インターステラーのレビュー・感想・評価
全953件中、21~40件目を表示
古い作品のリバイバル上映。おすすめ。
今年440本目(合計1,531本目/今月(2024年12月度)19本目)。
※ (前期)今年237本目(合計1,329本目/今月(2024年6月度)37本目)。
現在新規公開ではないですが、年末年始は作品が少ないのか過去作品の復刻上映がまま見られますね。この映画もその一つです。
当該監督さんの作品はこれよりも「前」も「後」も独特な世界観を持つ映画が多いですが、その転換期(あるいは、いろいろな試行錯誤の「中間点」くらい)であるかなといった感じです。
ストーリーについてはもう大半の方が書いているし、何ならVODでも見られるようなのでそれらネタバレになってしまうのでここでは回避で。
さすが有名監督さんのいくつかの作品のうちの一つということで、過去作品であることを知っていて映画館にいっても十分楽しめますが、この映画はSF映画であるために、天体(宇宙)関係の単語や、映画の展開上ITに関する知識がかなり飛んでくる(割合的に7:3くらいか)のが特徴で、そこが字幕などでわからないと理解が難しい映画かなといった感じです。せめて、中学理科の天体(太陽系程度)は知らないと、天体(宇宙、星座ほか)用語で押されまくって結構厳しくなるので、新規で見る方もVODで課金してみる方もそこは意識的に考えたほうが良いかなといったところです。
評価については、これら単語(特に天文(宇宙)単語が多く、日本では天文(宇宙)は高校地学が事実上「存在しない」科目でもあり、なじみがある方が少ない)の理解に苦労すかなというのはありますが、これだけの大ヒット作で、いかに日本が(公開当時の)「一大マーケット」であるとしても日本にだけ配慮することは実際不可能である等考慮して、減点なしフルスコアとしました。
宇宙人は出てこない、ロジカルなSF映画。
愛する心は物理法則に則り可視化できるという話
感想
現在最新の気象学(地球気候変動)、植物遺伝学(遺伝子組み換えによる交配不良に伴う食料枯渇問題研究)、宇宙物理学、量子力学、宇宙論、ロボット工学(人工知能と人類の共存、運動制御分野、アクチュエータ機構分野等)、遺伝子工学(医療分野)の知識を余す処なく幅広く取り入れた設定の中で人類存亡の危機を未来の知性からの物理現象的援助を受けつつ人類の究極の選択肢(冷凍受精卵と極限られた人間の別天体移住)を考慮しながら困難の末に回避していく方法を見出して人類を救済し、更に宇宙での新たなる人類の移住先を発見しその星へ旅をしていく事に命を賭けた研究者達と一人の宇宙飛行士とその家族の話が壮大な時間軸と空間を経て展開していく本格的SF一大叙事詩的物語となっている。
相対性理論を基にした気の遠くなるような時間の流れの変化の中での信じる事の大切さを痛感させる人間模様。さらにブラックホール研究でも最重要視されている物語のキーワードとなっている重力の問題を取り上げており、重力の操作によりワームホール≒ブラックホールとホワイトホールの相関性を示唆した天体空間というより穴を人為的に出現させてその中を自由に行き来する事で遠距離の別天体に宇宙論における比較的にだが短時間で移動が可能となる話など途方もないスケールで話が展開していく。
