インターステラーのレビュー・感想・評価
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ノーランすげぇ。
IMAXでノーランの連投です、ここんとこ。TENETの予告、見飽きました。と言いたいところですが毎回心臓バクバクしてしまいます。本編を見終わり劇場を出る時は、ノーランすげぇ、ノーランすげぇ、ノーラン(以下無限リピート)になってます。ホントに、それ以外の言葉が、当分出て来ないw
少し落ち着いてから感想文をかきましょうね。
とにかく良かった。最高です。
※劇場二回目、IMAXでは初。
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9/7 追記
SFとしての要素が、兎に角楽しかった。ウォームホールの概念は自分自身で消化し切れていないので、その他の萌えポイントについて。
◆時間を4つ目の空間軸として捉える
「私達の住む宇宙は4次元である」と言う考え方があります。時間を4つ目の次元と捉える訳ですが、この映画のコンテンツでもあるアインシュタインの相対性理論(時間差が生じるカラクリ)を、この概念で説明するとどうなるか。
「運動とは数学的に、3つの空間軸と、虚数の時間軸の間の、4次元時空における回転とみなすことができる」
※前提「時間と空間は運動によってローレンツ変換という変換式で結びつける事ができる」ものとする。
これを工学脳で物凄くザックリ言うと「運動(素粒子レベル)するものは時間と言う軸を持つ」。
光の速度は宇宙空間で一定ではない可能性があります。2015年、グラスゴー大学の研究チームは光子の形状を変える事によって減速する事に成功したからです。
つまり。光子にさえ影響する巨大な重力の元では光さえ減速し、同一系内で運動する全てのモノの時間軸は減速後の光速度に依る。
∴ブラックホールの近縁と地球の間には時間差が生じる
◆ブラックホールの巨大な質量を利用した加速スイングバイ航法(重力ターン)
映画のクライマックスでありながら、スイングバイの説明が決定的に足りてないと思いますw
「加速スイングバイ」で検索したら、分かりやすい動画がヒットするので記述は割愛。
ブラックホールも宇宙空間に静止している訳ではありません。よって、加速スイングバイは可能。ロケットの推進力は、ブラックホールの重力に捉えられる事から逃れるため。ブラックホールの"事象の地平面"の中に飛び込んだのは、量子に関するデータ取得の為、との説明でしたが、何故それが人類を救う事につながるのでしょうか?
◆量子重力理論を完成させる (9/10全面修正)
「量子重力理論」とは、「相対性理論」と「量子力学」と言う2つの原理を満たす時空の理論です。重力の古典論は、アインシュタインの一般相対理論で定義が出来ます。一方、重力以外の全ての物質とその相互作用は量子論に支配されていると考えられます。よって、相対性理論と量子論の融合が出来れば、極大(宇宙空間)から極小(粒子)までの、あらゆる現象のカラクリを読み解くことが可能と思われます。
ブラックホールの内部では一般相対性理論が破綻をきたすと考えられており、そこでは時空を量子化した理論が有効に働き、純粋な「量子力学」に支配される世界であろうと。量子系では、「作用素」にあたるものが「二つの固有状態間にあるデータ」。よって、ブラックホールの「事象の地平面」を超えた場所での物質や重力の「振る舞い」の「データ」が有れば、量子力学の波動方程式を導出でき、「量子重力理論」を完成させられる可能性がある。
この理論が完成したとして、何をどこに、どう応用するのかは不明ですが、巨大なコロニーの資材を衛星軌道上に「持ち上げる」モーターとか、「イオン推進機構」とか、作れそうな気がします。
ストーリーは「壮大な愛の物語」。親子愛、男女の愛、人類愛。と、ちょっと変わった友情。
どれもこれも、ぜーんぶ良い。もつれずに破綻せずに、きっちりつながっていて、最後の感動は、これまでのSFものの中で最高。科学的考証、デザイン、映像、音楽、何もかもが最高でした。
やっぱり、ノーランすげぇ。
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9/9 追記
◆ラストを推測
マーフはクープに言います。
「子供の死を看取るより他に、まだやる事が有る。ブランドよ」
