白ゆき姫殺人事件のレビュー・感想・評価
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予想の範囲内で楽しむ
かなり序盤で犯人がわかった人もいるのでは。それでも普通に楽しめるサスペンスです。貫地谷しほりさんの存在が良かったですね、話の唯一の救いと言ってもいいかもしれない。
やはり、嫌なやつを潰すには法に触れないようにするしかないという教訓。
憶測と推測の霧
憶測が誤解を招き、真実を更に深い谷の中へ沈める…状況に応じて態度を変える関係者達と、マスゴミとそれに煽られる大衆心理が上手く描かれていると思いました。そんな不安定な世の中においても、揺らがない友情に救われます。
良い感じの邦画。見るべき映画かなと思う。
劇場鑑賞をし忘れて昨日地上波で観た。
井上真央ちゃんはこの後に、大河の主役へ。
奈々緒さんは、auのcmや大門美智子で嫌味なスーパーモデル、その他悪条約で大ブレーク。
綾野剛さんは「コウノトリ」の医師役で感動、泣かせてくれた。
最後のシーンで真央さんが乱暴運転をして転ぶところ、等さすがの名演技。(運転はTV関係者と知り、わざと乱暴に?)
其々の出演者が、その後も大活躍をしている。
女性アナ役の朝倉みきさんは「かくや姫」の主演で声優、「下町ロケット」の技術者、今後ももっと活躍して欲しいな。
蓮佛美沙子さんは、誰?という感じでした。残念。
ダンカンと秋野暢子の夫婦役、似合わない。
秋野さん、もっと地味目なお母さんを演じて欲しかった。
地味な城野美姫が最後のシーン頃では、自信に満ちた女性に変化。
見どころ合った。
しかし、親友がなぜ「僕」なのか?無理やり感が有る。
アンとダイアナのエピは必要なのかな?
ラストにセンスを感じました
映画というよりノンフィクションの
2時間ドラマを見たような印象 笑
マスコミやネットの噂話などなど
現代のいろんな問題を取り上げ考えさせる
そんな話でした
後半のどんでん返しとか終わってみると
ありがちなんだけど
最後まで目が話せなかった
特に綾野剛と井上真央のラストシーンが
この映画を最後の最後に一層おもしろくした
と思う
あと何回か入ったテレビのワイドショーが
リアリティーありすぎて笑ってしまった笑
個人的に最後までやはり城野が
恐ろしい殺人犯というオチを期待していたのでちょっと残念
え!っていう展開
綾野剛のクズさがw
ツイッターに細かい事件内容を呟く段階はさすがにありえないけど
まわりの噂が広まっていく感じと、関わった人が自分に都合よく供述したり、マスコミのVTRコメントの使い方はすごくリアルでしたー
あの報道番組は完全にミヤ◯屋ですね(笑)
実際の事件も近隣住民にインタビューしてることもあるし、こういうこと本当にありそう
事件が起きた時はTVやネットの情報を鵜呑みにし、城野美姫を死ねだのなんだの呟いてたのに 事件が解決して誤解がとけたときに
TV局を叩きまくったり
俺は最初からそう思ってたよ とか
あー!こういうのあるなーって(笑)
SNSにも良い面は沢山あるからこの映画の結果論でしかないけど、
明治と昭和も生活が違うように
平成も時代が進んでいるのだから、今までのものを大切にしながらその時代で生まれたものを上手く利用して生きていくことが必要ですね
え!犯人そっち!っていう展開からスルスル誤解が解けていく感じのテンポがすごく良くて見やすかったです
私がしらなかっただけかもしれないですが、もっと話題になっても良かった映画だったと思ってます
ミステリーではない。
この映画はジャーナリストの探偵ものではありません。
ある一ジャーナリストが独自で調査してそれをワイドショーで放送しながら特定の人物を犯人と決めつけて、推測などを含めて堀を埋めていこうとする映画。
ワイドショーの悪い所を徹底的にさらけ出した恐ろしい映画でした。
ワイドショーのクソさをとことん堪能できます。
情報が一人歩き。
冒頭からすでに面白いです。
SNSを通して情報が一人歩き。
犯人として井上真央ちゃんが追い詰められてく。中、真犯人とされる人物がつかまる。ビックリしました。被害者の裏の顔、何気ない一言。何でも簡単につぶやける時代、私も気をつけたい。
最後の最後に犯人と名指しした綾野剛と井上真央ちゃんが出会うシーンは何ともいえません。
原作○、映画◎
原作を読んだ印象としては、「告白」「夜行観覧車」ほどのエグさはないけれど、「Nのために」ほどポップでもない。
(ちなみに「少女」はつまんなくて途中でやめた、「贖罪」は読んでいない、「花の鎖」はなんか異次元)