人が人を愛する気持ちや祈念する心、親と子の絆など普段は可視化する事が出来ないものが実は物理的法則や定理として存在し、ブラックホール・ワームホール間の狭間では高次の大きな意思により意図的に時間と重力のみは次元を超越することが可能であるとして、その2つの定理を抽出し次元に加えることで間接的ではあるが三次元的に可視化され過去・未来のどの様な時でも関係性が存在した場所に時間的にも連続して繋がる事が可能となる。但しコミュニケーションとしては基礎的な伝達手段のみであり、伝達が成立するかは双方の意思疎通するという想いの強弱もあるのだろうが、この物語ではコミュニケーションを過去または未来の自分、又は関係性が深い人と言葉としては限られた規則性のある単純な信号に変換して伝達する事も可能であることが描かれる。ブラックホールからワームホールに至る間の狭間にはまさに過去、または未来に手を出す事の出来ない自由の利かない予定調和空間ではなく、過去と今の自分が対峙する事で制約付きではあるが自身の未来をも自分の手で変えることが可能な空間(次元)を自らの意思で創り上げる事が可能であり、さらにその空間(次元)は世界の未来を変える事も可能なのだという話に興奮し想像すると激しく心が揺さぶられ感動する。
監督のクリストファー・ノーランは科学的にも信憑性の高い諸理論を噛み砕き分かりやすく映像やストーリーの中に絶妙に反映させており、さらに物理的に遥かな距離に置かれた人と人の絆や愛と言った精神性の話を上手く融合させて起承転結のはっきりとした話を創りだした事にもの凄く感心した。
映画としてとにかく話の設定がよく出来ていて説得力が半端ない。その中で展開していく究極の状況に生きる人間の心理が詳細に描写されている。
配役も豪華メンバーである。
アカデミー賞受賞俳優であるマシュー・マコノヒーが主人公クーパーをストイックに演じている。
共演はアン・ハサウェイ、ジェシカ・チャステイン、ノーラン作品常連のマイケル・ケイン。「2010年」のジョン・リスゴーがクーパーの父親役を。またシークレットキャストとしてマット・デイモンがポイントとなる配役として出演している。また、クーパーの息子トムの子供時代を今やハリウッド若手トップ俳優となっているティモシー・シャラメがとても地味に演じている。また子供時代のマーフィーを演じたマッケンジー・フォイの健気な美しい透明感のある演技が涙を誘い印象に残る。
VFXはリアルな出来映えで秀逸。ステーションのモデルワークスも半端ない精密さで実際に構築されており、徹底したリアルさを追求した映像となっている。ハンス・ジマーのOSTも素晴らしい◎。アクションとしても申し分のないものになっており娯楽性も高く21世紀SF映画の名作と言ってよい。
2014.11初鑑賞以来鑑賞多数
IMAX 2020.9.16
⭐️5.0
父と娘の親子愛の物語
さすがノーラン、ブラックホールでロケ
期待し過ぎました
クリストファー・ノーランは好きな監督で、メメントからオッペンハイマーに至るまで欠かさず観ています。主に時間軸をテーマにした作品が多く、毎回斬新なアイデアに驚かされます。また、映像にもこだわりがあり極力CGを使わないところや I-MAXでの撮影も好きな点の1つです。
さて、今回のインターステラーですが公開当時は I-MAX対応のスクリーンで鑑賞していなかったので再度鑑賞することにしました。また、I-MAX 本来の縦横比に対応しているスクリーンでの鑑賞も未体験だったので、池袋のグランドシネマサンシャインで鑑賞しました。
それで、ここからが感想になるのですが、結論から先に言うとスクリーンについても作品の内容についても思っていたよりも感動出来ませんでした。
まず、スクリーンは確かに大きいのですが、前の方の席で鑑賞したせいか大きいというだけで、首が疲れたと言うのが正直なところです。機会があれば今度は後方の席で鑑賞したいと思います。
それから、内容については過去に一度鑑賞しているせいだと思いますが、あまり楽しめませんでした。ノーラン監督の作品は比較的何度観ても面白い作品が多いのですが、本作に限ってはオチが分かっている状態で冷静に鑑賞した場合、悪い意味で分かりづらい作品だと思います。