この時点でマーフがブランドに言及している事から、地球はブランドの生存を知っていると考えられます。
エドマンズの星にたどり着いたブランドは、恋人の死を知りますが、人類の生存に適した環境である事を地球にバイナリデータで送信したものと思われます。
マーフの語りは以下の様に続きます。
「彼女はひとりぼっちで、この後、長い眠りにつく。私達の新しい星(home)で」
「私達の新しい星」は、地球側はプランBにせよ、プランAにせよ、エドマンズの星で人類が生きて行く事を計画している事を示唆しています。また地球からの後発部隊が到着するまで、スリープで待てと。
星の座標は「親友」のTARSが知っている。クープ達のインターステラーから75年(位。多分)掛けて進化した技術で作られた、小型宇宙船と星間航法で、単独ブランドの元に向かうクープ。「新しい星」に、多くの科学者や技術者がやって来る前に、2人だけの時間を過ごせます様に。
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9/10 追記
◆「エンデュアランス号」のシャクルトンは残った隊員を救出しに南極に戻った(1917)
エンデュアランス号からTARSの乗ったランダーを切り離す時、クープとTARSは「またな」と言葉を交わします。レインジャーを切り離すコマンドを口にするクープ。狼狽するブランド。
「二人で行けるって言ったじゃない」。
「エンデュアランス」は1914年にアーネスト・シャクルトンを隊長とする帝国南極横断探検隊を乗せて、イギリスを出発した船の名前。エンデュアランスは漂流・座礁後、南極の氷に船体を割かれてしまいます。紆余曲折の後、わずか7mの救命艇、6人の乗組員で1500kmを航海し、サウス・ジョージア島(アルゼンチン)に渡ったシャクルトンは、チリ海軍の戦艦「イェルチェ号」で、エレファント島に残して来た22名を救出しに戻り、全員を救出することに成功します。
「愛は時空を超える」なんて、まるで日本のアニメみたいなテーマですけど。
「出来ない約束はしないことだ」
いや、だからね、一人であの星に向かえば「二人で」の約束を守れるかなと思って。なんてね。多分、クープが乗り逃げた小型宇宙船の名前は「イェルチェ」でっせw
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9/16 追記
字幕が足りてないトコロで気になるやつがちらほら。
◆地球に戻る途中、ブラックホールの特異点の量子データ取得のために、TARSを船外から"発射する事"を提案するロミリー。そんな事をやってくれるのか?と訊ねるクープに向かってTARSは言います。
"Before you get all teary, try to remember that as a robot, I have to do anything you say."
「泣かれる前に言っておくけど、俺がロボットだと言う事を思い出してほしいね。言われた事が何であっても、やらなければならない」
海兵隊的ユーモアを、こんなトコロでも発揮するTARS。最高だった。
◆ラストのマーフの語り
" She's... out there. Setting up camp. Alone, in a strange galaxy. Maybe right now, she's settling in for the long nap. By the light of our new sun. In our new home."
ブランドは…遠くにいる。キャンプを作り。見知らぬ銀河で、ひとりぼっち。おそらく、直に、長い眠りにつく。私達の新しい太陽の光が降り注ぐ、私達の新しい故郷で。
homeを、どう読むか?なんですが。そのまま「家」でも良さそうですが。「太陽」からの流れの中では、「故郷で」くらいのサイズ感じゃないでしょうか。
遠回りした愛の形
IMAXにて久しぶりに鑑賞。この作品はやっぱりIMAXとの相性は抜群である。この作品が好きな人はもちろんの事、まだ観たことなくて気になる人はこの機会に鑑賞する事を強く勧めたくなる作品である。
映画は歳を重ねたりその時の環境で同じ作品でも感想が変わったりする事もある。この作品においては何回か観ているが個人的にはいつも同じ感想を抱いて終われる作品。ただやはり映画館で観る方が断然見応えのある作品ではある。
当時何人かの知人と行ったが感想が全く違ったりした。
