映画「立候補」

劇場公開日:

映画「立候補」

解説

落選15回で日本記録の羽柴誠三秀吉、政見放送がYouTubeで150万回再生された外山恒一、会員数ゼロの政治団体・スマイル党総裁のマック赤坂ら、泡沫候補として知られる立候補者たちの独自の戦いを追ったドキュメンタリー。300万円の供託金が没収される結末になってもなお、なぜ立候補するのか。世間からは首をかしげられる彼らが選挙に立つ目的とその原動力に迫る。

2012年製作/100分/G/日本
配給:明るい立候補推進委員会
劇場公開日:2013年6月29日

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映画レビュー

4.5視界が反転した時に見えてくるもの

2014年1月22日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

怖い

興奮

笑える映画だろう、とお気楽な気持ちで観始めたら…まさかの急展開。いつしか背筋が寒くなり、ずっしりと重たい気持ちで席を立つことになった。こんな体験をするなんて!予想もしなかった映画との出会いだった。
今回初めて知った「泡沫候補」という言葉。選挙のたびに必ず登場するあの「ヘンな人」たちは、泡ぶくだったのか…。本作は、大阪府知事選に立候補した人々を追う。前半、彼ら(というか、マック氏)は、泡とは思えぬふてぶてしさを見せる。やっぱりヘン、というかさむい。痛々しい。呆れるというか見ていられないというか…よくやるなあ、やっぱり何考えてるか分からない人たちだなあ…と、ここまでは十分想定内、だった。
そんな視界が一変したのは、いわゆる主要候補である現役政治家たちが登場したときからだ。彼らが共に並ぶと、政治家たちのうすっぺらさ、不誠実さが俄然際立つ。同じ立場であるはずの候補者を明らかに見下し、理解しようとしない、存在さえ黙殺するような言動…。そんな彼らを見ていると、泡沫とされているマック氏の方が、よっぽどまともに見えてくる。「踊っていると人だかりになるのに、まともなことを話し出した途端に飽きられる」というぼやきが、言い訳ではなく悲痛に響く。
いわゆる主要候補に群がる人々は、何のためにその場へ集うのか。有名人を見てみたいという好奇心ではなく、話を聴き、政策を理解するためだと言いきれるだろうか。立候補せずに傍観を決め込む、気楽で無責任な側にいる私たちは、泡沫候補とされる人々についてあれこれ言えるのか。…少なくとも私は、本作に登場した彼らのおかげで、現役政治家の薄っぺらさを初めて思い知ることができた。泡沫候補に対する政治家の眼差しは、結局は有権者へ向けられるもの。「あなたはまだ、負けてすらいない」というコピーを、今も反芻している。
そしてラストの、無責任な怒号とはためく日の丸の不気味さ。どうにも忘れがたい。

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cma

4.5素直に感動

2024年7月5日
スマートフォンから投稿

マック赤坂が好きになる
カメラの捉え方が良い
よく撮った。力作
面白いドキュメンタリーの秘訣は長時間カメラを回して手を抜かずに作る事

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ペーニャ

4.0良いドキュメンタリー

2019年5月23日
iPhoneアプリから投稿
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のぶたか

4.5親子愛

2018年9月10日
iPhoneアプリから投稿

本物ドキュメンタリー。マック赤坂の秘書のサクライさん、息子のケンタロウが良かった。

どうなるかわからずに手探り状態で撮っているのはわかるのだけれど、泡沫候補にスポットを当てて、どういう作品にしようとしていたのかはわからなかった。どういう人物かは伝わったし、見応えはある。

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