フルートベール駅で

劇場公開日:2014年3月21日

フルートベール駅で

解説・あらすじ

一般市民の青年が警官に銃殺された実在の事件を、27歳の新人監督ライアン・クーグラーが映画化し、サンダンス映画祭で作品賞・観客賞をダブル受賞。「クロニクル」のマイケル・B・ジョーダンが主演し、全米賞レースで高い評価を受けたドラマ。2009年の元日、米サンフランシスコのフルートベール駅のホームで、3歳の娘を持つ22歳の黒人青年が警官に銃殺された事件が起こる。ごく普通の市民にすぎなかった青年が、なぜそのような悲惨な死を遂げたのか、青年の人生最後の1日を描く。

2013年製作/85分/PG12/アメリカ
原題または英題:Fruitvale Station
配給:クロックワークス
劇場公開日:2014年3月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第66回 カンヌ国際映画祭(2013年)

出品

ある視点部門
出品作品 ライアン・クーグラー
ある視点部門 フューチャーアワード賞 ライアン・クーグラー
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映画レビュー

4.0 「被害者」ではなく一人の人間としての人生を感じ取ることができる一作

2025年9月17日
PCから投稿

『クリード チャンプを継ぐ男』(2015)、『罪人たち』(2025)など、マイケル・B・ジョーダンとのタッグで様々な名作を手掛けてきたライアン・クーグラー監督による、劇場公開長編映画のデビュー作です。

本作の主演ももちろんマイケル・B・ジョーダンで、彼らの関係がいかに継続しているかを実感することができます。

本作は、2009年の新年を迎えた直後の深夜、米国カリフォルニア州オークランドのフルートベール駅で、オスカー・グラントが警官によって射殺された実際の事件について描いています。作中クーグラー監督の視点は、時に時系列が切り替わりつつも、常にグラントに寄り添い、彼を事件後に生じた大規模な抗議活動の発端となったシンボルとしての「犠牲者」ではなく、ひとりの家族を持つ人間としてどう生きたのか、を語ります。

そこから浮かび上がってくるグラントの姿は、時に失敗し、決して褒められたような言動を繰り返すものの、懸命に立ち直り、家族のために生きようとする一人の人間でした。

事件のその後については結末に簡素な一文を添えているだけですが、それまでの丁寧な描写の積み重ねが、事件の扱いに対するクーグラー監督の怒りを静かに伝えています。

彼がエンターテインメント作品の監督として一流の腕前を持つことは、これまでのフィルモグラフィで証明済みですが、それらの作品作りの根底には、この怒りが原動力としてあるということを強く実感させてくれる一作でした!

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yui

3.5 事故までは差別かなぁ

2025年9月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ほらあんだけみんなが興奮したら事故も起こるわ。

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symi

3.5 オスカーの平凡な1日を描いてるだけなのに、バッドエンド確定してるから観てて辛い

2024年10月10日
PCから投稿

悲しい

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かちかち映画速報

4.0 スーパードキュメント

2022年7月12日
PCから投稿

事件の概要を知っているうえで観る映画です。
もし、予備知識ゼロだと、単にSF近郊の貧困黒人家族の日常生活がダラダラ続分くだけで30分で投げ出したくなります。
結末知っていれば、日常生活が事件につながる無常観を感じられます。
この映画の凄さは、あまりにも客観的なカメラワークです。誰にも何にも肩入れすることなく、ただひたすら淡々と事実を描写します。

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越後屋