青天の霹靂のレビュー・感想・評価
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バランスの取れた作品
セリフで見せるところと映像と音楽で見せるところが上手く交わっており、脚本がかなりいいと思える作品。とくに派手な話ではなく、主人子もヒーローではなく何もできてない。余計なお涙頂戴もない。しかし感動はじわじわ起きる。初監督作品とは思えない秀逸作品
初監督でこれは今後に期待!
劇団ひとり初監督作品。 いや〜面白かったです。 素人目にも、アングルや構成など凄く考えて作られてるなと感じましたし、随所にオッと思わせる演出が。 お話は単純で、ありがちながらも、役者達の演技がそれを上質なモノに昇華してくれてます。 良い映画ですね、オススメです。 惜しむらくは、120分の作品として観てみたかったです。 すこーし展開が早かったかな?
切ない…けど優しい
ひとことで言えば、柴咲コウの美しさと、大泉洋の器用さが光る映画だったと思います。 思いっきり笑えて、ホロリとさせられて…でも、悪役的な人はいないので、素直に感動 できました。劇団ひとりのこれからの作品も楽しみです。
うまくいかない
うまくいかないときの晴男の姿に自分を重ねてしまうほどに大泉洋の演技は切なかった。思い描いていた未来とのギャップを埋めることができないまま迎える毎日。半額になったホットドックさえ落としてしまう自分の手のひらを見つめても何もつかめていない焦り。たいていの大人は晴男だ。だからこそ、青天の霹靂にみまわれ救われるこの夢物語を甘く優しく評価できる。
期待しすぎ
自分の生き方に疑問を持ち、確かに自分の出生をタイムトラベルで見る事で思い込んでたものと違う現実を知り生き方に希望を持つドラマです。泣かせる場面も、笑わせる場面もあるけれど何かが足りない気がします。大泉君は良いと思いますが、劇団ひとりが浮いていたのかなと思います。ダメな父親なのは判りますが短い短編小説を読んでいる気がしました。
ひとりさん、一人で何役するのかな?今後が最も楽しみになってきましたね!
タイムトラベラー物が大好物の私にとり、本作はとても大切な1本として記憶に深く刻まれる作品となりました! 本作同様に、今は亡き両親とタイムスリップする事で対面を果たし、素敵な思い出を作ると言う物語の邦画作品の秀作に、山田太一原作、大林宣彦監督の「異人たちの夏」が有った。 邦画のタイムトラベラー映画の中では最高の出来の作品として、一番に名を挙げられるのが、「異人たちの夏」であると信じて疑わない私だが、本作もあの作品に近い優しさ溢れる良い感じの作品に仕上がっていたと思う。 それと言うのも、劇団ひとりさんの書き下ろし作品をご本人自身が監督されていると言う事も大きな要因なのかも知れない。 この原作の魅力を一番に熟知しているのは彼を抜かして他には誰もいないのだから。 本人自身がメガホンを撮ると言うのはやはり最高の魅力になる。 廻りを信頼出来るベテランスタッフで固めれば、初監督でも充分に良い作品を作り上げられるのだろう。 劇団ひとりさんは、これまでにも多数の映画に出演してきて俳優としてのキャリアも有るし、作家の才能も有る、単なるTVの世界だけのお笑い芸人ではないのだから。 そう言う意味に於いても劇団ひとりさんも、北野武に次ぐ監督へと成長していく可能性を秘めているし、そうあって欲しいと期待も多いにしているのだ。 彼のような異業種から参加する人間が映画制作に携わる事で巧く邦画界全体に新たな良い刺激が起こるなら、それこそとても素晴らしい事だ。 只個人的には私はこの作品のラストシーンは気に入らなかった。 その昔、つかこうへい原作の「蒲田行進曲」と言う面白くて、大ヒットした素晴らしい作品があるけれども、あの映画も公開当時最期のワンシーンが有る方が良いか、無い方が感動的になったのではないかと賛否が多いに分かれた。 私個人もとして、この映画の最期のワンシーンは無くても良い気がするけれども、そのワンシーンこそ大切な映画の答えなのかも知れないが、敢えて言わせないでおくことで、想像に任せると言うのが良かった気がするのだが、これは作品に対する考え方の嗜好の問題でも有る気がする。 そう言えば本作に出演の風間杜夫は「蒲田行進曲」の大ブレイクで一躍スター俳優になったと記憶している。あれあれ「異人たちの夏」の主演もそう言えば風間さん。本作品でも風間さん良い役処でしたね。 大泉洋が演じた晴夫は、今回は喜劇的でもあるけれど、でもどちらかと言えばシリアスな役だよね。劇団ひとりは笑えるキャラでしたが、でもやっぱりひとりさんのカラー全開の作品でしたよね!そうは言っても本当は実に柴咲コウの魅力に脱帽する映画なのでした!
