インターステラーのレビュー・感想・評価
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全ての伏線がラストにきっちり繋がる。
導入部分は難しい設定ゆえにどうしても前説っぽくなりがち。ポルターガイストを重力と繋げて動機付けしつつ、目的と行動に説得力をプラスするまでの時間が長い。
相対性理論、量子力学、ワームホール、そしてブラックホールと科学てんこ盛りだが、詳しく分からなくても凄さは何となくで想像して楽しめる。自身の様に鑑賞後に色々調べてみるのも面白い。
ラザロ計画のプランAとB、最終的に結果がどちらになるのか予測しながら、予想外の展開はさすがの監督。ラスト直前のご都合主義はこちらもお約束。BAD ENDは無いので安心して観られるのも良い。
ゴリゴリのSF宇宙映画と思いきや、メインテーマは『愛』だったりもする。その愛すらも伏線で回収するのも素敵。娘を持つ父親は涙が止まりません。感情の無いロボットにも愛が溢れていて素晴らしかった。
クーパーと一緒に娘の名を大声で叫びたくなる、届きそうで届かない声。心の叫び。そしてラザロ計画の結末、ラストを存分に楽しんで。個人的名作にランクイン。
KantとEinsteinと浦島太郎と…
エンタテイメントは理屈ではなく、感性や直感で楽しむもの。自分の理解能力を超えてまで絶対に理解しようなどとムダな抵抗はしない。
個人的には「2001: A Space Odyssey」に劣らないSFアドベンチャー大作だ。
カントに言わせれば、人間は世界のほんとうの姿(真実)にアクセス(到達)することは不可能。一次元に住むイソギンチャクが三次元の世界を認識できないように、ヒトが四次元以上の世界を認識できるわけがない。ヒトが理解できない世界など存在しないと考えるのは人間の傲慢な考えだ。
人類の未来を背負い未知の宇宙へ旅たったCooperと、地球に残る家族とは時間の進み方は大きく変わっていく。宇宙でのちょっとの時間経過あいだに地球の家族からのビデオメッセージが20数年分も溜まっているシーンをみると「恐怖」を感じざるをえない。まるでhorror filmsのよう。
この映画と相対性理論を考えると、浦島太郎の話は、もしかすると実話かもしれないとつい想像してしまう(遠い宇宙の超光速の移動体に「拉致」され、人体構造を研究されたのち地球に返されたときには、地上の時間は大きく進んでいたというストーリーとか)。
Plan Bはナチスなどの優生学につながりかねない浅ましい考え方だ。Homo sapiensなんて、ああまでして残す価値のあるものではないと思う。
SF最高傑作
長く深い闇の先に。
地球は砂嵐が吹き荒れ、資源が無くなりかけていて、新たな居住地を求め宇宙を旅しにいく話。
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キーになるのが相対性理論。ある星での1時間が地球だと7年の計算になるって言うくだりが出てくるんだけど、これって地球の1時間が別の星の数年っていう別のことも有り得るわけで。今過ごしている1分1秒を大切にしないとなと思いながら、この映画の約3時間という長丁場がずっしりと来たね。
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私はゴリゴリの文系なのでたぶんこの映画の科学、物理的なことに関しては半分も理解出来てないと思うので(相対性理論もなんのこっちゃ分かってません)、私が知ってる知識をここで自慢させてくれ(笑).
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地球では砂嵐が吹きまくってて、作物もダメになっていくっていう設定だったんだけどこれって30年代にアメリカの農地を襲った砂嵐のことなのかなと。
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たまたま最近『怒りの葡萄』っていう古い映画を見て、その映画は砂嵐で農業が出来なくなった人達が職を求めて移住の旅に出るっていう話。『インターステラー』でも砂嵐が酷すぎてトラックで街を出てく人達が映ってたんだけど、まさにあれと同じ。この映画はクリストファー・ノーラン版『怒りの葡萄』だったんだな。
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そんな難しいことを置いておいても、3時間の間に張り巡らされた伏線が最後怒涛に回収されていくのは爽快だったし、何よりクリストファー・ノーラン節の映像美最高でした!.
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人知れず地球を守るヒーローに泣く
これは映画館でリバイバル上映されたら是非観に行きたい作品。ハリウッドならではのスケール感。壮大な景色やNASAの映像提供に基づくリアルなCGは大画面で観たら凄く臨場感が味わえると思う。
「重力だけが次元を超えられる」ことがカギになっていて、最新の物理学の知識を取り入れているのもスゴイ。5次元空間を主人公が漂うシーンは、素人にもイメージしやすくて美しく、記憶に残る。
ストーリーのバックボーンとして親子の愛や人間性が扱われていて感動的。「親は子供を見守る幽霊だ」というお父さんのセリフが胸に響いた。
1人で観ても家族全員で観ても楽しめるSF大作だと思った。
お見事!!
