ウルフ・オブ・ウォールストリートのレビュー・感想・評価
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タイトルなし(ネタバレ)
実在した株式ブローカーの半生を描いたストーリー。経験もコネもなかった男が悪知恵を使い、一時はすべてを手に入れ、ウォール街の狼と言われるが、徐々に破滅の道を辿る。
ホリエモンみたいな話
イヤー長かった。
20時20分開始ということで映画館に入って、出たのが23時半。
3時間の大作で、しかも大きな山があるわけじゃないという。
なんか途中から腰が痛くてつらかった。
でも不思議と眠くはならずに見られた。
株とか薬とかあんまり良くわからないけど、こういう世界なんだろうなーって思った。
世界にはこういう一般人とはかけ離れた発想をするすごい人が何人かいて、そういう人がセレブ生活を送ってるんだなぁ。
最後は、会社も家族も失ったみたいだけど、それでもキラキラ輝いたいい人生なんじゃないかなと思う。
ホリエモンみんな連想したね。
Money、drug、SEX etc。
久し振りに痛快な映画だった。
この内容では、不謹慎すぎてアカデミーは
どう考えても無理でしょう!
だけど、主人公は大変魅力的で、助演の俳優も良かった。
最後のシーンでFBIの捜査官の地下鉄での表情が、生き方の違いを対比させており、物語を引き締めた。
ディカプリオを、やり過ぎて女性ファンが減ったんじゃ無いかと心配になるくらい、ハチャメチャだった。
後、奥さん役が綺麗だったのと、エキストラ含め、女の子が揃いも揃ってスタイルがいいのはスコセッシの趣味かなぁ。
マフィア映画ではないので死人があまり、居ないのが、この映画の雰囲気を和らげていたのが、自分には好印象。
まぁ、そういう原作なんだろうけどね。
いい作品でした。
女の子は嫌いな映画かも知れない。
オトコ向けの映画ですね。
色々と糧になる映画
学歴もコネもない青年が、自らのカリスマ性と巧みな話術でのし上がり、そして転落していく半生を描いた作品。
物語は大きく2つにわけられます。
前半はぐんぐんのし上がっていくパート。
学歴、コネ、運などまったく持ち合わせていない主人公が巧みな話術で人々の心をつかみ、のし上がっていく姿が最高に気持ちいい。
しかし、人間金が余れば悪いことに使って行くんですね。
悪い稼ぎ方をしたり、薬をキメたり、色々と悪さをしていき、そしてだんだんと転落していく。のが後半。
一見、悪い金の稼ぎ方をして薬キメて女とヤってる野蛮な映画ってみられがちですが、自分はあまりそういう風には見えませんでした。
人生の糧になる部分が多々あり、この映画を通して様々なことを吸収できました。
お察しの通り、最後は落ちるとこまで落ちます。
ただ、実力のある人間はどこにいても成功することができるんですね。
会社内での演説といい、主人公のあの話術、カリスマ性はすごいと思います。
まわりの評価は低めですが、いい映画でした。
薬をするようになってからの、ディカプリオの微妙なやつれ具合はなんかリアリティありました
ぶっとんでるw w w w w w
さすがR15ってかんじのヤりたい放題さ!笑
でもエロい!目を覆いたい!って感じじゃなく、「なんだこいつらバカだなw w w 」って爆笑してしまうコミカルさが良かったです◎
レオ様主演なので見ました( ˘ω˘ )お金に関する執着、女遊び、ドラッグ吸いまくり、、とクソみたいな人間になっちゃったレオ様とその社員たちですが、憎めない。バカすぎて、人生楽しみすぎて逆に 羨ましいと感じました。
個人的には凄い薬飲んじゃったレオ様が「スプレーかけられたゴキブリ状態」になったのがお気に入りです(笑)爆笑した!
少し長いと感じましたが満足!◎
めちゃくちゃお勧めですね( ˘ω˘ )
広告通りヤバい
圧倒的スケール感とハイテンション、さらにハイテンポ、そして下品。だけどみてる側もテンションが上がりまくり。
見る人を選ぶ映画だけど、個人的にはかなり楽しめました。
栄光と凋落、そして最後の一コマ。
善人ではなくても、人を惹きつける魅力をもっているカリスマっていますよね。
長丁場も退屈させないのは、さすがの手腕です。
ドラッグの描写が秀逸
冒頭のマスかきの話から、ひたすらドラッグが登場するのだが、とにかくその描写が素晴らしい ^_^ 特になめくじのように這うシーンのナレーションが秀逸!