生まれてくる命を、慈しむこと
月額8000円の精神障害者の、離島での生活を、思う。 ◇ 「親」という名前の付く生き物は、きっと、どこまでいってもいくつ歳を重ねても子どもを愛しているんだろう、 たとえ身を呈してでも、間違いだったとしても、 そんなことを思った。 花見のシーン、桜と柴咲コウがとても美しかった。 改めて、美人を地で行っているひとだなと、感じた。 ◇ 扶養義務、という言葉が、ずっと頭の中に残っている。 その「現実」を目の当たりにして、自分は、どうするのだろうと、考える。
予想外に泣ける。全てを包み込む母の愛。
【賛否両論チェック】 賛:笑って泣けるヒューマンドラマ。「親思う心に勝る親心」に涙。 否:展開はかなりご都合主義か。ストーリーもある程度は先読み出来てしまうのが難点かも。 設定は奇想天外ではありますが、そんな中にも心温まる家族の愛情がしっかりと描かれています。笑いあり、涙ありで、予想以上に楽しめること請け合いです(笑)。 若干進み方はご都合主義で、展開も先が読めるお話ではありますが、まさに「親思う心にまさる親心」という言葉がピッタリな映画です。温かいストーリーが観たい方に、是非オススメです。
噛みしめる感動
青天の霹靂を初日舞台挨拶で鑑賞。 あまりに素晴らしかったため翌日に2回目を観に行きました。 この作品は物語にインパクトのあるような「大作」ではないため、インパクトがあったり設定に癖のあるのが好みな人には物足りないかもしれません。 物語は「王道」な話。しかし、王道だからこそ、登場人物の色や想いが丁寧に描かれています。 こういう作品て今ないんじゃないかな。 肩書だけの俳優がいない。 大泉洋は勿論だが、柴咲コウの愛らしい女性から子を身ごもって母になるという女性としての変化を見事に演じていた。 特に病室の悦子、悦子と晴夫の場面は涙が込み上げてきた。 チョコレートの件も涙。 大袈裟ではなく、主演男優、助演女優・男優、監督、美術といった賞レースに絡んでくるのは間違いないと思います。 それくらい皆さん熱演でした。 因みにあの一言で終わるのは原作と同じです。 晴夫のこれからを描いてすっきりさせていたら、そこらの映画と何ら変わらない。それこそありきたりな演出。 あの終わり方によって、ミスチルの曲が活かされていたように思います。晴夫が伝えられなかった母・悦子へのメッセージ。 2回観たけど、また観たい…そんな映画は何年ぶりだろうか。 エンドロールの最後まで映画の世界観に浸れる映画でした。
優しい嘘。
親がいて自分がいる。 分かり切っていることだけど実際はほとんど考えないよね。 私も母が他界しているけど、本当の親の気持ちなど最後まで分からなかった。最後の最後まで心配させまいと母は強がっていた気がする。 親は子供の事を考えて優しい嘘をきっとたくさんつく。でも子供にとって本当にいい事なのかどうなのかは本当に分からない。 私も過去の両親に会ってみたいと思わせてくれた作品だった。 出演者、ストーリー、音楽、全てにおいて上手くまとまった映画でした。劇団ひとりの次の作品に期待✴︎
子供の知らない親の事…気持って…知る必要ないのかもしれないけど…知ったらきっと幸せになれるのかも…
親として…子供として…どちらの目線で見ても何か感じるの事の出来る作品です。出演の皆さんも押し付けることなく自然に作品の中にいて素直に見ることが出来ました。そして…ヤッパリ見てるこちら側も…抑えなれなくなります。嗚咽するほど泣けました…
