劇場公開日 2014年4月12日

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「ビール片手に入館しないとノドが後悔するぞ」ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う! マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5ビール片手に入館しないとノドが後悔するぞ

2014年6月7日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

「ホット・ファズ ‐俺たちスーパーポリスメン!‐」や「宇宙人ポール」でお馴染みのサイモン・ペッグとニック・フロストが、相変わらず手の込んだアクション・コメディを見せてくれる。彼らの持ち味は、ストーリーにサスペンスの側面をもたせ、さらに突然SFやホラーといった流れに舵を切って観客を翻弄するところだ。
今回も、ただの酔っ払いオヤジ達がエイリアンの侵略に巻き込まれていく。ハチャメチャなストーリーはB級なのだが、作りはいたってマジメ。このB級とA級の狭間で暴れて魅せる。どんなにヒットしようが、何本制作を重ねても、どちらか一方に偏っていかない、そのブレの無さがコンビのブランド力になっている。
「大脱走」(1963)を思わせる構図のポスターも、皆、赤い顔をして面白い。
マーティン・フリーマンは、ホビットの姿が焼き付いて、はじめ誰だか気がつかなかった。

最近、イギリスも酒離れが多くてパブが閉店に追い込まれていると聞く。「大脱走」でも捕虜たちが酒を造っていたが、昔から人類と酒は切り離せない関係にある。楽しく飲んで明るい世のなかにしてほしいものだ。スマホいじって家に引きこもっていても明るくならない。

マスター@だんだん