ただそれだけの映画ではあるが、その一点が素晴らしい!
基本的に笑うための作品だよね
そしてやはりレオくんがオスカーを穫りにいった作品でもある。残念ながらそれは叶わなかったけど、作中でレオくんにイカれた薫陶をしたマシューが穫ったので、レオくんが作中と同様にマシューの後に続けばといいなと思ったり。
まあそれはともかく、この事実に基づいた作品では桁外れの描写が続くのだけど、それらはいわゆるコメディ作品である『テッド』や『ハング・オーバー』あたりに代表されるブラックなお笑いよりもブラックであるように感じた。ブラックでゲスいお笑いをこのA級作品でやってしまうのはスコセッシ一流のセンスによるもので、実際には笑わせようとはしていないとは思う。でもレオくんがあんなことやそんなことを演じていることも含めてとにかく笑える。
個人的にはあの期限切れのクスリが遅れて効いてきて…からのグダグダの展開がツボにはまったね。3時間の長尺を全く感じさせない快作。
Money Chantは鳴り続く
澄んだ水の中では生きられない。澄んだ水の中では生きたくない。
澱にまみれたドブネズミ。
そんなヤツらの夢の後先、激しく愛すスコセッシ。
グッドフェローズで撃って殴って飛び散った血の代わりに
ウルフオブでは札ビラが舞う。オンナの裸があふれかえる。
ドンパチはないがそれ以上にヤクザな仕上がり。
何ともアホでトチ狂った世界。
貧乏人も欲をかくからボロ株で騙される。
金持ちも欲をかくから相場操縦に騙される。
皆が欲無し聖人君子だったなら、こんな話は生まれなかった。
ベルフォートは、みんなの欲の結晶だ。
我らの欲と享楽と倦怠を一気に手に入れた男の物語。
たとえ罰を受けたとしても
トロフィーワイフが宴の終わりを告げても
我らの欲を燃料に走り続けるドブネズミ。
改悛?教訓?そんなものは要りませぬ。
ひえびえとした空虚さえ金に換えてみせます、したたかに。
The Money Chantは鳴り続く。
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時代の狂騒をとらえ捩じれたアメリカンドリームを描いた本作、スコセッシ自身の『グッドフェローズ』証券版でもあり、スコセッシが好きな『彼奴は顔役だ!』の現代版でもある。
本作のベルフォートは、『グッドフェローズ』のヘンリー、『彼奴は顔役だ!』のエディと同じく、時代のカリカチュアだ。時代が変わる度に、また新たなベルフォートが産まれるのだろう。
エポックの狂騒は繰返す。何度でも。
そんな達観というより力任せに振り切った感じが本当に素晴らしい『ウルフオブ』だった。
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追記:
『彼奴は顔役だ!』の、PTA版が『ザ・マスター』、ラッセル版が『アメリカンハッスル』だと思う。
三者三様の仕上がりながら、スコセッシの『ウルフオブ』が一番パワフルで突っ走っていた。
アメリカンドリームな映画
酒池肉林、金金、ドラッグ、ドラッグ、金。
お下劣満載。
お上品な人は見に行かない方がいいとおもいます。
ただ、ディカプリオをはじめとした俳優の方々の演技が本当に素晴らしい。
普通に楽しい、飽きない3時間です。
ラストで絶句する!
主人公を含む登場人物のほとんどが下劣で感情移入は出来ないので映画は喜劇仕立てで進む。
それで観客は三時間弱の映画を退屈もせずに観ることができるが映画は最後のシーンで今まで笑っていた観客に対して厳しいものを見せるのだ。
それはジョーダンが観衆に向かって「このペンを俺に売り込め」と問いかける瞬間である。その前に描写された地下鉄での貧民層を見つめるデナム捜査官と相まって映画そのものが観客に強烈に問いかけてくる。
「今まで俺を笑っていたお前逹、金が欲しくは無いのか?」と
ジェットコースターのような浮き沈みのある人生
ジョークも満載であっという間の3時間。
ただしアルコール、ドラッグ、セックスの描写はかつてラズベリー賞の酷評を受けた「ショーガール」が可愛く見えるほどのレベル。
権威ある映画賞の映画人()さまがどのような評価を下すのか、別の意味でも興味があります。
今度こそアカデミー主演男優賞を!
