トランスのレビュー・感想・評価
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ながら観は厳禁ですね
何で盗んだ際に仲間に電気ショックしたのか意味不明でスタートする。
記憶喪失になり催眠療法の治療中、セラピストは「この患者怪しい人だ」と何故わかったのか、そんなすぐわかるもんなのかな、いやこのセラピストも盗みに絡んでるのか・・・そんなこと考えながら観てました。
セラピストと犯罪者達が協力して盗んだ絵を思い出すため催眠療法に取り組む。そんなセラピストいないだろ!奇妙な関係。あの手この手と色々催眠してるけど、正直ずーっと退屈だった。
催眠中の話か現実か...観てて混同しました。それがこの映画の特徴なんでしょうが、私は凝った演出は疲れてしまうので、とりあえず、最終的に絵はどうなるのかな...半分も観てないのにそれしか興味がなくなってしまった。ジャケに記入されてた「予測不可能なサスペンス」は本当です。なので推理が好きな人は面白いかと思います。
ギャンブル依存を克服したいとセラピーに来ているうちに恋愛関係になってしまった・・・なぁ~んだ、恋愛が始まりか。
かしこく生きてる人と接する場合、相手の狙いに気付いて逆らっても常に一枚上手。ヴァンサン・カッセルの演じた役は彼女にとって唯一の誤算的存在に思えたが、かしこく生きてる人を上回ることは出来ないのであった。諦め。まぁいいように使われてた方がいいや、そんな感じ。
セラピストじゃなくても、人生を自分の流れに持ち込み計画的に生きてる人はいるでしょう。どこか実生活にも当てはまる気がした。
我を守るため正直に生きれない、いつか吹っ切れる時を目指す。そして安泰になっても彷徨い続ける不安・・・。
事故の女性、気の毒過ぎですよ!
前半は「ながら観」したけど、後半はハラハラする演出だったので引き込まれました。
綺麗に飾り立てたクズ
視覚演出は素晴らしい。
ハラハラする演出、セクシーな演出もあり
ストーリーとは無関係の部分では素晴らしい。
ただストーリーが途中から寄り道していき、
そもそもの見たかった場所に行きつかない悲劇。
見終わった後に残るのは女の裸体だけ。
主人公は誰なのか?
冒頭の始まりからしても、ジェームズ・マカヴォイというキャスティングからしても、このストーリーの主人公は彼が演じるサイモンだと信じて疑わない観客が大半だろう。
これは“奪われた名画は何処に?”というサスペンスだと。
しかし、催眠療法の医師エリザベスがこの事件に関わってきた辺りから、疑問が生じ始める。
記憶を失くしたサイモンよりも彼女の言動の方が謎めいているからだ。
彼女の狙いは何なのか?
オスカー監督となっても、尚意欲的に新たな作品を手掛けるダニー・ボイルの姿勢は素晴らしいが、今作では些か観客を煙に巻き過ぎた、ミスリードが過ぎたように感じる。
真相をすべて彼女に語らせるのは、安易だし(二時間ドラマの崖っぷちのシーンを思い出す)、それまでの疑問がすべてが腑に落ちる気持ちよさよりも、バラバラのパズルを無理矢理嵌め込んだような割り切れなさの方が大きい。
ダニー・ボイルは監督デビュー作である『シャロウ・グレイブ』の後にこの脚本を受け取っていたそうだが、当時は映像化は難しいと撮影には至らなかったとのこと。
主役の交代(誰が主人公なのかというミスリード)というアイディア自体は面白いが、それをどう見せるかというハードルは高かったのかもしれない。
DVDなどで二度見をおすすめします。
はじめに。
私は一回目は字幕でさらっと見て、二回目は吹き替えで気になったところだけ観たんですけど、この話については劇場で観るよりは見返しの利くDVDがおすすめです。
(字幕だと暗に意味深で、吹き替えだと内容的にわかりやすかった気がする。どちらで見てもいいけど、理解しやすいのは吹き替えかもしれません。)
まず、とても一回目観ただけでは頭の中を整理できない…。
ゴヤの『魔女たちの飛翔』がオークション会場から強奪された事件に端を発する話。
序盤から主人公が語り手として登場する時点で、まず観るものは主人公サイモンを疑うし、〝なんだかこの話は二転三転しそうだぞっていう〟もんです。
しかし、それすらも計算のうちなんだね。
サイモン、彼の借金を肩代わりしてくれた知的犯罪者のボス フランク、彼が犯罪者だと知った上で協力を申し出てくる心理療法士エリザベス。
…話が進むにつれ、絵画の行方というよりサイモンの記憶の中や心理世界に比重が置かれてきて、現実なのか?仮想世界のことなのか?観ている側は大混乱です。
絵画の行方も3人のうちで一番腹黒いのは誰なのかも探るけど、男女の関係も絡んで着地だきるのか?…と心配になる。
結果から言えば、着地するし、映像に惑わされるけど、実はそんなに複雑なものでもない。
結局は男女のもつれから来る復讐劇というべきか…。
しかし…現実はどんなに有能な心理療法士でもそんなことまでできないだろう〜!