他のノーラン作品も初見では分かりづらい作品が多いですが、再鑑賞することにより新しい発見があったり、オチが分かっていても感動出来ることが多く、何度も楽しめる分かりづらさです。
それに対して本作は、新しい発見が無いくらい分かりづらく、またオチが分かっていると感動も少なく、こちらは楽しめない分かりづらさだと思います。
以上、今度は再上映ではなくノーラン監督の新作をI-MAXで鑑賞してみたいです。
IMAXレーザー/GTは見る場所も肝心、本編の感想は無し
この世を支配する存在
時間を掌握し、変幻自在思うがままに操る男・クリストファー・ノーラン。5次元という過去最大規模の壮大なテーマを掲げた本作は、これまででいちばんノーランらしい設定ながらに、ノーランらしかぬ展開とオチを迎える不思議な映画だった。
実は初鑑賞。今年は「オッペンハイマー」「メメント」「フォロウィング」が劇場公開&再上映してくれたため、個人的にはノーランイヤー。残すところあと数本となったわけだけど、最も有名といってもいいこの映画はこれまで見てこなかった。
IMAX再上映という最高の形での初鑑賞。迫力が他の映画とは段違い。慣れすぎて当たり前になってきてるけど、IMAXってこんなにもすごいものなのかと教えてくれる。劇場内に響き渡る轟音に全身が刺激される。まさに映画体験。いや、映画館体験と言った方がいいだろう。
閑散期の映画館が満席近く埋まっている。みんなが同じ映画に夢中になっているその様をを見るだけで、なぜか心が満たされる気持ちになる。洋画離れが進む今、ヒーロー映画やシリーズものでもなんでもない、ひとつの作品がこうして愛され、求められる状況に思わずワクワクしてしまう。
そういった映画館効果がデカすぎるがあまり、4点台にギリギリ乗ることができたけれども、正直家で見たらインパクトは半減。ストーリー自体があまり好みではなく、歴代のノーラン映画と比較するとどうしても物足りなさが勝ってしまう。
というのも、相対性理論等の物理学が用いられる映画ということを前々から知っていたため、それならしっかり予備知識として頭に入れて置いた方がいいだろうと鑑賞前に2時間近くかけて勉強したのだけど、さほど難しい物語ではなく、知識を得たことで理解しやすい箇所はあったものの、求めていたものとは結構かけ離れていた。
この監督、結構極端だなと思う部分があって、「TENET」はどう考えてもやり過ぎなぶっ飛びSFがために全然好きじゃないし、逆に本作のように家族愛に振り切りすぎるのもちょっと陳腐な感じがしてイマイチ乗れない。
いやもちろん、本作は家族愛以外のパートも面白いし、それが上手くいかされたメッセージも持っているから深みのある映画ではあるんだけど、どうもオチがしょうもなくて、こんだけ大規模な映画なのにやること幼稚だなぁと思わざるを得ない。そう考えると「インセプション」って究極のバランスで成り立っている傑作だなとつくづく感じさせる。言いたいことはわかるけど、ここまでしなくていい。世間の評価を気にしすぎ。もっと自分らしくやっていいのに。
そこに収まるのかぁというガッカリ感はあったものの、ブラックホールや5次元に対する見方は非常に面白く、もっと説教臭くだらだらと専門用語を並べるようないつものノーランおじさんぽい映画でも良かったんじゃないかなと思った。
「プレステージ」等の初期作と「ダークナイト ライジング」「ダンケルク」はまだ未鑑賞だが、今のところのノーランベスト5は、
1.ダークナイト
2.インセプション
3.メメント
4.オッペンハイマー
5.バットマン ビギンズ
だね。多分揺るがない。再来年公開の新作はどうなるかな??
圧倒的!!!
