しわ
劇場公開日:2013年6月22日
解説
老いや認知症をテーマに描いたスペインの漫画家パコ・ロカによる「皺」(第15回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞)を原作とした長編アニメーション。元銀行員のエミリオは老いて認知症の兆しがみられるようになり、養護老人施設で暮らすことに。お金にうるさく抜け目のない同室のミゲルや、面会に来る孫のためバターや紅茶をためている女性アントニア、アルツハイマー症の夫モデストの世話を焼くドローレスら、個性的な面々と生活をともにする。そんなある日、エミリオはモデストと同じ薬を処方されていることから、自身がアルツハイマー症であることを知り……。スペインのアカデミー賞と言われる第29回ゴヤ賞で最優秀アニメーション賞、最優秀脚本賞を受賞。監督は同国の若手アニメーター、イグナシオ・フェレーラ。
2011年製作/89分/G/スペイン
原題:Arrugas
配給:三鷹の森ジブリ美術館
スタッフ・キャスト
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2020年7月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館
劇場・自宅と2度目の鑑賞。
やはり高齢モノに食指が伸びがちで、観ると心のヒダに染みます🥺+0.5⭐️
私は幼少の頃から長生きはしたくないと思ってきましたが、その思いは未だ変わらずむしろより強固に✊🏼 性格も屈折しており問題アリアリなので、このまま生き長らえた先を考えると🤨・・最近は不安になってしょうがない・・😱早死願望
2020年6月25日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
ネタバレ! クリックして本文を読む
老人の処遇をめぐる問題とは現代社会特有の問題だというミゲルの指摘には
蒙を啓かされました。
科学技術が発達した現代社会は効率的で便利な世の中ですが、
それに反することは社会の役に立たないとする価値観が
付いてくるようになったのではないでしょうか。
そんな価値観では、
老人は「役に立たない」となるでしょう。
また自分が老人になったときに
周囲に迷惑をかけたくないと考えてしまうかも知れません。
そこで、老人を現代社会から切り離しておく
施設が必要になったのかも知れません。
江戸時代などの昔には
少なくともそこまで露骨に老人を隔離するような
思想はなかったように思えます。
このプロットは、
実写であればただ重苦しい印象を与えただけなのではと思いました。
アニメでの表現だから、まだ少しは客観的に、
高齢化社会の問題について意識させることができたのだと思いました。
ひとつだけ気になったのは、
老人介護施設が悪の組織のように受け取れてしまったことです。
現代社会が生み出した象徴、というスタンスだからかも知れませんが。
2014年4月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
発売元がディズニーでジブリオススメさく品。高畑さんお気に入りのスペインアニメ!が、まったく夢も希望もない…歳を取り老人ホームに預けられる話しで、かなりなリアル…ありそうな内容で、すごく切なく、悲しく、自分の将来が心配になった(>_<)
2014年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
んー。これ「物悲しい」や「切ない」みたいな感想をただ言っちゃっても良いんですけど、ただ何ていうか、でも普遍的なモノじゃないですか。そういう人生の哀愁感だけを表面的に受け取ってしまって、色々考えさせられた、で済ますには勿体ないというか。
物語の体裁を取ってはいるけども、扱っているテーマや舞台って日常的なコトですよね。
この『しわ』に存在している世界って、1日1日、毎日、24時間、いつもどこかで、リアルな世界でも起こっている、というか。
その誰かと誰かのヒトコマをアニメーションにして描いているんですけども、そこにアニメ特有の面白味やアニメだからオブラートに包めるみたいな部分も確かにあるのだけども、だからといってこの日常ってリアルと何も変哲がないですよね。すいません、同じこと何回も言ってますけど。
で、今現在どこかの誰かにも起こっているし、どこかの誰にでも起こり得ることだし、そういう地球上のお話だよ、みたいな。
だから「切ない」の一言で表現するのは何か違うのかなあ、みたいな。
どこにでも転がっている現実ですよ、みたいな。