!」とか「結局全員悪者かい!笑」とか突っ込みまくりました。
特に内臓を踏みつける場面。たったワンシーンしか出てこないヤクザにそこまでの所業を強いる必要はないし、単に不愉快なだけで、そこまでやるか中島哲也!と思い笑ってしまいました。
最後はカナコちゃんも死んでたって話だけど、なんか最初から死んでるだろうなって分かっちゃいませんでしたか?序盤でも中盤でもいいから、生きてるかもってのを臭わせないと成立しないと思います。
劇中は夏の設定なのか知らないが、役所広司の汗ばみ感とストーリーの
不快感が相まって、映画全体をより胸くそ悪いモノにしている。
纏まりのない文章ですいません。
奇抜な中島流演出で、良い映画だと錯覚する所でした。
すいません。
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