猿の惑星:新世紀(ライジング)のレビュー・感想・評価
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【シーザー達の進化に驚きながら共存の道を探る人々と、嫌悪の念を深める人々とAPES達との微妙なバランス関係を描く。】
シーザーと信頼関係を築こうとするマルコム(ジェイソン・クラーク)達と、APES達の進化への恐れも含め、嫌悪するドレイフェス(ゲイリー・オールドマン)達の姿。そして、人間に憎悪を抱くコバたちが起こした騒動が夫々の関係性をより微妙なものにしていく・・。
シーザー(アンディ・サーキス)を主としたAPES達の表情が、モーション・キャプチャー技術(当時は、パフォーマンス・キャプチャー技術と言われていた)の進化により、前作以上に細やかに表現されている事に驚いた作品。
只、何故か観ていて辛かった。何故なら、明らかにシーザーの方が人間側よりも器が大きく聡明に描かれているため、今後の人類の辿る姿が見えてしまったから・・。
<2014年9月23日 劇場にて鑑賞>
その2感
続けて見ている人には安定の面白さだと思います。ただ、やっぱり3部作の2個目の感じは否めなく、この後次第で評価が分かれる作品でしょうな。
猿が最初っから多すぎて、シーザーは兎も角息子のブルーアイズがどれなんだ?と迷ってしまう。それだけ、「リーダーの息子の普通感」を出して、コバの異端児感が際立つ。あと普通に猿同士が英語で会話しているのは、アメリカが作ったロシア映画で英語しゃべってる違和感に通じるものがある。しゃべるのはシーザーだけにして欲しい。
話としては、人間も猿も嘘をつく、という題目がメインで、今回のシーザーの活躍が少ないのは不満ながら、よくラストに持って行ったなという、最後は詰め込んでるけどハラハラして面白かったです。マルコムは超人かと思うほど、よく助かったなと思える。
人間側のマルコムと猿側のシーザーという、ちょっとひねりのある名前もニヤニヤさせてくれたし、ラストはやっぱりシーザーカッケー!完全にこの後大変だぞ、という終わりでした。
進化することで直面する現実、戦争の原理をテーマにした考えさせられる前日譚二作目でした
前作も前日譚三部作の序章として質の良い作品に仕上がっていましたが、本作も負けず劣らず、いやそれ以上の見応えを感じた作品でしたね。
前作は人間の傲慢な部分が垣間見れて、まさしく人類への警鐘を鳴らすようなストーリー構成になっていましたが、今回は戦争の原理を題材にした、またしても考えさせられるストーリー構成になっていて、終始目が釘付けになってしまいました。
分かり合えそうで分かり合えない、そのジリジリした展開にもどかしさを感じずにはいられなかったのですが、これはホント現実の世界も一緒で、まさしく今我々が直面しているリアリティのある内容だっただけに、余計に何とも言えないもどかしさを感じずにはいられない内容でしたよ。
人間との共存を望む猿もいれば、人間をとにかく憎み人間を倒すことしか考えない猿もいる・・・前作は人間とは違う猿の共存意識の高さが物凄く印象に残ったのですが、種族が繁栄するとどうしても同じ末路を辿ってしまうのが現実なのでしょうか、同じ種族同士で憎しみ合い争いに発展する様子は、何かと考えさせられるものがありましたね。
でも人間の優しさを知っているシーザーと、人間に虐げられた記憶しかないコバと考えれば、考え方の違いもこれはある程度致し方ないと思うんですよね、ずっと長い間理不尽に虐げられてきたんだ、その気持ちも分かる、単純にコバを非難するのもまた違う気がして、何とも言えない気分にさせられてしまいました。
相手への恐れがあるからこそ、間違った方向へ向かってしまう悪循環、どうやったら理解し合えるのか、これは永遠のテーマみたいなものですね。
しかし前作以上にモーション・キャプチャー技術が進化していて、もはやそこに本物がいるとしか思えない、いや本物以上の存在感を感じてしまうほど、猿側のドラマに見入ってしまいました。
CGだけじゃなく、本物がその場所で演じたからこそのリアリティだったでしょうか。
アンディ・サーキスが日の目を見る時代が来たってことですね。
それと本作はリーダーとはどうあるべきか、そんなリーダー像を問う作品でもあったかと思いますが、シーザーが本当にカッコ良かったですねぇ、人間側のリーダーと交わした友情、あれはグッと来た~。
人間側、猿側、双方の家族の物語も、同様にグッと来て終始見入ってしまうものがありましたね、でも、避けられない現実には、虚しさを感じずにはいられませんでしたよ・・・。
しかしコバは、北のどこかの独裁者みたいでしたねぇ・・・。
さて次は最終章、結末は見えていても、そこまでどう持っていくのか、期待に胸を膨らませつつ、しばし待ちましょう。
うほっうほっ
Apes will not kill apes
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