誰も見たことのないSF、そして宇宙へ
評価が分かれる映画。
時間、未来、継続する旅
この「インターステラー」が、二つの観測者の間で、一方の時間がゆっくり流れる(=時間が遅れる)理由を、強大な重力に求めた最初の作品のように思う。
つまり、ブラックホールの付近では、他の人と比べて時間の流れがゆっくりになるのだ。
ただ、この作品を、他のSF作品と一味違うものとして際立たせているのは、映像は言うまでもなく、その物語の構成要素のバランスの良さだと思う。
宇宙物理学の科学的な視点、
荒唐無稽なSF的要素、
人間のエゴ・愚かさ、
宇宙で起こるスペクタクルなイベント、
親子の愛、
自己犠牲、
哲学的な含みと、
そして、観る人それぞれに届くメッセージだ。
これらが、時には融合、時には対比され、時には対立し、宇宙空間のさまざまな困難を乗り越えながら、壮大な物語が綴られていく。
人は愚かだ。
決して神などにはなれない。
だが、人は賢い。
間違いを認め、軌道を修正し、より良い道を見つけることは可能だ。
人間は神の如く振る舞うことはできなくても、お互い助け合ったり、励まし合うことで、不可能を可能にすることは可能かもしれないのだ。
マーフにモールス信号を送るテラサクトは、過去、現在、未来の繋がった空間だ。
映画「メッセージ(原作は、あなたの人生の物語)」の、表義文字ヘプタポットを思い出す。
しかし、クーパーは過去を変えるのではなく、変えるべきは未来なのだと気づく。
信号は過去の自分やマーフではなく、今のマーフに向けられたのだ。
人は、過去を鑑み、より良い未来を獲得するために、現在の行動を変えることが出来るのだ。
これは、映画「メッセージ」にも込められたメッセージだ。
また、過去に戻っても、身近にある危機にさえ目を向けられない「12モンキーズ」に描かれる人間とは対立する描写だ。
そして、マーフは、重力方程式の問題を解決する。
スペース・コロニーでの再開。
マーフはなぜクーパーにアメリアを探索するように促したのか。
クーパーがアメリアを助けに向かうエンディングの場面。
僕は、犠牲者を出してはならないというメッセージも感じるが、仮に壮大な目標を達成できたとしても、身の回りの細かなところにも目配せしないと重要な何かを見落としてしまうかもしれないということを示唆しているようにも思える。
そして、より良い未来を獲得できたとしても、それはゴールではなくて、更により良い未来であるために、人は改善を継続しなくてはならないし、旅は続くのだというメッセージのようにも感じる。
「環境」という観点から見た僕達の地球は良い方向にあるようには思えない。
SNSの一方的な発信。
テラサクトを通じて、クーパーとマーフは、お互い伝えよう、理解しようとしたではないか。
僕達は行動様式を変えることが出来るのではないのか。
僕は、そんなことを感じるのだ。
「猿の惑星」は、光に近い速度で移動して、猿に支配された「未来」の地球にたどり着くという物語だったが、絶望や、その後も続く争いが描かれていた。
僕は「インターステラー」の方が好みだ。
劇場で見なかった後悔
これはすごいSF大作映画…!
時空は伸び縮みしている
流石としか言いようがないノーラン劇場!
凄かったし感動した!
宇宙に存在すると言われている、ワームホールやブラックホール等、時空の伸び縮みを巧みに利用したストーリーだったけど、とにかく こういった脚本を執筆する才能に長けてるとしか言いようがないかなーと。
五次元空間って、ちょっと想像もできないけれど、小道具も含め 序盤で散りばめられた伏線の回収も見事だし、も〜 流石だなって感じです(笑)!
マシュー・マコノヒーも勿論良いんだけど、私はジェシカ・チャスティンが大好きなので、彼女の役柄に胸を打たれた。
トム(ケイシー・アフレック)の、父親が無事に戻るまで、ここに居続けるんだっていうのも、強情だなーと思いつつも 家族の絆を感じた。
マット・デイモンの、何よりもミッションを第一に考える余り、人間性を失ってしまったキャラも良かったし…何より、アン・ハサウェイ演じるアメリアの直感(恋人との再会という下心)が正しかったラストもグッと来た。
まさかのマシュー・マコノヒー救出劇も、それだけ人類が進歩した…ってことなのかなーと。
人物の描き方が巧みで、時間の経過を全く感じなかった。
想い合う親子の姿切なく壮大な世界観に圧倒されるSF人間ドラマ
環境汚染が進み食糧不足による人類存続の危機が直面した近未来、コーン畑で生計を立て家族4人暮らしの元宇宙飛行士が、人類を存続させる為の任務に旅立つが…
子供の才能や可能性を信じる広い心持つマシュー・マコノヒー扮する父と『ダラス・バイヤーズクラブ』とマッケンジー・フォイ『トワイライト』シリーズ(成長した娘役は『ゼロ・ダーク・サーティ』のジェシカ・チャステイン)やティモシー・シャラメ『キング』(成長した息子に『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレック)親子、マイケル・ケイン『バットマン・ビギンズ』と揺れ動く感情秘めた娘アン・ハサウェイ『ダークナイト・ライジング』の親子のミッション巡る複雑な心境が切々と描かれ、何度も胸が熱くなる
ミッションを遂行していく中で意外な事実が明かされる過程を、理論物理学者 キップ・ソーンと実際の理論を組み込み、宇宙の現象を協議ながら何年もかけて考案、映像化した壮大な宇宙を背景に描かれ惹き込まれる
火星での壮大なサバイバル映画『オデッセイ』で主人公を演じたマット・デイモンが、重要な場面で登場しているのも興味深い
広大なセットにコーンの種から育てたコーン畑
NASAの技術を参考の宇宙船などは3Dプリンターでデザイン後、原寸模型を作り実際に動かしながら撮影した、本物にこだわる監督クリストファー・ノーラン『インセプション』『ダンケルク』が生み出した壮大なスケールの映像世界に圧倒される
本作はアカデミー賞など44部門受賞、ゴールデングローブ賞など145部門ノミネートされた
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