ザ・コール 緊急通報指令室のレビュー・感想・評価
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【全編、尋常ならざる緊迫感に魅入られる作品。金髪に執着するサイコキラーと緊急通報指令室の女性オペレータが少ない被害者からの通信情報を基に犯人を特定し、直接的な闘いを描いた作品。】
■緊急電話911のベテラン女性オペレーター・ジョーダン(ハル・ベリー)にかかってきた1本の電話は、誘拐された少女ケイシー(アビゲイル・ブレスリン:大きくなったものである。「リトル・ミス・サンシャイン」を、ふと思い出す。)からのものだった。
閉じ込められた車のトランクの中からSOSを発信する彼女に対し、ジョーダンはその通話だけを頼りに誘拐犯を突きとめていく。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・厳しい事を言えば、妻子あるマイケル(マイケル・エクランド)が悍ましき誘拐殺人犯になった、経緯をもう少し描いてくれると、作品に深みが出るかな、と冒頭は思っていたが、この作品はこの構成で良いのだな、と思った作品である。
・ジョーダンが且つて少女レイアから掛かって来た緊急電話に、リコールしてしまったが故に、彼女を誘拐犯に殺された苦い過去を持つジョーダン。今は教育係になっていたが、且つてと同じやり口の誘拐犯が少女を攫った事で、再び最前線に立つ。
ー ここからの、ジョーダンとマイケルの車のトランクに入れられたケイシーとのレンタル携帯を使っての、情報交換やジョーダンが彼女に指示するシーンは、ハラハラドキドキである。-
■そして、ジョーダンが突き止めたマイケルの地下室。そこには、おぞましき品々と共に捕らわれたケイシーが居た。
そこで、彼女がレイア(彼女はマイケルに殺されていた。)の復讐も込めてケイシーと行った事。
<今作は、比較的短編であるが故に、マイケルの犯行動機などは詳細には描かれないが、十二分にハラハラするサスペンスアクションである。>
怖い。。。緊張しっぱなしでした。
怖かった。途中早送りしようと思ったくらい。
過去の過失からくるトマウマを抱えたハル・ベリーがどうやってこの緊急通話を乗り切るか。
でも拉致された少女の命綱は彼女しかいないという緊迫と使命が、彼女の後悔と逡巡を振り払い、少女を救い出すことにだけ「集中」させ、電話越しに少女を奮い立たせます。
場面展開も、ほぼ拉致現場と911プールの往復が多いのにも関わらず、飽きさせません。
脱出のチャンスが瞬時にピンチに入れ替わり、視聴者も、少女とハル・ベリーの期待感と絶望感の間を乱高下します。
私には出演者との一体感を感じる見応えのある映画でした。
最後は賛否あるようですが、納得です。
司法に任せても安楽な刑務所暮らしになるか、
極刑であっても苦しみを一瞬で終わらせるだけ。
刑罰を司法でなく、被害者が決められるのであれば、こういうカタチを取る人達も当然いると思います。ざまぁ、と思いましたw
しかしまぁ、分かりやすい例を上げると「ゴースト」のサムを銃殺する犯人や羊たちの沈黙のサイコパス。
本当に居そうで怖かった。
向こうには注目されずとも上手い俳優がいるもんだなと毎度感心します。
サイコパスを演じたマイケル・エクランドにも拍手。
まさかの意趣返し!え、それでいいのか???
中盤までは、最高でした!
現場で働く人達の葛藤と仕事柄故の苦労等を垣間見る感じが、社会化見学をしている様でとても目を惹かれました!
また、応答中の指示も凄く驚きがあり、普通に勉強になるなと感心しながら見れました!
誘拐された2人目の少女が家族に遺言のメッセージを残す場面は…もう涙が出ます🥲
犯人が特定され、自宅に警官が急行した際の家族の動揺っぷりも胸が痛みました。
自分も同じ立場に置かれたら、状況を理解出来ずに錯乱し、捜査に協力すべきかどうか葛藤すると思うなと、共感できました…。
そして、さあ!犯人を追い詰めるぞー!!と意気込んだあの終盤が………えええええーー??と、いう感じで…。
何と言葉にすれば良いのか…残念?意趣返し?