3時間の長い映画だ。
21秒に一度「FUCK」というマスコミでは使用禁止の粗暴な言語が出てくる。その数、506回。「GET FUCKING PHONE!」受話器を取って株を売って、売って売りまくれ、というわけだ。ディカプリオが、女の肛門のまわりにコカイン粉を振りまいて、ストローでそれを鼻から吸引するシーンで、映画が始まる。禁止言葉の羅列、ドラッグ、ヌードと暴力シーンが多いために、18歳以上でないと観られない。ドラッグはコカイン、マリファナ、アイスにエクスタシー、、と何でも出てくるし、女の全裸姿も嫌というほど出てくる。
粗悪株を 口八丁の巧みなセールスで、小市民に売りつけて老後のたくわえを情け容赦なく取り上げる。名もない会社の株を強引に売りつけて得た金をスイス銀行でマネーロンダリングする。250人の証券会社の社員に株の不正取引を伝授して、売上が達成できると、職場では40人の娼婦やストリッパーや楽隊やアルコールやドラッグが待っている。オフィスで馬鹿騒ぎの末、小人症の人を目標達成ボードに体当たりさせて面白がる。デスクに金魚鉢を置いているような軟弱社員から、取り上げた金魚を全員の前で副社長が呑み込んで見せる。会社を酷評した書類には皆の前でジッパー下げて、小便をかけて馬鹿にして見せる。お金が欲しい女性社員を社員全員の前でバリカンで髪を剃って大はしゃぎする。250人の証券マンが仕事中でも楽しめるように、娼婦達を職場において、机の下でもエレベーターの中でも、ジッパーを開けさせる。何でもありだ。
公然と弱い者いじめをし、障害者を笑いものにして、公共の場で平気でドラッグを吸引し、女性を性奴隷としか扱わない。人としてのモラルをすべて全否定してくれて、獣よりも下劣な男の欲をこれでもか、これでもか、と見せてくれる。いやー、、、悪酔いしそうでした。
監督のマーチン スコセッシはニューヨークのイタリア移民の街、リトルイタリーで生まれ、父親はシチリアからの移民一世、母親も移民の2世、子供の時からマフィアの本拠、シチリアの文化の中で育った。彼の作風は「徹底して見せる」ところだ。暴力シーンは徹底的に暴力的に撮る。情け容赦ない。彼の代表作「タクシードライバー」(1972年)、ボクシングファイターを描いた「レイジングブルー」(1980年)、イタリアマフィアの世界を描いた「グッド フェローズ」(1990年)を見ればその暴力の徹底ぶりがわかる。「ギャング オブ ニューヨーク」(2002年)など、アイルランド移民たちの手造りのナイフやナタで殺し合う血しぶきが飛び肉がちぎれるシーンなど、暴力描写が徹底している。
そして、今回の「ウルフ オブ ウォールストリート」では、無一文の男が事業に成功するとどれだけ馬鹿ができるかを徹底して描いてくれた。モデルだった美しい妻を持ち、子供たちに高い教育を受けさせ、家をいくつも買い、別荘、運転手付きのロールスロイス、自家用飛行機、船、とエスカレートしていき、ドラッグとアルコールをあびるように飲み、女遊びする。きりがない。ヌーボーリッチ、成り上がり者の俗物極致、金銭至上主義で、下衆の三流趣味。消費することが快楽でたまらない、消費中毒。人としての品性も、道徳も品格も、叡智もない。人格の尊厳も、上向志向さえない。でも、これがアメリカ人であり、アメリカの消費文化のなれの果てなのかもしれない。そういった男をスコセッシが徹底して描いた。
そんな男を演じたのは、ディカプリオ。「僕がこれだけのお金を手にしていたら環境保全のために使いたいよ。」と、のたまう、しごく真面目な役者だ。炭酸ガスを出さないバッテリー電池の自動車ハイブリッドが発売されたら、すぐに手に入れて売上宣伝に力を貸し、自然破壊を食い止めるための映画を自費制作した。この映画、アル ゴウ元副大統領の作った「不都合の真実」の影になって、あまりヒットしなかったが、カナダの環境保護活動家、デビッド鈴木博士のインタビューなどを含めた とても優れたドキュメンタリー映画だった。