ノーラン作品特有とまでは言わないが、この作品もまた好みが分かれる作品の典型ではないか。
宇宙をテーマにし相対性理論なんかもがっつり絡んでくる為序盤で離脱しやすい部分はある。
まぁその辺りの辻褄性を極めて楽しめればもちろん良いのだが、あまりその辺の理解を求めすぎなくても個人的には楽しめると思う。SF作品って結局のところ突き詰めると現実性には欠ける部分があるわけだから途中で理解が追いつかず作品を途中で諦めてしまうのは勿体ない…そんな事を当時この作品を楽しめなかった知人と話していたりもした。
個人的な感想としてはめちゃくちゃハマるタイプとそうでないタイプの中間あたりと言ったところか。
僕の中ではこの作品の肝は最後の老人となったマーフと再会し、見た目の年齢は逆転してしまい親子で一緒に過ごした時間も僅かな時間になってしまったが、、、大きな遠回りをしてでも娘を思いそして娘の未来を守り、それをマーフは理解し感謝を伝えることができた2人の絆がこの作品の醍醐味と捉えとても興奮させてもらった。
ただ早い段階でであの本棚のゴーストの存在が父親なのかなと感じてしまった為少し感動が盛り下がってしまった自分が鬱陶しく感じてしまった。この辺りはマットデイモンが劇中で語っていた言葉を借りるのであればインスピレーションが邪魔をしてしまった。
僕の感想としては2人の親子愛にスポットを当てた楽しみ方となってしまってるが、もちろん広大な宇宙、惑星の描写も興奮するのだが、僕はやはりマーフとの関係性がいつ見ても好きである。
この遠回りした結果きちんと形になるところがいつ見ても美しくて好きだ。
話は逸れるがいつ見てもマーフの子供時代を演じるマッケンジーが可愛すぎて見惚れてしまう。それだけでもこの作品を見返す価値を個人的には感じてしまってるくらいだ…
いよいよTENET公開まで2週間を切った。ノーランのリバイバル作品を4つ見直しこれで気持ちの高ぶりもMAXな状態だ。自分にとってそして映画ファンにとって最高な作品となる事を願ってる。
映画としての魅力満載
ストーリーは展開も大きく、謎を残しながらも展開。主にファンタジー的要素が多いがサスペンスの部分が良い味付けになった印象。難しい表現などもあったが、理解しなくても、ストーリーの本質には影響は無さそう。相対性理論を面白くストーリーに取り入れていたのが印象的で、物語の結果の面白さに繋がっていた。
ラストの下りは全ての結果ではあるが驚きもあり、ラストシーン以降も気になる。2つの人類が分かれて存在することになるのか?!
映画館で観る映画の楽しみである迫力はIMAXで見た事もあり大満足。宇宙を描く映画特有の無音のシーンと大音響の差が良い効果だった。
将来に残される謎など、映画だから出来ること、映画だから見せれる魅力が多く詰まった良い映画だった。
ただちょっと長かったかな。
ムダなことは何ひとつ無かった
TENET公開記念IMAXノーラン祭りで観賞
感想は
過去のSF名作
特に2001年宇宙の旅をオマージュしながら
色々なSF作品の要素がつけめん全部のせな
感じで面白かったです
人類存亡の危機を託され宇宙に旅に出る…
そんな重大な使命と家族愛どちらが大事か
というありがちな天秤をここまで
捻くり回して表現するあたりさすがノーラン監督
宇宙などの設定はあくまで時間軸をずらす為に
用いられている感じもらしかった
ストーリーは相対性理論やらワームホールやら
知らない人にはちんぷんかんぷんかもしれませんが
全体的にはシンプル
セリフ少なに映像表現や演技で頑張ってもらう
映画らしい仕上がり
ノーラン監督はフィルム撮影などの拘りばかり
取り上げられますがこういうとこもクラシカル
だと思います
オデッセイやアドアストラもこの映画に
影響されたとこあったんじゃないかと思います
今では配信でも観れますが
スクリーン音響のヴヴヴヴヴヴヴという重低音
は劇場で味わえて良かったです
TENETも楽しみですね
壮大なスケール。面白くて映画館で二度見た
映画館で一度観賞したが、難しかったので翌週に二度目の観賞をした。大体整理出来た。
低評価の人がいることが信じられない。ストーリーを抜きにして、映像だけでも⭐4は取れるでしょう。
映画は現在ではなく、未来(どの位先かは不明だが)の話。その時代には、地球では異常気象が起こり、いくつかの作物は死滅し人類は飢えている。また、植物が減少すれば大気の酸素が不足するので、いずれ人類は絶滅してしまう。そこで、未来の人類が、現在の人類を救うために導く、というのが映画の背景。映画の中で"彼ら"という表現が使われるが、これは未来の人類のことである。