この作品は映画館で観ていなかった…。
IMAXのこのリバイバル上映を初映画館鑑賞。素晴らしかった‼︎
その素晴らしさは今迄IMAX鑑賞した映画で1番であった。こんなにIMAXに適した作品は他に無いのでは⁉︎鑑賞中これは現実に起こっている事ではないかと錯覚する程の出来。こんな体験は始めてであった。帰る時立ち上がった際に余りの体験にフラッとしてしまう程の衝撃であったのだ。
気になる作品は沢山IMAXで観て来たが、この映画程IMAXと融合しその世界観の中に放り出された経験は正に初体験であった。
ノーラン監督には"オッペンハイマー"(これもIMAXで鑑賞)で失望させられたが、この映画は違った!その映像、脚本、ストーリー、音楽、VFX、俳優、演技力、美術、効果音、その全てが素晴らしく融合しあい奇跡の作品となった。
既に何度も観た作品で、こんなに感動させられたのは私自身初である。まさにこの映画はIMAXで観るべき作品であり、未だIMAX未体験の方は是非『IMAX』で体験(体感)して欲しい…。。
ノーラン監督 「素晴らしい映像体験を本当にありがとう‼︎」
こんな事があるから…映画館で映画を観る事がやめられないのだ‼︎
公開10周年記念IMAXでリバイバル上映
いつの時代も変わらないもの
思えばこの10年で自分自身は歳をとり、コロナが猛威を奮った時代を乗りこえたと思ったら、異常気象で年々夏が暑く感じたり・・・
インターステラーの世界に以前より確実に近づいており、時間の尊さも10年前より、リアルに感じざるをえない。
そんな中でも大事にしないといけないものは、、「愛」であるということ。ノーラン作品には直接的にそういう表現は出ないが、インターステラーは作品全体を通してそれを改めて問いかけてくれる作品。
また10年後に見ても、時代が変わっていても、新たな気づきと共に、愛があってこそのものだという事は、変わらないだろう。
前回見た時は普通の映画館だったが、今回、IMAXで鑑賞できた事は本当に良かったと思っている。
IMAXは別物!
クリストファー・ノーラン監督の世界のとらえ方を垣間見した気分。
私は、高校時代、物理とすごく相性が悪かった。
飛行機が飛ぶ仕組みも分からないし、天動説でいまだに生きている。
だから、そもそも、「インターステラー」の本質が分かってないと思う。
その上で、クライマックスは素晴らしかった。
なるほど、5次元をこう表現するのかと、現代アートを観る気分だった。
また、親子愛に泣いた。
ホンマ、天寿を全うした死であっても、子どもを看取るのはツライ。
こういう宇宙ものを観ると、いつも思うが、宇宙に行くあまたの困難に立ち向かう前に、地球上でできることがたくさんあるのではないだろうか。
戦争をやめること、足るを知る生活を励行すること、富を再分配し貧困を緩和すること、教育をいきわたらせることなどなど。
宇宙に移住する困難に比べれば、地球上でこれらにチャレンジする方が合理的。
そして、人類が平和に協力できるようになれば、宇宙にチャレンジするのがより容易になると考える。
是非、超大国には地球上でのチャレンジから取り掛かって欲しいし、自分自身も身の回りから取り組みたい。
私は、言葉と感情で世界を理解するので、ノーラン監督には置いてきぼりにされることが多々ある。
けれどこの作品は映画館でIMAXで鑑賞できてよかった。
「マトリックス」のような、新しい視点をすんなりシェアできる作品も創って欲しいー。
といいつつ、全く何が書いているのか理解できなかった難解な専門書を読む気分で、ノーラン監督作品を観ていきたいとも思っている。
次作も楽しみにしています(*^^*)
圧巻のIMAX
※下に追記 通常IMAX85点。フルサイズIMAX90点。
以前、何人かに薦められたけど、宇宙飛行士モノは好きじゃなく観る気になれなく放置…
それを覚えていて、やっと観たけど、こんな面白いと思わなかった。
まず映像が凄いし美しい。
この映像を観てるだけでも楽しい。
地平線の様に広がるトウモロコシ畑、真っ暗で広大な宇宙空間、美しく神秘的な土星、上手く表現されたワームホールやブラックホール、などなど。
そして、音や揺れなど迫力が凄く、本当に宇宙船に乗ってるみたい。
観ると同時に体感する映画ですね。
時間と次元を操ると言われるノーラン監督だけあって、ただの宇宙飛行士モノじゃない。
特に終盤、ネタバレるんで言えません(笑)
薦めてくれた人の気持ちが分かった、まだ観てない方は観た方がいい、テレビ画面じゃなく、大画面で大迫力の劇場で。
気に入って、初めて観た日の次の日も観ました。
普通のIMAXで2回観たんですが、フルサイズのIMAXに対応してたんですね、知らなかった…
知ってたら、フルサイズで観てた(笑)
フルサイズのIMAXが完全版でしょ(笑)
上映が終わるまでに、なんとしてもフルサイズでも観ます(^^ゞ
↓ここから追記です。
はい!フルサイズのIMAXでも観たんですが、通常のIMAXでも充分に迫力あったし…と思ってた部分が正直あったんだけど、
フルサイズのIMAXで観た今となっては、通常IMAX版は不完全な欠落版と言わざるえない。
常にフルサイズじゃなく所々フルサイズになるわけですが、1番違いが分かったのが宇宙のシーン。
土星の大きさ迫力、宇宙船の大きさ迫力、それも凄かったけど、凄かったのはワームホール。
ただ単に大きさ迫力が違うってレベルじゃなく、質感が違うというか形状が違うというか、全然にモノが違って凄かった!!
