キャリー2

劇場公開日:

解説

超能力を持つ少女の哀しみと怒りを描くホラー。スティーヴン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督の傑作「キャリー」の23年ぶりの続編。監督は「ボディヒート」のカット・シーア。出演は「REM(レム)」のエミリー・バーグル、「N.Y.殺人捜査線」のエイミー・アーヴィングほか。

1999年製作/104分/アメリカ
原題:The Rage: Carrie 2
配給:ギャガ=ムービーテレビジョン
劇場公開日:2000年7月1日

ストーリー

心に思うだけで物を動かすことの出来る能力<念動力>の持ち主レイチェル。そんな彼女をみていた母は、精神に異常をきたし病院に収容されてしまう。以来、里親に育てられ、誰にも心を許さずに生きていくことを余儀なくされてしまう。そんなある日、親友のリサが自殺。少年たちの悪意が原因だった。親友の死に傷ついたレイチェルを心配した学校のカウンセラー、スーは、偶然、彼女の念動力を見てしまう。さらに、意外な事実を知り…。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

2.0現代は想像を具体化する

2023年3月8日
Androidアプリから投稿

前作キャリーを見た際にその当時の文化や人々の生活を想像した。
今よりも不便ながらも今とは異なるものに価値を見出し、日々を暮らしていた人々がいたはずだ。
舞台であるアメリカのこと、プロムが何なのか、そこにどんな価値があるのかを当時の私は知らなかったし、ヒステリックなキャリーの母の理不尽さの根幹を理解することが出来なかった。
自分の価値観に沿わない出来事ばかりが展開され、主人公の少女もそれに翻弄されていくだけ。
そして起こる惨劇も恐ろしいが、だからこそ『キャリー』は恐ろしくショッキングだった。

一方で続編である本作は非常に現代的な雰囲気が強く打ち出されている。
性に対して奔放であり、友達と下ネタも話す。
タトゥーも自由に入れてしまう。
主人公は抑圧されるばかりだったキャリーと違い、レイチェルでは”弱い”と感じた。
登場人物の多くは確かに嫌な奴らなのだが、全体的に画面が明るく、理解の範疇に収まるのが1点。
やがてやってくる惨劇が分かりきっていることがもう1点。
恐怖を感じにくくさせている要素だと感じる。

映像技術は高くなっているため、グロテスクなスプラッタ面は飛躍的に向上しているので、この方面は前作よりも盛り上がれるかも。

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