①"彼ら"
"彼ら"とは未来の人類のこと。未来の人類が現在の人類を救うため、土星付近にワームホールを作った。ワームホールは自然では出来ないので誰かが作ったわけだが、それが未来の人類であることは、特異点に入ったクーパーのセリフからわかる。なぜもっと地球に近い所にワームホールを作らなかったんだろう?とか、疑問はあるが気にしたらダメ。"彼ら"はマーフを人類を救う人物として選んだ。
②マーフ
クーパーの娘。冒頭では10歳。以後23年後、51年後と経過するので、最後は83歳?。
ブランド教授に光るものを感じると見出され、ブランド教授に導かれることによって、NASAで働くような優秀な人材になる。ブランド教授が長年研究している方程式を解くことが、ラザロ計画の鍵なのだが、この方程式を解いたのがマーフ。この功績により、土星近くの宇宙ステーションはクーパー・ステーションと呼ばれている。"彼ら"に選ばれた人でもある。
③ガルガンチュア
ワームホールを抜けた先にあるブラックホールのこと。また、事象の境界線という聞きなれない単語が出てくるが、ブラックホールの重力から逃げられるかどうかの境界のこと。その境界を超えてしまうと、ブラックホールに吸い込まれ逃げれない。
④特異点
ブラックホールの中心。光すらここからは出られないので、特異点のことは現在の人類には何もわからない。
⑤ラザロ計画
人類を救うため、人類が移住出来そうな星を発見し人類を存続させる計画。プランは2つある。プランAは発見した星に地球の人類を移住させること。ただし、プランAの実現には、ブランド教授が方程式を完成させる必要がある。プランBは地球から運んだ卵子と精子から人類を作り存続させること。この場合、地球の人類は滅亡する。
⑥クーパー
本編主人公。マーフの父。人類を救うため宇宙に行く。元々、パイロットであったが、現在はトウモロコシ農家だ。またエンジニアでもあったようだ。ドローンをハッキングして制御を奪っている。
クーパーは二人の子供(トムとマーフ)と義父と暮らしている。妻は脳腫瘍?で亡くなっている。
⑦クーパーからマーフへのメッセージ
クーパーはブラックホールの特異点に行く。特異点は5次元空間であるが、"彼ら"によって、マーフの部屋の本棚の裏が沢山ある4次元空間が作られた。この空間では好きな時間の3次元空間を選ぶことができる。クーパーは自分を宇宙に行かせないで欲しいので、過去のマーフにSTAYのメッセージを届けようとした。具体的には、STAYを意味するモールス信号となるように、本棚の本を抜いた。この事象をマーフは幽霊と呼んでいた。
過去ではなく未来を変えるためには今のマーフにメッセージを伝えなければならないことに気付いたクーパーは、現在のマーフの部屋にある腕時計の秒針を振ることで情報を伝えた。
そのメッセージはマーフに届き、マーフによってブランド教授の方程式が解かれた。これによって人類は滅亡を回避出来た。この功績を称え、土星近くのステーションはクーパー・ステーションと呼ばれている。
⑧幽霊
本棚から本が落ちる現象。マーフは父に幽霊の仕業だと言うが、クーパーは信じない。
⑨異常気象
人類滅亡の原因。解決できない。ジャガイモ、麦、オクラは死滅。クーパーの栽培しているトウモロコシも近く死滅する。植物の死滅は食糧難となるだけでなく、酸素不足を招く。
異常気象により砂嵐が発生するので、クーパーは家にあるお皿などの食器は砂が入らないように逆さまにしている。
⑩アメリア(ブランド博士)
ブランド教授の娘。ラザロ計画先発隊の1人エドマンズの恋人。信号のあるマン博士の星か、信号の途絶えたエドマンズの星か、二択を迫られた時に、エドマンズの星を推したが、クーパーに二人の仲を見抜かれ、その選択は否定される。
⑪マン博士
ラザロ計画先発隊の1人で、リーダー。
ラザロ計画では降りた星が人類に適していたら信号を送り、適していない場合は、信号を送らず絶えることになっている。マン博士の降りた星は人類に適さないが、寂しいという理由で信号を送ったクズ。信号を送るか数年悩んだそうだが。
クーパーを崖から落として殺そうとしたり、母船を乗っ取ろうとしたりと、暴走した挙句、自滅する。
⑫時間の進み方