(たとえサイモンが希少な5%の暗示が残るタイプの人間だったとしても)
…と、ゆーかそこまで出来るとしたら怖すぎる。
万能心理療法士エリザベスの一人勝ちや意外といい人なフランクとのその後の関係を観るものに委ねる最後は良かったけど、主人公なのに見終わったあとのサイモンへの感想と言えば…『サイモン、最低だな…』と、これに尽きる。
(見終わったあと、エリザベスやフランクに味方する人が多いのではなかろうか?)
しかし…腑に落ちない点もいくつか残った…。
赤いアルマーニに惹かれる直前、あんなにタイミングよくメールが来るなんて…?
いつ絵画を盗むかもわからないのに、どこかでずっと見ていたのか?
または、記憶を失わなかった場合、どうやって絵画を受け取るつもりだったの?
…うーん、うーん。
しかし、劇中の『人は記憶を糸のように繋げて自己を保っている』っていうあの一言に尽きるな。
あなたが思っている現実が、他の人が記憶しているものと同じとは限らない。
そして、それが本物なのかも…。
それを視覚化したのがあの混乱を極めた美しい映像なんだろう。
くしくも、盗んだ絵画はサイモンの愛する聖なる昔ながらの絵画ではなく、近代絵画の先駆けゴヤのもの。そして『魔女たちの飛翔』ときたもんだ。
冒頭のレンブラントのように、劇中の主役こそ、全体像を拝めないとは…皮肉にも無駄がない。
腑に落ちない細かいところはある分星三つですが、二度見の価値は十分にあります。
今回の役的にはひたすら依存症の駄目男だけど、好青年も振り切れた悪い顔もできるジェームズ・マカヴォイ、もっといろんな役で見てみたいもんです。
過激なエロスにも意味がある
よく調べずに観たので、イメージではインセプションのようなSFチックな話かと思ってたら、普通にサスペンスでした。
この監督の光や色彩を駆使したスタイリッシュな演出は流石ですね。
音楽の使い方も相変わらず上手い。毎回サントラが欲しくなります。
なかなか先が読めませんでした。「絶対この女裏切るか、グルだわ」と思ってたんですが、それ以前の問題だったんですね。
あんな切ない話だとは思いませんでした。
そしてあのフルヌードにも意味があるとは…映画において意味のない場合のああいった描写(無駄に過激なエロ)は基本嫌いなんですが、これに関しては主人公が特異だというサイコな部分を強調するために重要なシーンだと思います。何より伏線になっていますし。
全編通してかっこいい雰囲気が漂っていて、特に銃を撃つマカヴォイがめっちゃかっこよかったので、ラストシーンもビシッとキメてくれたら文句なしでした。なんか爽やかな感じで終わっちゃったんで、ちょっともったいないなあという印象です。
催眠術って万能なんだね。怖いわー(笑)
チョット得した感じ♡^^
ダニー・ボイドだなぁ。
スタイリッシュな映像。
ただ、流石に臭うだろ?とか、捜索願がでてて直ぐ発見されない?とか^^;
で、あれは、ボカせないよね♡
大事なポイントだもんね^^
敢えて、挑戦したか?ダニー・ボイド^^
全てが一つに繋がる
美術品のオークションの警備担当であるサイモンが、美術品を隠した場所を強盗に思い出させられるというお話。
その思い出させられる過程にある女性の催眠療法を使うのだが、主人公の記憶が思い出されていくにつれて…
途中まで普通に催眠術で思い出させられ、女性と恋に落ちてどっか逃げるくらいに思っていたので結末は非常にびっくりした。
良く出来た物語でした。
難しく考えないこと
物語のスピード感と視聴者に与える不安定感、それを助長させるような演出にのみこまれました。クセになりそう!