ブラックホール、海みたいな水だらけの惑星、雲も凍てついた氷の惑星、トウモロコシ畑、などなど、他にも凄かったです。
この映像は凄い!!マジで!!
映画スコアも、通常サイズのIMAXだと85点、フルサイズのIMAXだと90点、そう評価させて頂きます。
とにかくフルサイズを観れる方は、このチャンスを逃さず、上映が終わるまでに、是非ともフルサイズで観て下さいm(__)m
フルサイズだと単純に画面が通常サイズより大きいだけあって、アン・ハサウェイが更に綺麗に美人に思えました(笑)
ただただ圧巻
今回再上映時に初めて鑑賞。
IMAX効果もあり、凄まじい迫力!
物理にはさっぱりわからないがとりあえず宇宙の中を仮想体験している気になり興奮度がだだ上がり。
クーパーが娘の反対を押しきり家を出て車飛ばしていつのまにかロケット乗って地球を飛び立つあのスピード感、最高。
2回目の鑑賞前には重力だ五次元だと少々予習して臨み、1回目よりは格段に理解できたが、そのぶん初回に感じた興奮度はだいぶ薄れてしまったかも⋯
やはり初回の感動は特別で貴重。
話の筋に少しツッコミどころは感じるがとにかく楽しかったのでOK。
ただ自分は絶対に宇宙に行きたくないな・・・
時空を超える愛
本編でアン・ハサウェイ演じるブランド博士により「愛」は観察可能な力と語られる。時間と空間を超えて我々人類が感知できるものとして。それはあたかも重力のように人同士を引き寄せあう物理的な力なのかもしれない。彼女自身が遠い別の銀河にいたであろうかつての恋人の愛を感じ取っていたように。
時間と燃料が限られる中で残された人類生存可能な星であるマンの星とエドマンズの星のどちらに向かうべきか。エドマンズの恋人であるブランドは臆面もなく愛する人の星へ向かうことを主張するがクーパーたちは論外だとして相手にしようとはしない。愛情を根拠に科学的な結論を出すなどと。
確かにブランドは私情を挟んでいた。しかし、彼女が愛を根拠に選んだのはけして間違いではなかった。クーパーはまだそのことに気づいていないだけであった。
地球環境の悪化により絶滅が危惧される人類。それを阻止すべく「彼ら」が救済の手を差し伸べる。「彼ら」とは五次元人と劇中説明されるが、恐らく遠い未来の人類のこと。人類が滅んでしまうと彼ら自身も存在しえないので彼らは人類を救済しようとする。
彼らが五次元人たりえたのは進化を経たからであるが、その進化の一歩として重力を操る能力を人類に与えたい。それに選ばれたのがクーパーの娘のマーフだった。彼女が重力を操る方程式を解くにはブラックホールの内部のデーターが必要。しかし、五次元人は現在の人類とは接触出来ない為、クーパーにブラックホールに入ってもらい、そこから娘にデーターを送ってもらう必要があった。
クーパーたちの行動はすべて彼らによって仕組まれていた。クーパーたち人類が愛を根拠に行動することを彼らは知っていたからだった。
空間が重力によって捻じ曲げられるように時間も重力により捻じ曲げられる。重力を操ることができる五次元人たちは時空を操り父と娘に橋渡しをさせたのだった。人類が進化するための技術を伝えるための橋渡しを。
彼らは人間の持つ愛情を利用した。もともと人間から進化した彼らは人類が持つ愛の力を信じていたから。
娘マーフを愛するクーパーはこのままだと地球上の植物が死滅し人類は酸素を失い窒息死してしまう。その被害を受けるのは娘の世代であると知った彼は娘と別れ惑星探査の旅に出る。