主人公が直接現場を特定した時点で、まだ手掛かりの掴めていない警官達に知らせるか、それこそ911で同僚と本職らしいプロ同士のやり取りを見せて欲しかった……。
緊急通報指令室が職務上の特性を活かして犯人を見事逮捕する!とかではなくて……え?それでいいの?と疑問が残るラストでした。
個人的には、もう終盤は別の映画です。
あのラストでは、結局1人目の誘拐殺人事件は迷宮入りのまま?道中助ける為に犠牲になった2人は……?と。
また、中盤で主人公の言っていた「PRと果たせない約束はしない」を破った意味(絶対に現場に警官を向かわせる・一緒に映画を観に行こう!約束よ?・大好きなお母さんに会いましょう!)も、ラストで約束を見事果たした描写がないと、約束破った意味!!!と感じました。
何だか、伏線という伏線が全て回収し切れてなく、結局最後は自分の鬱憤恨み怒りを晴らした復讐劇で終わりでしたね。
そこに、緊張通報指令室の要素は皆無に感じました。
個人的には、消化不良で胃がムカムカする様な作品だと思います👎👎👎
結末が
常にドキドキハラハラ!!恐いな〜恐いな〜
こういう仕事は本当にメンタルきついと思いました。
毎日仕事終わりはモヤモヤしそうだ…
ツッコミどころ
いや〜これが本当の衝撃の結末ですね!!
どうしてそうなる!!!!?
いやいやいや〜普通恐くて運べないよ〜逆ギレの心理状態なの!?だとしてもそんなことしたら後で一生気になるわ〜
そして他の被害者遺族の為もそれはちょっと迷惑!そこはジョーダン冷静に考えて欲しかった。
タイトルなし(ネタバレ)
ジョーダンの911のコール対応は的確な情報収集から状況分析、通報者の落ち着かせ方や誘導などさすがプロフェッショナルだと感心させられます。96時間の主人公ブライアンに通じたものがあってワクワクしました。
1人目の被害者の女性の事件、通信が切れた時、即座にリダイアルをしたジョーダンだったが声に出していないが私はバカ、止せと叫んでしまった。全体の状況がわかる視聴者だから当然なのだがもう映画に入り込んでいた。
全体の状況がわかるからこそ、この止せ、ヤメロが連続します。テールランプから手を出す少女の場面で発見者が勇み足で犯人の顔を見ようとした時や黒塗りの車の男がペンキがこぼれている事を伝えた時、911に掛けようとした時はさすがに(犯人から目を離すなよ)と叫んでいた。後になって思えばそういう風に思うように演出されている。
そして気になる場所の捜索に単身で出かける時(なぜ、せめて恋人に気になる事を伝えないのか)とスタンドプレイを憤っていた。一刻を争う状況での無警戒ぶりにもこれも演出だと諦める。
しかも丸腰でさらに奥に行こうとする。いったん外に出て連絡するべきじゃなかったのか、もし自分が倒されてしまったらと考えないのかと憤りは募るばかり。極めつけはせっかく頭を叩いて犯人を昏倒させた後、なぜ確認しない?というよりトドメを差せと思った直後に心配が現実になる。
序盤に感じたプロらしさが微塵も感じなくなっていた。現場の警官とは違うんだと自分をなぐさめつつもハラハラさせられ楽しめた作品でした。
結末の私刑については、発見された時に罪に問われるれるんじゃないかと心配した。最後の最後までおかしな心配をさせハラハラさせるのも計算の内なのかも(笑)
ジワジワこわい
ハラハラ、スピード感、最後は賛否両論
冒頭からハラハラ、電話だけのやりとりがより緊張感を引き立て、次から次へと状況が変わるので、見ていて飽きません。このスピード感、好きです。
最後は賛否両論、分かれそうな終わり方です。私は有りかなと思いつつ、行方不明っていうのもそれはそれで恐怖だよなー、と思ってしまいました。
サスペンスを期待したら、猟奇もの。
予告にあったように「心拍数は限界に達する」けれど、「潜在能力」は必要ないな。
911を舞台にしたサスペンスを期待していた。どう情報を得て、それをどう解決に結びつけるのか。知的好奇心。ベリーさん、ブレスリンさんが出演されていることも期待度UP。
電話一本で繋がる関係。
映画冒頭の事件が伏線になっていて、主人公ジョーダンとともに、鑑賞している私もドキドキハラハラ、手に汗握る。
失敗はあれど、ジョーダンが次々に指示する様が格好いい。こんな方法あったのか!