この作品にしても、2015年4月スタートのドラマ「マザー・ゲーム」にしても、「現実世界でさすがにそこまではないっしょ」と苦笑してしまうほどの誇張をもって描かれていながら、しかし一歩下がって俯瞰してみればほとんど同じようなことが現実に起こっているということに気付いて、ゾクッとする。
つまり、生瀬扮するニュースキャスター(あれは明らかにミヤネを意識している笑)ほど、あからさまに決めつけて発言しまう人はいなくても、そういう雰囲気を、誰一人として意識せずとも番組全体でいつの間にか醸し出してしまっている、という状況はよくあるのではないか。
また、菜々緒扮する三木典子ほどあからさまに手のひらを返す嫌な女はいなくても、あんな雰囲気の女はいるのではないか、いや、これは「いる」と断言できる。私見たもん☆
そして綾野剛扮する赤星の処分が原作より甘くて物足りない気がした。
確かもっとコテンパンに、立ち直れないくらい業界から完全追放されて絶望していたような。
さらに大変偉そうな言い方で恐縮ですが、「すべてがFになる」で犀川先生を演じるために必死に頭良さそうなフリをするも結果的に大失敗だったあのときよりは、格段にいい演技だったと思います。
井上真央の演技は「八日目の蝉」に引き続き大絶賛。好き♡
貫地谷しほりも良かった。
ラストは月並みに涙。
好きな小説家は誰かと聞かれたときに答える数人の中に、必ず湊かなえと角田光代を入れるのだけれど、最近は映画やドラマが原作を凌駕したと感じることが多い。
今作然り、「Nのために」「夜行観覧車」「告白」「八日目の蝉」など然り。
活字から情景を頭の中に想像しつつ、散りばめられた布石を見落とさないように気を配りつつ、登場人物に感情移入しつつ、読む、という能力が不足している所以か。
そう考えると、小説で泣ける人は凄いなぁ。
とは言え、最後に一つの拾い忘れもなく布石が回収され、全てが腑に落ちて「言われてみればまぁそうだよね」と納得させられてしまうこの完成度の高さは、芸術的。
人の記憶は都合よく改善される
マスコミ、SNSを通じて一人の女性が容疑者として扱われていく怖さを描いた映画。誰が犯人かはあまり気にならなかった。でも、それなりに意外な犯人。
面白いのは語る人間によって同じシーンでも描写が変わること。人の記憶は都合よく改善されることをうまく表現していた。
湊かなえのイメージを良い意味でも覆した作品。ニュース番組で事件を取...
湊かなえのイメージを良い意味でも覆した作品。ニュース番組で事件を取り上げる様、SNSに事件の真相が書き込まれたことによって世の中全体が怖いほど一体感を以つ様、など、細いところまでリアル。しかしその真相が本当なのか嘘なのか。本当のことに気づくものはほとんどいない。つい先日実際に起こった川崎の中学生殺人事件と似た部分を感じさせるこの作品は、ネットで情報が真偽もあやふやなまま拡散されていく現代社会の実態をありありと描いている。
立場の違い
立場の違いから来る見え方の違いというか、語る内容の違いっていうのが面白かった。
人は自分の都合のいいように記憶し、それを誰かへのサービスも含めて語るということ。
改めて人の証言っていうのは怪しいものだと思った。
主人公がただのいい人じゃなくて、ちゃんと騙したり盗んだりする人っていうのも良いところ。
無責任の連鎖
一つの事件を複数の関係者の証言によって、その真相が少しずつ明らかになって行く手法は、芥川龍之介の小説『藪の中』、その映画化である『羅生門』など、日本では幾つもの名作が存在するが、湊かなえは好んでこの手法を取り入れている。本作もまた、複数の証言者によって殺人事件の真相が明らかになって行く。
ただし、本作が湊かなえのデビューにして代表作である『告白』などと違うのは、その証言者達の中に、無責任な第三者が多数加わっていることだ。そんな無責任な第三者達の存在が、終盤まで事件の真相を覆い隠している。
関係者たちの証言だけでなく、Twitterユーザ、インターネット掲示板、テレビのワイドショーなど、無責任に時間を語る「発言」を同列に、かつ同時並行的に描くことで、事件関係者達の証言の無責任さが効果的に活きている。
その典型的な登場人物が、本来は狂言回しになるはずのテレビディレクター(演じるのは綾野剛)だ。彼は、関係者の証言を取材する中で「それは、あなたの想像だ」と指摘するにもかかわらず、そんな想像や自分の想像で作り上げられた犯人像を、そのまま番組で報じ、デマとも言える「容疑者」をでっち上げていく。しかも、そのことに自覚的でない。