先遣隊の向かった星は候補の二つが生存不可能であったため、一度は娘のために地球に戻ろうとしたクーパーだったが、母船のエンデュランス号がマン博士の裏切りで損傷を受けもはや地球に戻ることは不可能となる。彼は一か八かブラックホールガルガンチュアの強大な引力を利用し、重力ターンでエンデュランス号をエドマンズの星へ送る作戦に出る。しかしそれは一度入ったブラックホールから抜け出すために自身もろともレインジャー号を放出する必要があった。
彼は娘との再会をあきらめ人類を救う唯一の方法にかけたのだ。
作戦はうまくいき、ブランドを乗せたエンデュランス号はブラックホールから無事に脱出。そしてクーパーはブラックホールに投げ出されてしまう。
しかしそこは五次元人たちが用意したテッセラクト(四次元超立方体)を三次元に投影した場所だった。そこには娘マーフの時間と空間が並行して同時に存在していた。
クーパーはなんとかモールス信号で自分の存在を知らせようとする。そしてついに彼は腕時計の針を使い娘にブラックホールの内部データーを送ることに成功するのだった。
マーフは重力を操る方程式を解くことができ、ラザロプロジェクトは成功した。地球上の人類を乗せた巨大コロニーは次々と打ち上げられ人類は救われたのだった。
全ては娘を思う父の愛、父を信じ続けた娘の愛が引き起こした奇跡だった。いや、これもすべては五次元人たちが仕組んだものだった。人類の持つ愛という力学を解明した彼らだからこそできたことだったのだろう。
本作の登場人物はすべて愛が行動の動機づけとなっている。五次元人たちは人間が持つ愛情を最大限利用したのだった。
そしてそのおかげで人類は進化を遂げることができ、五次元人となった人類は時空を捻じ曲げ過去危機に瀕した人類を救ったのだった。
愛がこの宇宙の時空を捻じ曲げ不可能を可能ならしめた。そして人類は大きな進化を遂げる。
本作はいわゆるハードSFと呼ばれるジャンル。作品内で描かれたブラックホールなどの描写は現在の最先端の論理物理学により裏打ちされたもの。実際、本作の製作に加わったキップ・ソーン博士は本作公開後にノーベル物理学賞を取るほどの人物。そんな科学者の監修によるハードSFではあるが描かれたテーマは人類普遍の愛の物語。
愛ゆえに人類は救われ進化を遂げることができた。愛こそが人類が探求すべき普遍のテーマなのかもしれない。
十年前の公開時は通常スクリーンでの鑑賞だった。しかし本作のIMAX撮影された映像を堪能するには日本では東京の池袋と地元大阪の109エキスポシティシネマの二館でしか不可能ということで今回念願かないIMAXで鑑賞した。
結論から言うとこれは見ないと後悔するレベル。すでにソフトも購入していて何度か見ているはずなのに今回のIMAX鑑賞はまさに別次元の体験だった。
やはり本作は巨大スクリーンと相応の音響設備で鑑賞しないと意味がない。大迫力の宇宙空間の映像とハンス・ジマーの荘厳な音楽が非常にマッチした大傑作であるとあらためて感じた。
十年前私はいったい何を見ていたんだろう。今回のリバイバル公開にはとても感謝している。できれば期間内もう一度見に行きたい。
愛
リバイバル上映にて。
インターステラーは大好きな作品ですが、初めてIMAXでの鑑賞が叶いました。
ギリギリまで行けるかわからなかったのでチケットの予約が遅くなってしまい、せっかくの
IMAX上映なのにF列やや左くらいしか良い席がなく。。
(最近は話題作でも4・5割入れば大入だな!という感覚なので、今回混んでいたけれど、映画ファンにとっては嬉しいかぎり。
&時代を超えた名作、大好きな作品を多くの方と共有できて感動しました)
前方席でしたが、しっかりと世界観を堪能出来ました!