劇中劇(というか並行する時系列)が錯綜していく様や、物語の結末によっては好き嫌いが別れそうな気がします。
主人公に感じる狂気的雰囲気が静かなものであったのも、忘れたいと願いながらも死の間際に恐らく全てを思い出してしまったであろうことも、何だか悲しかったです。
結末のシンプルさに、それまでの猥雑な物語の進行と相まって、全身が脱力しました。
見応えあって大満足!
記憶を無くした男が、催眠治療で取り戻していくサスペンスで、最初は謎だらけで始まっていくのですが、その過程もまったく飽きずにみれました。
記憶を取り戻していく後半のスピード感も気持ちよかった!
ただ、最後は個人的には主人公が魅力的すぎて、女に同情できず…女の復讐って怖っ!!としか思えず…あの最後にするなら、もっと主人公の猟奇的な感じを出して欲しかったかなー。なので、星4です。
あれホンモノかしら。
鑑賞前の想像ではちょっと違う方向に話を捉えていたけれど、
そうか、タイトルがトランスってことは、やはりこういうことか。
と、観ている途中から、だんだんと流れに乗り出してくる作品。
何も知らないで観た方がもちろん楽しめると思うけど、
ある程度知ってから観たとしてもエェ?という気分にはなれるので、
まぁ~あとは好き好きでご判断ください、といったところ。
少なくとも一筋縄ではいかないお話なので、中盤からの急速展開を
どう感じるか…にかかるのかな。ちなみに最後まで目は離せません。
盗まれる絵画、泥棒一味、など色々と出てはくるんだけど、
主要な人物はたった三人。主人公サイモンとフランクとエリザベス。
この三人の関係性がガラリというか、コロコロというか、かなりの
変貌ぶりを遂げまくるので、そのあたりを観逃さずについていければ、
何となく全貌が見えてくるかも…とはいえ、中盤以降でしっかりと
ネタばらしはされるので、あーそういうことだったのか。は大丈夫。
が、今作の変わったところは、その後もまだどんどん話が複雑化し、
一体どう決着がつくのか見えてこないところ。総てに於いて不信感。
観ている側も、何が何なのかが分からなくなってくる。
なに、そうくるわけ?とJ・マカヴォイにしてやられること請け合い。
だけど、R・ドーソンには、もっとしてやられるかも~。
複雑な関係性を巧みに操る監督の腕前は大したもの。
普通そうは持ってこないでしょー。と、度肝を抜く演出も見事だが、
後半に近づくにつれて、なんかイヤな感じになってくるのが私的に
スッキリとしない原因になった。深層心理を暴く面白さはあるけど、
結果として個人の人間性を疑いたくなる展開にやや溜飲が下がる。
女として共感できるかどうか、もポイントかなぁ。
(しかしあの拘りには仰天したわねぇ!惜しげもなくお見事に披露~)
催眠術面白い
見ている最中は、え?そうだったの!といったような意外な展開が面白かったのだが、後から考えるとそんなに話を入り組ませる必要があるのか、そもそもそんなのあり得るのかと疑問に思った。ちゃんとそれが成立するように工夫が凝らされているのだが、それも複雑な構成のためにわざわざあり得る設定を頑張って作っているように感じられた。大体首が回らないほどギャンブルにはまっている男が絵画に興味があるか?と思う。
被害者意識だった催眠術師の女が大それた犯罪に加わっていくのも変だった。
いろいろと後付感がうかがえる映画だったが、主人公のとらえどころのないひょうひょうとした感じはよかった。オークションから絵画を強奪する場面、監視カメラの記録媒体を壊しているところや、特殊部隊が出れなくするように車を停めるところなどとても面白かった。催眠術の場面もミステリアスでよかった。こうして文句をいいたくなるのもけっこう面白かったため、あれこれ考えた結果で、だからつまらない映画だと言っているわけではないのです。
男ってこんなもんですよ 女にはかなわない
周到な強奪計画のもと名画を盗んだものの、主人公の記憶喪失という予期せぬ事態に名画は行方不明に。果たして絵はどこに?