環境保護活動家は、アメリカでは大企業から嫌われるから、スポンサーがつかない。ディカプリオは日本では人気があるが、アメリカでは実力に反して評価されずにきた、不遇の役者だ。映画史上最高の興行成績をあげた「タイタニック」を主演したにもかかわらず、相手役の女優ケイト ウィンスレットがアカデミー主演女優賞を取り、映画作品賞など、その年のアカデミー賞を総なめしたが、なぜか主演の彼だけが、何の賞も与えられなかった。「アビエーター」でも 相手役のケイト ブランシェットがアカデミー女優賞をとり、主演のディカプリオには、何も与えられず、また、昨年の「華麗なるギャッピー」でも、作品は受賞したが 主演の彼は、賞の候補にさえ挙がらなかった。ハリウッドでは、わざと彼だけを避けているのかと思えるほど、ディカプリオは、賞に関しては不運だった。今回のこの映画で、彼は初めてアカデミー主演男優賞の候補にされた。是非、受賞してもらいたい。「熱演」、というか、「怪演」している。
この原作を映画化する権利を、ディカプリオは、ブラッド ピットとの入札で競り合って獲得したそうだ。主役に求められる、「無教養で、節操のない上えげつない男」を、ディカプリオがやっても、ブラッド ピットがやっても、あきれるほどうまく演じたことだろう。
マーチン スコセッシは、この映画の前に、「デパーテッド」、「アビエーター」、「ギャング オブ ニューヨーク」、「シャッター アイランド」の4作で、ディカプリオを主役に使っている。よくできたコンビだ。中では、「シャッターアイランド」が一番好き。夢か現実か、わからない狂気の世界を彷徨うディカプリオがとても良かった。
スコセッシ監督の作品ではないが、「キャッチミー イフ ユーキャン」(2001年)という映画がある。高校生のくせに、ツイードのジャケットなど着て、先生に間違われれば、そのまま教壇で滔々と授業をやる。口がたつ天然の詐欺師だ。
今回の映画でも250人の社員を前に、演説を始めると熱が上がってきて、アジりまくる。彼のアジテーションに 社員全員が総立ちになり熱狂する。そんな役がとても 彼にはよく似合う。FBIが動き出したのを機に勧められて、社長業の引退を決意して、社員たちを前に涙ながら最後のあいさつをしていたのに、話し始めると止まらない。社員を叱咤激励するうちに、そうだ、引退なんか、くそくらえ。僕はこれからも仕事にばく進して、稼いで稼ぎまくるぞ ということになってしまって社員たちを熱狂の渦に巻き込んでしまう。このシーンが映画のクライマックスだろう。
金、女、ドラッグに固執する執念が、この男を駆り立てる。この役を演じたくて、版権を自分で買い映画化するのを待ち望んでいたディカプリオの執念が達成された。アカデミー賞受賞の価値はある。
冗談みたいな生き様。
スコセッシ&ディカプリオの作品で上映時間がほぼ3時間!!
うっわ~!ナニこの長さ。他の作品と抱き合わせで観れないし、
いつ観ようか、どうしようかなんて、グダグダ悩んでいたのが
鑑賞後にスパーっと解決!(爆)面白さ大爆発の長丁場作品。
…とはいえ、ほぼ全編に渡りディカプリオ出ずっぱりのうえに、
ドラッグでぶっ飛んだ奴、セックスをしまくる奴、エロとバカと
あとはナンだろ、騙し騙され隊が出てくるばかりの作品なので、
そういうのはダメ。っていう良識人には向いてない作品かも^^;
アカデミー賞にもノミネートされている本作、私は是非コレで
とらせてやりたいけどなぁ~。ディカプリオに。
最有力候補といわれる某作も観たけど、主演俳優の身体改革は
確かに頑張ってる、でも演技と面白さでは明らかにこっちがいい。
さすがのディカプリオもコレを撮り終えたら、そりゃ~休みたく
なるでしょうよ~。いやホント頑張ってるもん、偉いわよアナタ。
監督も今作では悠々快適に演出を繰り広げてる模様。
型に嵌らないものを好む人間にうってつけの?トチ狂った作品
だけど、こんな長丁場を飽きさせず魅せる演出は賞賛に値する。
しかし主人公のジョーダン氏、冗談みたいなその生き様はナニ?