贅沢な体験が出来ました。震えました。
どの監督も"映画を配信"で観る事は想定せず作っていると思いますが(特にこの時代だと)実際多くの方は配信で映画を観ることが増えていると思います。
私は映画館で映画を観る"体験"が好きですし、やっぱりあの大きなスクリーンと素晴らしい音響で観てこそが映画の醍醐味だと信じています。
(実際は、コレ配信でもヨカッタナ。。ってのもあるのは内緒♪)
特にノーラン監督作品は、映画館で観る前提なのは間違いなし!
描く世界観への没入度、押し寄せる感動を存分に味わいたいなら絶対劇場鑑賞です!
(ノーラン作品は難解なので、半強制的に逃げられない空間で集中力MAXで鑑賞する状況を自ら作る!ってのもありますがw)
約3時間、思い出しながら、ずっとグッときながら鑑賞していました。
ちょっと話しが逸れるのですが。。
いい歳してお恥ずかしい。実はワタクシ、未だに時々ふっとした瞬間に"死"の恐怖に襲われることがありまして。。
今、周りに病気の人がいて不安。とか、心配事がある。とか、今、幸せ過ぎてそれを失うのが怖い。とか直接的には何もないんですが、それこそ今みたいに深夜、家族が寝静まって1人、映画のレビューを書いている時、本を読んでいる時、ふっとした時に"死"の恐怖が襲って来たりします。
あっ、病んでるとか、オカルトとかスピリチュアルな話しとか、そっちじゃないので軽く流して下さいねw
で、怖いんですよね考えると。
だけどそんな時必ず本作のことを思い出すんです。そうすると何故か落ち着いてきたりします。
そんなお話しでもないし、何故だかわからないのですが、この作品から溢れる"愛"が恐怖を消し去ってくれるんですよね。
愛って無敵٩( 'ω' )و
そして父娘のストーリーが絡む作品に弱いので、感情移入しちゃって堪らなくなる。
私はマーフのような聡明な娘ではないけれど、父もクーパー(マシュー・マコノヒー。。ペネロペちゃんの元彼?)に負けない大きな愛で家族を守ってくれているので、もう堪らなくなる( ; ; )
もう10年前の作品なんですね。
当時初見の感想は。。
地球が出ていけって言っているのだから、人間なんて滅亡してもいいじゃないか!とか思った記憶。。(°▽°)
恐竜だって絶滅した。こっちの方がよっぽど可哀想だ!とか思った記憶。。
戦争もなくならないし、壊して壊してやりたい放題じゃないか!と。
やり場のない怒りで熱かったし、気持ちが若かったw
ロボットの「TARS」「CASE」ですら(そうプログラミングされているからとて!)暴走せずに、確実に任務をこなし助けてくれた。
何ならそこには信頼関係まで築けていたようにも見えたし、確実に愛を感じたほど。。
(四角いブラザーズが愛おしい泣)
時にはユーモア溢れる会話でクーパーやアメリア博士(アン・ハサウェイ・超絶キュート♡)らを和ませる存在なのに対し、嘘つきクソ野郎のマン博士(マット・デイモン!)やブランド教授(マイケル・ケイン)の愚かさなど、人間の方に失望させられ余計にそんな気持ちにもなった。
しかし、歳を重ね、自分で家族を持ち、子の未来にまで思いを馳せるようになると、全然観方が変わっていった。
子が親を想う気持ち、親が子を想う気持ち、両方わかるしで、感情がぐちゃぐちゃになる。
希望の地を見つけたいと思うようになる。
ノーランお得意の、時間軸の操作が見所となっている作品ではないが、三、四、五次元の時間の概念やアインシュタインの相対性理論、重力の性質(重力は次元を越えられる)などなど、やはり難しい事は確か。
ブラックホールや宇宙、惑星の事も全部理解は出来ていない。
それでもしっかりと練られた脚本、映像美、身体に響いてくる効果音がもたらす臨場感に圧倒される。
愛を信じる強い気持ちが胸を打つ。
ラスト30分の展開は誰が想像出来たでしょう!