携帯電話・車のナンバー等から、人物が丸裸。
それで助かるかと思うと…頼もしくもあり。反面、こんなに個人情報が、とそこでも怖くなる。
ジョーダン、ケイシー、ジョーダンの彼氏、同僚、途中で気が付いてくれる人の心がつながった関係・連携で解決に進んでいくのかと思ったら…。
情報はあれど、USAの都市はだだっ広い。一難あって、また一難。善意ある人たちの、勇気ある行為が、ああいう展開になり…。アメリカ人て自分で解決することが信条?
苦手なホラーみたいな演出にも耐えて、気持ちのよいラストを期待していたら…。
他のレビューを読むと、このラストでスカッとする人もいるみたいだけれど、私はがっかり。
映画と言えど、USAの倫理観てここまで崩れちゃっているのかな?こりゃ、銃規制が進まないわけだ。
ベリーさん、ブレスリンさんの演技と、このシチュエーションで、こんなに緊迫し、目も耳も離せない途中までの展開は秀逸。ここまでは、★5つ。
上司を演じられたマフィアさんもなにげにいい。
けれど、エクランド氏演じる犯人の怖さ・不気味さが際立つ後半、
この映画にはまる人と、気持ちが離れていく人に分かれると思う。
頼もしい恋人として登場したチェスナット氏の存在が無効化される展開、残念。
ホラー苦手な私は1回見ればいいかな。
人へのお勧めも、その人の好みを聞いてからだな。
場面転換がほとんどないのに充分なスリラー。
ラスト微妙に感じる人が多いのではないかと思うけど、充分楽しめました。ハル・ベリーの安定の演技力!
ハル・ベリー主演の映画は『チェイサー』も見ましたが、ほとんど彼女1人しか出てこないのに、緊張感があって素晴らしかったです(独り言が多すぎるんですが…笑)。
こちらの『ザ・コール』はハル・ベリー1人劇ってほどではないですが、それでも殆ど彼女の演技に支えられていた気がします。
ほぼ指令室から指示を出しているだけの内容なので、どこかしら退屈するだろうと思っていたのですが、とんでもない…退屈する間もなく色んな事が起き、飽きさせません。
多少、登場人物の失態に「えぇ~?」と思う部分もあるものの、全体的にストーリーはよくできていて、アメリカの誘拐事件ってこんななのかなぁと想像できました(実際トランクに入れられて誘拐されることは多いようです)。
あらすじ:
主人公のジョーダンは911緊急通報指令室のベテランオペレーター。緊急通報といっても、本当に緊急のことはほとんどない。しかしある日ジョーダンが取った電話は、「親の外出中に何者かが自宅に押し入ろうとしている」という少女からだった。ジョーダンは少女を落ち着かせ、押し入ってきた男に少女が窓から逃げたように見せかけ、ベッド下に隠れるよう言う。作戦は上手くいったかのように見えたが、少女が隠れている際うっかり切ってしまった電話に、状況を考えず慌ててかけ直してしまったジョーダンからの電話の呼び出し音で、家から出て行こうとしていた犯人が戻ってきてしまう。少女はベッド下から引きずり出され電話を奪われると、犯人からの「もう手遅れだ」という言葉を残して電話が切れる。翌日、少女が行方不明になったことがニュースになり、失意の中出勤したジョーダンは、それでも心を奮い立たせて緊急通報を受ける。大丈夫、上手くやれる…そう思っていたのもつかの間、ニュースで行方不明になっていた少女が遺体で発見されたことを知り、ジョーダンはショックで精神安定剤を服用するように。自分にはもうオペレーターはできないと一線を退き、教官になった。
半年後、研修生に現場を見せながら指導をしている際、またしても少女誘拐の緊急通報が入る。電話を受けたのは、まだ現場に出て半年の新米オペレーター。少女はショッピングモールから帰る途中、薬で眠らされ、車のトランクに入れられたという。自分の失態で少女を死なせてしまった記憶がよぎり、躊躇したジョーダンだったが、すぐに新米に代わり電話を取った。半年ぶりの現場に復帰したジョーダンは、電話の向こうの少女を今度こそ助けるため、指示をするが…
