7500(2014)のレビュー・感想・評価
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こちらの予想をサクッと裏切る爽やかさすら感じる低予算航空スリラー
ロス発羽田行7500便。乱気流で機内が騒然となった後、機内に怪しい木箱を持ち込んでいたビジネスマンが吐血しながら急死。やむなく2階客室を閉鎖し遺体を安置するがその後も奇怪な現象が続発、疑心暗鬼となった乗客とCAが調査を始めると・・・。
スプラッタ描写満載のパニックホラーを期待していたわけですが、機内上映のディスプレイでTV『トワイライト・ゾーン』の"上空2万フィートの悪夢"を映す等様々な伏線を張り巡らせ、またショッキングな描写もほとんど見せないで焦燥感を高まらせた後に持ってくる展開がこちらの予想をさっくりと裏切る、もはや爽やかさすら感じるスリラー。まぁアノ映画と同じオチでは?と言われるとそれまでですが。
エンドクレジットが異常に短いことからも窺い知れる低予算な作品なるも、巧みな演出で飽きさせないのは清水崇監督の手腕かと。ただ最後のカットは正直蛇足だと思いました。
ホラー映画に求めるもの。
ホラー映画に何を求めるか。
これは人によって様々であろうが、僕は、パズルのピースがピタッとはまる瞬間を見せてほしい、ホラー映画こそ理詰めで作ってほしいと思っている。
清水崇がこれまで手がけてきたホラー、主に「呪怨」であるが、それなりに理詰めでつくってきたのではないかと思っている。説明的になっている部分も含めて観客に親切な映画であった。
で、本作だが、クレイグ・ローゼンバーグの脚本はよくできていた。ああ、あのときにすでに、という感覚がよく出ていた。しかし、理詰めであったかというとそこは疑問である。思わせぶりな描写が多数あって、それが伏線なのかなんなのかわからないままエンディングを迎えるという事態になっていた。
ホラー映画は単に怖がらせる、お化け屋敷的なものでいいのか。そこを考えさせられる一作になった。
世にも奇妙な物語風TV映画
「超常現象」の正体が知りたい一心で鑑賞。
本当は2012年8月に公開予定だったのが、
なぜかお蔵入りになりかけた映画。なぜか。
CBSのTV放映用PG-13ホラーなので、
最初からある程度覚悟はしてました。
予告編には乗客数273人なんてありますが、
写ってた人数=総出演者数が15人もいたかな?
ほとんどエキストラなしで、撮影も搭乗口から機内のみ。
アイデアはいいんですよ、アイデアは。
でも残念ながら今回は、監督のお得意ネタが失速気味。
途中で出て来る劇中劇も、1963年のTV映画です。
1983年版でさえ、知ってる人少ないんじゃないかな。
でも単なるオマージュじゃないような気がします。
C級ホラーがあるとすれば、B級との境はなんでしょう。
そんなことを考えさせられた映画。
出来るならR-18でリメイクして欲しいところ。
私的にはCAジェイミー・チャンの白いブラウスが、
鮮血に染まるのが見たかったんですよね(苦笑)
DVDで十分かな。
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