思わず日本人のあの御方をフッと思い浮かべてしまったけれど、
こういう人っておそらく一生凝りない人生を送るんだろうなぁ。
現にご本人は(今作でも最後に登場している)消える気配全くなし、
だけど彼が詐欺で騙した賠償金は、一生かかっても返せない金額
だそうだ。もう返さないでしょうね、この人はおそらく。
一体お前はナンなんだ!?と言いたくなるほどのバカなんだけど、
どうしてだかこの男のカリスマ性に人々は惹かれてしまうという、
ラストの行なんて、お見事!!というくらい魅力のある講義ぶり。
成るべくしてそうなった人物って、こうかもしれないよな…ところ
変われば、違う方面で人々を騙せた(あ、失礼^^;)魅了できた人間に
なったはずの人物。コネも学歴もない人間の為り上がり講座だ。
しかし、こういうバカに騙されてしまう人間の浅はかな決断が、
今作を見るとまるで自分のことのように思えてしまうところが妙。
バカなオトコほど可愛い。という女性心理がよく分かる。女から
見ると、羨ましい生き方の総テンコ盛りというか、私も男だったら
こんなこと一度してみたい、そりゃあ気持ちいいだろうよ、の一例。
憎み切れないロクデナシ。を地でいくジョーダンには、いつ何時も
部下たちの熱い信頼が集まってくる。人望が網で初仕事の時から
先輩の仕事ぶりに教訓を得て、自分で掬い取っていくジョーダン。
そういや彼に仕事を教えたあの上司は、その後どうなったのかな^^;
時代も時代だったのだろうが、よくぞそこまでやれた(プラス面でも
マイナス面でも)という意味では本当にスゴイ人物。あまりの半生に
観る者がぶっ飛んでしまうほどの威力と面白さがあるが、騙された
被害者側は、この作品の出来映えをどんな風に観てるんだろうなー。
キャスト陣も最大の魅力。ディカプリオ以下、乱痴気騒ぎが満載。
(監督には今後もこの路線でいって欲しいなぁ。子供向けはもう勘弁)
スコセッシってこんなに面白かったっけ?
まさかコメディ映画だったとは。
どちらかといえば出鱈目な犯罪映画なのかと思っていた。
しかし!映画館で何度も爆笑が起きました。
信じられないくらい長い映画ですが、全編にわたって下ネタとブラックジョークの連続。
教訓とか知性とか考えたら負けの映画ですね。
ニューヨークがここまで狂っている、とは思いたいくないですが、怖いな。
レモン714という鎮静剤を一度は飲んでみたいような。飲みたくないような。
ディカプリオファン厳禁!破格のスケールのぶっ飛びムービー!!
実話です…実話がベースだそうです!
アメリカってらやっぱすごい!
そして、ディカプリオとスコセッシ最強ですね!と思える破格のぶっ飛びムービーです。
「ディカプリオ様の映画だ」なんて思ってる人は見に行かない方がいいでしょう笑だって、幻滅するもん。
お話は、中流家庭に育ったジョーダンがアメリカでも有数の証券会社に入社。一攫千金を夢見ていよいよ資格も手に入れたその日に、ブラックマンデーで会社は倒産…。
逆境にめげず、小さい株を売って仲間とともに証券詐欺で金を稼いで、巨万の富を築き上げる。
その派手なやり口についにFBIだっけな?が調査をはじめ、破滅の一途へ…。
金とSEXとドラッグと破滅と…これ以上にない当たり前の組み合わせがこれ以上にないほどハマる。ジョーダンを取り巻く異常な環境がすごすぎて、実話ベースということを忘れてしまうほど…。そして、描写そのものもSEXとドラッグばかり笑。もう暴力のないバイオレンスムービーですね。
とにかく、ジョーダンのクズっぷりが半端ない!!