そこにあるのは、自己顕示欲であり、事件そのものへの純粋な取材アプローチではない。だから彼は、でっち上げた「容疑者」と出会い会話しても、目の前にいる人間が彼女であることに気がつかない。要するに、自己顕示には興味があっても、事件そのものには興味がないのだ。
このように、本作に登場する人物達、あるいは画面では現れないネットユーザやテレビ視聴者達のほとんどが、呆れるほど無責任な立場を貫く。それは、事件が解決した後も変わらずに。
そんな現代社会の無責任さを描いた作品となっている。
湊かなえ原作の映画・ドラマと言えば、暗く重たい作風のものが多いが、そこは中村義洋監督の軽快でポップな作風が加味されて、殺人事件を扱っていながらも、割と軽い雰囲気でストーリーは展開している。
その点も、なかなか面白いマッチングで良かったのではないかと感じる。
余談だが、本作には『赤毛のアン』のエピソードがオマージュされている。本作の公開時に、NHKの朝ドラ『花子とアン』が放送中だったが、こちらも『赤毛のアン』のエピソードを取り入れているが、圧倒的に本作の方が上手く使いこなしていた。ラスト近くのろうそくのエピソードは、とてもいいシーンだった。
現代を冷静に表してる
人間は自分に都合のいいようにしか話さない。という夕子の話が印象的でした。
実際に人に話すのもだし
SNSなんかの投稿もそうだし。
そういうメッセージの見せ方が上手だなと思いました!
物語としては
菜々緒がこんないい人の役なわけないでしょ、
なんて思ってたら案の定だったり
犯人が誰か、
なんとなくの想像はできてしまいましたが
見応えがありました!
学んだこと、
嘘であろうが本当であろうが
言い出しっぺの話が
ベースになってしまう。
真実か嘘かきちんと見極める目を自分自身養わないといけないって
改めて思いました。
染谷将太好きだわ
映画自体はすごく面白かった。
ただ綾野剛扮する赤星は序盤いちいちTwitterでツイートするわけだが、心の心情をツイートで表してるというのもあるかもしれないけど、まじでどうでもいいこと呟き過ぎてて笑った。
そういった意味でもよくSNSというものを描けていたと思う。
あとは、個人的に1番怖かった
腹立つのは谷村美月扮する「親友」すね。
そんくらいっす。
あと菜々緒は嫌な女が似合う❗️
生活空間の中のモニターの方が……
メディアを通して雪崩をうって流される情報と意識・無意識の悪意(善意)。
大きなスクリーンよりも生活空間のモニターで観るのに相応しい作品。
日常生活の中であればもう少し背筋が寒い思いをしたかな、と。
感想(KONAMI
ネットの怖さとか、身に沁みる作品だったな。
証言による、主人公の想像が証言ごとに地味に変わってて、面白かった。
えぇー!この人が犯人?!てなったけど、あっさりと終わっちゃって……
もうちょっと、真犯人の部分があっても……ねぇ
ネット社会の今を彩っている作品
まず最初この作品は見たい!という欲はなかったのですが、前回映画3本立ての時に必ず予告として登場してくる作品でそこから気になり始めてまもなく上映期間終了ギリギリでやっと見に行けました๛ก(ー̀ωー́ก) どうして白ゆき姫なのかな?と思っていたら、そういう事なのかと…にしても人の記憶って言うのは信用にならないですね(笑)一番のショックは家族の証言だったな、もし家族にあんな風に思われていたら縁を切りたいかも(:3_ヽ)_
井上真央ちゃんを久しぶりに作品としてみたけど、相変わらず素敵なお方でしたね(♡˙︶˙♡)役もなりきっていたし!にしてもADの男は本当に許せないな、あんな奴こそ…いやここまでにしておこう。と感情を殺意まで持っていくぐらいのリアリティーな作品でした。まさかのクライマックスには「えええ( º﹃º` )」と口に出しちゃいましたよ(笑)
作品を見て親友って素晴らしいと思いました。
好きなところまとめ
・人の記憶は編集され再構成されたものであり、事実は別の所にあるかもしれないということを、複数の登場人物の発言からあぶり出していたところ
・熱しやすく冷めやすいネット言論の恐怖(ネットに限らないとも思うが)
・事実は、そして真実は何かということがわからない中で、それでも自分の価値観から親友を信じ続けた谷村夕子と、その夕子の思いを知ってまた人や人生に希望を持とうとする城野美姫の強さと美しさ
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