ガルガンチュアの超重力によって、時間の進み方が遅くなる。ガルガンチュアを公転する水の惑星の1時間は地球の7時間に相当する。水の惑星から母船に帰った時、23年進んでいた。
ガルガンチュアの事象の境界線に接近し加速を付けてエドマンズの星へ向かうことになるが、その時は51年時間が進んでしまった。
⑬クーパー・ステーション
マーフの功績が讃えられ、命名された土星近くの宇宙ステーション。
特異点から解放されたクーパーが目覚めた場所。クーパーは空気が残り2分しか残っていない所で、運良く、パトロール?に発見され救われた。
その後、余命を全うしそうな老いたマーフと再開する。マーフにアメリアに会いに行くよう言われ、クーパーはアメリアのいる星に向かって出発する。
前後半で感想が異なる
公開間近のテネットに期待を膨らませてつつ、IMAXの映像体験も楽しみに鑑賞しました。
2時間半以上という長さに拡大した要因は、宇宙での緊迫感ある試行錯誤。ここに多少の蛇足があっても、迫力の音響や美しくリアリティある映像をもたらすIMAXという付加価値のおかげで、全く苦痛ではありません。
前半の山はビデオレター。息子の微笑ましい近況報告が終わり画面に手を置き体をぐったりさせる… ここで娘が登場。この時点でもう目頭が熱くなる!娘が話す間ずっと目が潤みました。
この娘との画面上の対面を経て、ここからどうやって展開させるのか… どう終わるのか… どう感動させてくれるのか…
という中で、、
ざっとレビューを見た限り好評8・不評2くらいの割合になっている、
最後の場面です。
「個人的には」と注釈を付けた上で、結論から言うと残念でした。
なお私はSF否定派ではないと思っています。他のSF映画で好きなものは沢山あります。
不評の中に多くみられるのは、五次元で本棚の裏と繋がっているという設定がご都合主義だとする批判です。ただ、そもそもSFはフィクションである以上、ご都合主義はつきものであり、その批判はお門違いであると思っています。したがって本棚と繋がり親子が交信したこと自体に不満はありません。
テーマが「愛は時空を越える」ゆえのラストだというのは分かります。
残念だったのは、これだけ長い時間をかけて宇宙での試行錯誤を科学的に展開してきたにも関わらず、愛が時空を越える前後があまりに雑だったことです。
愛を語る上で科学をもって丁寧に見せる必要は無いだろう…と言われてしまったら、じゃあ私はSFの描く愛に感動できなかったのか?と不安になってしまいました。
同じ感想の人はいないでしょうか?
SFに嫌悪感はないのに、このラストは何故か拍子抜けして感動できなかった人。
3時間、怯むことなくベタに愛を語り続ける映画
2024.11.27 IMAX リバイバル上映にて鑑賞。
見るたびに、想像力が刺激されて、泣けるシーンが増えていきます。
壮大な宇宙理論を極めていくと愛の力にたどり着く。
言葉にすると陳腐な感じになるのに、この映画で語られると本当にそうであって欲しい、きっとそういうことも起こり得る、起こり得ることは本当に起きる!
そんな希望に包まれました。
(以下、前回レビューのまま)
私はこの映画、大好きです。
もし、余命7日間と言われて、最後に見る映画を選べ、と言われたら真っ先に浮かぶ一本です。
でも、7日は短か過ぎる❗️ノーラン監督と宮崎駿監督だけで5日くらいあっという間に経ってしまう。
ラブ・アクチュアリーとかインディ・ジョーンズだって観たいのに❗️
公開当時は、
・最先端の科学的知見に基づいた(と思われる)斬新なアイデアと想像力を最大級に刺激する映像
(要は、私のように科学的な事象の説明がさっぱり理解できない人間でも、なんとなくこんな感じなんだろう、と納得できてしまえるような映像、ということです)
・マーフの賢くて鼻っ柱も強いのに、感情表現豊かで健気な美しさ(少女時代も、大人になってからも。三代にわたる女優さんみんな違和感なしでした)
・カメオ出演なのに強烈な存在感のマット・デーモン
これらだけでも存分に満足してました。
今回は、久しぶりに味わえるIMAX大画面の映画館ということもあり、気分的に昂揚したまま、のめり込んだ精神状態で缶ビール一本飲んでから鑑賞。
今更ですが、序盤から中盤、ラストに至るまで、ずっと〝愛〟に溢れた映画だったことが分かりました。マーフィーとの別れに被さって聞こえてくる宇宙船打上げのカウントダウン、ここでもう落涙の第一波。
大波に襲われ、23年を失った後のビデオレターで落涙の第二波。
