劇場公開日 2013年11月30日

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「サスペンスを期待したら、猟奇もの。」ザ・コール 緊急通報指令室 とみいじょんさんの映画レビュー(感想・評価)

2.5サスペンスを期待したら、猟奇もの。

2020年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

予告にあったように「心拍数は限界に達する」けれど、「潜在能力」は必要ないな。

911を舞台にしたサスペンスを期待していた。どう情報を得て、それをどう解決に結びつけるのか。知的好奇心。ベリーさん、ブレスリンさんが出演されていることも期待度UP。

電話一本で繋がる関係。
映画冒頭の事件が伏線になっていて、主人公ジョーダンとともに、鑑賞している私もドキドキハラハラ、手に汗握る。
失敗はあれど、ジョーダンが次々に指示する様が格好いい。こんな方法あったのか!

携帯電話・車のナンバー等から、人物が丸裸。
それで助かるかと思うと…頼もしくもあり。反面、こんなに個人情報が、とそこでも怖くなる。

ジョーダン、ケイシー、ジョーダンの彼氏、同僚、途中で気が付いてくれる人の心がつながった関係・連携で解決に進んでいくのかと思ったら…。
情報はあれど、USAの都市はだだっ広い。一難あって、また一難。善意ある人たちの、勇気ある行為が、ああいう展開になり…。アメリカ人て自分で解決することが信条?

苦手なホラーみたいな演出にも耐えて、気持ちのよいラストを期待していたら…。
他のレビューを読むと、このラストでスカッとする人もいるみたいだけれど、私はがっかり。
映画と言えど、USAの倫理観てここまで崩れちゃっているのかな?こりゃ、銃規制が進まないわけだ。

ベリーさん、ブレスリンさんの演技と、このシチュエーションで、こんなに緊迫し、目も耳も離せない途中までの展開は秀逸。ここまでは、★5つ。
上司を演じられたマフィアさんもなにげにいい。
けれど、エクランド氏演じる犯人の怖さ・不気味さが際立つ後半、
この映画にはまる人と、気持ちが離れていく人に分かれると思う。
頼もしい恋人として登場したチェスナット氏の存在が無効化される展開、残念。

ホラー苦手な私は1回見ればいいかな。
人へのお勧めも、その人の好みを聞いてからだな。

とみいじょん