ローマの教室で 我らの佳き日々
劇場公開日 2014年8月23日
解説
「ぼくの瞳の光」のジュゼッペ・ピッチョーニ監督が、ローマで30年以上にわたり教鞭をとっている作家マルコ・ロドリのエッセイ「赤と青」を原案にした学園ドラマ。ローマのとある高校を舞台に、教育熱心な国語の臨時教師、情熱を失った美術史の老教師、しっかりものの校長ら、3人の教師を中心に繰り広げられる人間模様を描く。「イタリア的、恋愛マニュアル」のマルゲリータ・ブイ、「あしたのパスタはアルデンテ」のリッカルド・スカマルチョ、「夜よ、こんにちは」のロベルト・ヘルリッカらによる繊細な演技も見どころ。「赤鉛筆、青鉛筆」のタイトルで「イタリア映画祭2013」でも上映された。
2012年製作/101分/G/イタリア
原題:Il rosso e il blu
配給:クレストインターナショナル
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2021年12月29日
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鑑賞方法:VOD
子供を更生させるのではなく、先生が変わるってのがいいなぁ。駄目な子を良くするのではなく、子供から教わる。
原題が赤と青 もう一回見ようと思う。思い当たるのは、あれだけ。しかし、そっちが題名になるようなエピソードなのかなぁ。そうだとすると、やっぱりシャレているし、邦題は興ざめする。
2021年12月10日
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鑑賞方法:VOD
淡々とイタリアの学校生活が描かれている。
派手に盛り上がるとかはないけれど、見始めたらあっという間に終わった。
国語の臨時教師が素敵な役者さんです。
2021年9月7日
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鑑賞方法:VOD
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イタリアのありふれた公立高校、癖の強い先生と問題児のエピソードを散りばめて生々しい教育現場の実情をドキュメンタリーのように綴っていく。
何より面食らったのは授業内容の高尚さ、金八先生の授業なら分かり易いのだがイタリアの国語の授業や美術の講義は難しい。芸術の国イタリアらしいと言えばそうなのだろうが詩の引用や哲学的な芸術論ばかりなので私にはチンプンカンプン。最初は無関心の生徒たちが立派に進級、熱血先生の要求に応えていたのには感心する。
問題児には家庭の事情が色濃く映る、生徒たちは体格は立派だがおつむはまだ子供、大人への入り口に戸惑う難しい年頃、親のいい加減さもありそうな話。
熱血教師の馴れの果てのような老教師と新米教師、官僚的な女校長も母性本能は忘れていなかったようだ。否応なく生徒の人生に関わる教師という職業の特殊性、高潔さに今更ながら敬服した。教育は国の大事です、答えはありませんが映画として客観的に見ることで親や子供、教師たちにもあらためて問題意識をもってもらえるとしたら、と考えてピッチョーニ監督は本作を撮ったのでしょう。
2015年9月5日
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鑑賞方法:DVD/BD
『ローマの教室で 我らの佳き日々』という邦題も、失敗の部類だろう。どうも日本の学園ドラマのように、この題名によって安っぽ苦なってしまう。
そもそも現代はIl rosso e il bluなのだから、素直に訳せばいいのだ。その方が、このドラマの展開からしてかなっている。
ローマの高校で教職に就く国語の臨時教師、美術史の老教師、そして校長らが、自分の「教え子」とともに歩む生活が「綴られて」いるのだ。
だれもが内に潜む両極の性、それをゆっくりと静かに描いてみせる。
けっして熱く語るだけではない、
けっしてすべてにわたってアイロニカルでもない、
けっして杓子定規で片付くわけでもない、
三様の教師の「日常」がそこにある。
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