一粒以上の涙
劇団ひとり、原作・脚本・監督・出演の作品。一人いったい何役なんだ(笑)。 「笑いと、たぶん一粒の涙の物語」がキャッチコピーのこの作品。涙は一粒じゃないですよ。いや、実際には泣きませんでしたが、少なくとも2回泣きそうになってしまいました。ちょっと冗長だと思うようなカット割りもありますが、初監督作品にしては、中々だと思います。ただ、映像の雰囲気、カット割りから感じるのは、基本的に、劇団ひとり監督は、あまり明るい性格じゃないんじゃ無いかと・・・。何となく、物悲しい映像なんですよね。 それと、大泉洋も良いですね。芸達者です。手品のシーンも、吹き替えなしで大泉洋自身が演じたそうです。撮影の合間にも、だいぶ練習したらしいです。それだけに、見事でしたね。終盤の鳩を出すシーンは、カッコ良かったです。 柴咲コウも素晴らしい。美しく、強い女性を演じています。それと、劇団ひとり監督は、女優になんか必要以上のあこがれが有るんですか?花見の時、悦子が桜を見上げるシーンが、何か少女漫画チック・・・。そう言うところは、直して欲しいですね>劇団ひとり監督。 この作品は、監督がロケにこだわったという事で、全編オールロケ。浅草雷門ホールのシーンは、長野県上田市の劇場を急遽雷門ホールに見立てて(改造して)撮影したそうです。宣伝番組で上田市を訪れるシーンが有ったんですが、その劇場は、雷門ホールの姿のままでした。 いや、それにしても、期待以上の感動。一粒以上の涙。劇団ひとりって、多彩だな。
まさに蛇足!
上映前に中島哲也監督の「渇き。」の予告編を見ました。どうやら、ロクデナシの狂った人間たちが大勢、登場するイカレタ映画で、過激なまでの映像や演出に彩られた映画であるようなのです。余り、観たくない映画です。中島監督には関心があるものの、最近の映画って、殺したり、殺されたり、殴ったり、殴られたり、殺伐としたものばかりだな、と思わず、溜息をついてしまいました。 この映画の監督、劇団ひとりは山田洋次の「男はつらいよ」が大好きとの事だったので、この作品も穏やかな人情劇なのだろうな、と想像しながら、上映に臨みました。大泉洋はなかなかの演技力でしたし、脇を固める柴咲コウや風間杜夫や笹野高史もなかなかでした。しかし、若き日の父親役の劇団ひとりがいけません。昭和48年にあの髪形はないでしょう。まるで、ウスラバカのk-popスターです。当時の若者の髪形は七三分けか、肩まで伸ばした長髪のいずれかが、大半であったと思います(ここで☆半分減る)。そして、なにより失望したのか、エンディングです。現代に戻った大泉洋が警察から携帯にかかってきた電話により、発見されたホームレスの死体が、父親と別人だったことを知らされるのです。すると、そこに、現在、生きている父親(顔はぼかしてありますが、演じているのは劇団ひとりです)が通りかかり、大泉洋とことばを交わすのです。私はあっけにとられました。信じられませんでした。このご都合主義の脚本、一体、何なのでしょう。つい今しがた、この作品を観て、流した涙を返してくれ、と云いたくなりました。まさに蛇足です。(ここで☆2つ減る) 基本的には、劇団ひとりには映画を撮る才能が十分備わっていると思います。その才能を無駄にしないためにも次回作は、脚本を徹底的に練り上げてから、撮影に臨んで欲しいものです。
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