あんな仕掛け、再会の仕方が用意されていたとは!
マーフがクーパーの背中を押す。
そして再び。。。
SF大作にして、泣けるノーランの最高傑作!唯一無二の作品だと思います!
レイトショー終わり。一気に寒くなって星も良く見えた23時過ぎ。
今「チ。」を読んでいたり「宙わたる教室」を見ている事もあり、空を見上げてしまいました。。。
作品を支えた
少女マーフ・マッケンジー・フォイ
博士マーフ・ジェシカ・チャステイン
おばあちゃんマーフ・エレン・バースティン(エクソシストの人ですよね('◉⌓◉’)
が、とにかく素晴らしかったのは言うまでもなく、息子トムの少年時代は輝く前の原石!
ティモシー・シャラメ!
お兄ちゃん・息子の演技が自然で良かったです。
クーパーが出発する前のシーンが地味ながらにグッとくる( ; ; )
言葉少ない男同士の別れ。抱擁。泣く( ; ; )
マシュー・マコノヒーの「ダラス・バイヤーズクラブ」
ずっと気になっているけどまだ観れてないので、なる早で観ようと思います♪
『愛は地球を救う。』泣けるSF。IMAXフル規格GTテクノロジーの威力!
泣けるSF!
究極の科学は「愛」だった!
愛は時空を超えて、人を結びつける。
日常の小さな偶然にも意味があるかもしれない。
そして、人類愛と個人の愛。
人は、人類を救うか、再居合の人に出会い救う方を取るか。
愛は判断を誤らせる。
俳優陣では、主演のマシュー・マコノヒーよりも、如何にも真面目な科学者風のアン・ハサウェイがぴったりで印象的。
娘マーフィーのマッケンジー・フォイも、聡明で愛らしかった。
小さい時のトムは、ティモシー・シャラメだったの!?わからんかったよ!
嘘つき博士マイケル・ケイン、憎きマット・デイモン、エレン・バースティン、ジョン・リスゴーと豪華な布陣。
平板金属ロボ「ターズ」と「ケース」の人間味も愛おしい。
「正直レベル95% ユーモア60%」
「自爆スイッチオン10・9・8…」
金属丸出しの、四角い塊なのに。
ノーランと言えばIIMAX!
IMAXフルスペックの威力!
広大な宇宙の孤独感。
天井から床までのスクリーン一杯に映る映像の迫力!!
願わくば、全シーンそうしてほしい!!!
いちいち上下幅が広くなったり狭くなったり、切り替わるのが煩わしい!
前回初鑑賞が、109シネマズプレミアム新宿だったので、上下がIMAXフル規格より狭い。
念願のフル規格IMAXでの鑑賞!
IMAX®レーザー / GTテクノロジー!!
画面アスペクト比は「IMAX画角」として知られる1:1.43!
これは、日本では大阪と池袋にしかない!
ちなみにこの日は、「ルパン三世カリオストロの城」「ジャワーン」「インターステラー」とIMAX3連続3本立てでした!しあわせ。
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