っていう形で始まる映画ですがそんなことは小さなことだった。絵の行方を辿るとともにもっと大きな謎、彼の記憶は実はいつから失われていたのが明かされる。
アルファロメオのなかにあんなものがあるなんて。アルファのりとしてはきついわ〜
ハイセンス過ぎるぜ、ダニー!映像+音楽のナイスコンビネーション!
映画全体のテンポが最高!トランスっていうタイトルの出る演出もイカしてるぜっ!!映像+音楽のコンビネーションも最高だぜ!いろいろなフォーマットで撮ってる感じもしたぜ!
記憶をなくした男が、消えた絵画の在りかを探すため催眠療法(トランス)を使って、自分の潜在意識の中に入っていく。なんか「インセプション」っぽくてドキドキするやん。
でも後半、結局、エリザベスとのくだりはもう予想できてしまうし、最後その展開にしたいのであれば何かまた別のプロットで観客の興味を惹いとかねば、最後のパンチとしては弱い感じがした。
もう一捻りあれば文句なしでした!
ダニーボイルに踊らされた
大きなネタバレはしてないつもりですが…。
いわゆるどんでん返しの繰り返しで
現実という名のパズルのピースを一つずつはめていくような話でもあるけど、怪しいと睨んでいた人はやっぱり何かあったし
えええ?どうゆう事なのっと思うこともしばしば。
思いのほか残忍なシーンが多くびっくりと同時にしんどい。
見ている内にいま自分がいる世界が 現実なのか仮想なのか、真実なのか虚構なのかわからなくなってくる。
ラストも自分には混沌としていて、結局この2人は関係性は何なんだ?って。
映画館暑かったのか、私がヒートアップしたのか
汗がじんわりと湧き、体温が3度くらい上がった気がする。
そんな燃える作品だった
するりととけてしまう
あやふやな土台に家を建てていくような物語。
あやふやなものが、さらにあやふやなものを作り上げるので
混乱の渦に巻き込まれる。
しかし、映像や演出的な盛り上がりが、それを上手く導いてくれて
あやふやな何かなのだが、何かが組上がっていく。と感じさせる。
もうすうぐで何かが出来てしまうという高揚感に引っ張られていく。
そして、出来上がりの家を全体から俯瞰すると気付かされる。
あやふやだったモノは、騙すために意味も無く追加された飾りではなく
その家を構成するために必要な材料だったと。
ぐちゃぐちゃに積み上げたように感じていたそれが完成すると
玄関の先は、少しこじゃれた庭を付ける余裕があるほど
整った家になってあらわれるのである。
真実は何?というタイプ作品はよくあって、そのタイプに属する作品で間違い無いのだが
ここまで綺麗に清々しく終わってしまう作品はあまりない。
それでいて、それまでの過程はうんざりするほど頭をかき回してくれる。
ちょっと感情移入し辛らかった
ドラゴンタトゥーの女みたいな路線なのかと思ったけど、それほど入り込めなかったなぁ。ちょっと複雑すぎたかも。
残忍なシーンが個人的にきつくて正視できなかった。(そういうの、弱い)
あと、音楽が合ってない気も、、、
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