以下ネタバレ
結局犯人の家族はどうなったんやら、ラストに関してはちょっと「えぇ…それはまずくない…」という感じですが、まぁこれで警察呼んでおしまい、ではそこらの映画と内容丸被りになっちゃうんでしょうね。でもなぁ、単なる復讐劇になっちゃってて、それで良いの~?という気も。
ただ、ジョーダンが犯人に復讐する(というか少女の案に乗っかる)理由もきちんとわかるようになっているので、まあ筋が通らないというわけではないです。たまにはこういうラストがあっても良いのかな。
あれだけ頑張って捜査して、「今日の君を誇りに思う」とまで言ってくれた警察官の恋人にも内緒ってことですよね、当然。うーん、そこだけが個人的には残念です。
オペレーターとして、かなり実力のある人なんですよね。ジョーダンは。なのに、「誇りに思う」って言われた後、助けられなかった少女の件もあり、今回の少女も殺されかけているのを目にした、だからって少女に言われてあの判断できるかなーと言われると…現実的ではないような気もします。
個人的にはあの流れならば、よくある映画と言われようと、最後は通報した方が良かったんじゃないかなーと思いました。
全体的に緊迫感がずっと続く映画なので、結構疲れる気もしますが(笑)、楽しめました。
ちょっとだけ血が出て、グロって程ではないが「痛そう~ウワーー」と思うシーンはあります。血が苦手な方は注意。それ以外はミステリー要素はちょっとで、スリラー要素が多く、エロ要素も虫も出てこないので万人向けだと思います。
イライラもしたけど…
おしい!
他の方も言うように、前半中盤までは面白い。目まぐるしく展開が成されていく中でオペレーターとしての緊張感がこちらにも伝わってきました。
ただ、後半。後半が、、
最後までオペレーターとして犯人と戦ったほうが良い作品になったんじゃないかと悔やまれます。しかも終わり方よ。
そら精神安定剤服用しますよ。笑
昔、観た映画で似たようなのでイナフって映画ありましたね。ジェニファーロペスの。
あそこまで酷くないけど、ちょっとやりすぎのような。
ただ十分ハラハラ感は楽しめたと思います。
『セルラー』によく似た構図ながらあくまでオールドファッションな良作
LAPDの電話オペレーター、ジョーダンは些細な判断ミスで誘拐された少女を救うことが出来なかったことから自責の念に駆られ、一線を退いてオペレーターの教育係を務めていた。しかしショッピングモールで発生した誘拐事件の通報を受けたオペレーターが動揺してしまいやむなく急遽現場復帰、過去のトラウマと戦いながら少女救出に奔走する。
21世紀の映画とは思えないオールドファッションな演出と映像、見た目の派手さは一切ないものの、序盤から畳み掛けるようなテンポでグイグイ観せるスピーディな演出が見事。80年代によく観た埃っぽいLA舞台のスリラー調、サントラもタコやカルチャークラブ等の懐メロなので、スマホが出てこなければ現代の話とは思えない位クラシック。まぁ最後の最後のオチには戸惑いもありましたが、タイプ的には『セルラー』みたいなシンプルで良質なサスペンスでした。
中盤まで超面白い!!
途中まではプロのオペレーターの仕事を観る事ができ、警察との連携もスムーズで眠気が吹き飛ぶ程楽しかったですが、終盤は職域を超えた上にただのサスペンスになってしまい、ラストも何だこりゃという感じで残念でした。女の子は誘拐される前は可愛い気がしましたが、誘拐されてからは普通の外見になって、ある意味リアルでした。
ラスト(^^;)
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