SMプレイもそうだし、スイスに行く飛行機の中でのご乱行も、奥さんのおばさんをファックしちゃうのも…とにかくクズ!!極めつけは、奥さんのおばさんが亡くなった時に、その事を傷む訳ではなく、おばさん名義の口座の名義を帰るためにおばさんの葬式に行かず、スイスへ…その時に放った一言が「おばさんは大切だが、既に死んでいる。僕らが急いで行ったところで彼女は蘇らない。もっと大切なことがある」的な…完全なクズすぎてもう笑うしかない。彼には金とクスリ以外に大切なものはないのです笑
ただ、唯一思うこととすれば、ディーラー?になってすぐのジョーダンは、奥さんを愛して裏切らず、薬も手に染めなかった青年は、金にまみれ、薬と女にまみれて行くことになったということ。
そして、不正が暴かれ、嫁に見放され、仲間に裏切られ、仲間を裏切り…。
金に憧れて、金に溺れて、金に滅ぼされた小市民っていうのが、なんだかせつないなぁ…と感じてしまいました。
おばさんの葬式に行かずのくだりも、白いフェラーリをベコベコにして帰って来てからの相棒との一悶着も、ジョーダンは金はもっていて派手に遊ぶけど、とにかく小物で、つねにビビっている感があるのは、やはり小市民が成り上がりで急にお金を手にしてその生活に慣れていなかったから、お金についてくる女と薬を断りきれなかったのでしょうか、と思う時に、この話ってやっぱ実話なんだよなぁとしみじみと感じてしまいました。
ディカプリオでおなか一杯!
原作者が主人公と同名なので、自伝を元にした映画らしい。
何しろ長い!3時間だ。そしてその3時間に主人公の人生がせわしなく詰め込まれている。中流の家の出で証券業界に入ったばかりの主人公に、マシュー・マコノヒーが証券マンの心得を伝授する。自分たちは何も生産しない。客の金を動かすだけで手数料が入ってくる。証券マンに必要なのは、ドラッグ、1日2回以上の××××…すごいテンポで話したり歌ったりするマシュー・マコノヒーだが、ディカプリオはちゃんとその意をくみ取った。それから、不況。巧みな話術。自社の設立。いかがわしい仕事、大儲け。金が入るたびの乱痴気騒ぎ。会社の成長。乱痴気騒ぎ。薬。薬。離婚。トロフィーワイフ。贅沢三昧。スポーツカー。ヨット。大邸宅。乱痴気騒ぎ。FBIの介入。スイス銀行。と、3時間の長さを感じさせないほど、話が詰め込まれている。そして3時間のほとんどの時間をディカプリオが熱弁をふるっている感じだ。笑えるかというと、ふーむ。
最高のエンターテイメントショー
上映中、何度映画館で笑いが起こっただろう。
冒頭10分のマシューマコノヒーだけで十分すぎるくらい、顔の準備体操になる。マコノヒーで十分に笑ったら、我らがレオ様のショータイムである。
レオ様のユーモアとエネルギッシュな演技は観客を画面に釘付けにする。最近劇場でレオ様を見たのは『ジャンゴ』や『華麗なるギャツビー』で、どちらもどっしりと構えたミステリアスな富豪であった。しかし今回のレオ様はディカプリオ史上最もパワー溢れる演技だったと思う。一文無しから一気に大富豪へとのし上がる。底なしのハングリー精神、体力、説得力。それらが画面いっぱいに伝わってくる。
どのシーンを見ても金・酒・女が舞い踊っている本作だが、これはただの楽しいエンターテイメントではない。実話を基にしているだけあり、レオ様の言葉には思わず胸が熱くなる。
特に社員たちに語りかけるシーンで、レオ様のマイクパフォーマンスは素晴らしい。現代の若い人で、これだけのハングリー精神があるだろうかと考えると、とても感慨深いシーンである。興奮しきったレオ様が自分の頭をマイクで何度も強打するシーンには笑ってしまった。
言葉で社員を動かし、言葉で自分の人生を変えてきた彼が、終盤、レモンというドラッグで言葉が話せなくなっていく。彼が言葉を失うと、とたんに次々と自分の築き上げたものが崩れ去っていく。最後は盗聴器をつけされられ沈黙する。彼の言葉や声というのは彼の人生そのものだったのかもしれない。
惜しい点をあげるとするならば、人生丸々詰め込みすぎたため、中盤でだれてしまう。それでも3時間とは思えないほどのめり込む事ができた。
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