エドモンドかマン博士かで議論する場面で、科学者としてのアメリアが愛について語る文脈もまったく空々しく聞こえませんでした。この場面のあたりでは、我々観客の脳にも、1時間で7年という相対性理論の現実が今ここで起きたこととして刷り込まれているからです。
本当に脚本も演出もよく練られています。
これだけ謎に満ちた宇宙なのだから、愛についての法則があってもおかしくない(普通だと愛という言葉には、エモーショナルな語感しかないはずなのに)。
これがまたラストの五次元での展開に効いてきます。
正直度90%、ユーモア度75%のロボットとの信頼関係に満ちた絆だって、立派な愛の形であると思います。
映画『2001年宇宙の旅』におけるワームホールのようなスターゲートは、木星に出現という設定でしたが、原作では土星だったはずです。ノーラン監督にそんな意図があったかどうか知りませんが、ここにもオマージュ的な愛を感じてしまいました。
そう考えると、土星付近で発見されたクーパーとTARSはスターチャイルドとモノリスにヒントを得たのかもしれません。
落涙第三波は、言わずもがなの怒涛のラスト30分。
五次元世界で少女時代のマーフと大人のマーフを垣間見ることしかできないクーパーからマーフへの愛、それを確かに受け取るマーフ。そして、プランAを現実化することになる『ユリイカ‼️』
父親より老けてしまったマーフに送り出されるクーパー。別の銀河で孤独に耐え、待ち続けるブランド博士(アン・ハザウェイ)。
思い起こすと、マン博士(マット・デーモン)もクーパーに対して、死が迫ると子どもへの愛しか浮かばない、というようなことを言ってました。
3時間近い長尺なのに、ハラハラドキドキの展開で飽きさせない。そのうえ躊躇なく、そして怯むことなく、ベタに〝愛〟を語り続ける映画なんて、聞いたことがありません。
ノーラン監督、本当に凄いとしか言いようがありません。
オタクに厳しい
全ての伏線がラストにきっちり繋がる。
導入部分は難しい設定ゆえにどうしても前説っぽくなりがち。ポルターガイストを重力と繋げて動機付けしつつ、目的と行動に説得力をプラスするまでの時間が長い。
相対性理論、量子力学、ワームホール、そしてブラックホールと科学てんこ盛りだが、詳しく分からなくても凄さは何となくで想像して楽しめる。自身の様に鑑賞後に色々調べてみるのも面白い。
ラザロ計画のプランAとB、最終的に結果がどちらになるのか予測しながら、予想外の展開はさすがの監督。ラスト直前のご都合主義はこちらもお約束。BAD ENDは無いので安心して観られるのも良い。
ゴリゴリのSF宇宙映画と思いきや、メインテーマは『愛』だったりもする。その愛すらも伏線で回収するのも素敵。娘を持つ父親は涙が止まりません。感情の無いロボットにも愛が溢れていて素晴らしかった。
クーパーと一緒に娘の名を大声で叫びたくなる、届きそうで届かない声。心の叫び。そしてラザロ計画の結末、ラストを存分に楽しんで。個人的名作にランクイン。
KantとEinsteinと浦島太郎と…
エンタテイメントは理屈ではなく、感性や直感で楽しむもの。自分の理解能力を超えてまで絶対に理解しようなどとムダな抵抗はしない。
個人的には「2001: A Space Odyssey」に劣らないSFアドベンチャー大作だ。
カントに言わせれば、人間は世界のほんとうの姿(真実)にアクセス(到達)することは不可能。一次元に住むイソギンチャクが三次元の世界を認識できないように、ヒトが四次元以上の世界を認識できるわけがない。ヒトが理解できない世界など存在しないと考えるのは人間の傲慢な考えだ。
人類の未来を背負い未知の宇宙へ旅たったCooperと、地球に残る家族とは時間の進み方は大きく変わっていく。宇宙でのちょっとの時間経過あいだに地球の家族からのビデオメッセージが20数年分も溜まっているシーンをみると「恐怖」を感じざるをえない。まるでhorror filmsのよう。
この映画と相対性理論を考えると、浦島太郎の話は、もしかすると実話かもしれないとつい想像してしまう(遠い宇宙の超光速の移動体に「拉致」され、人体構造を研究されたのち地球に返されたときには、地上の時間は大きく進んでいたというストーリーとか)。
Plan Bはナチスなどの優生学につながりかねない浅ましい考え方だ。Homo sapiensなんて、ああまでして残す価値のあるものではないと思う。
SF最高傑作
1時間で7年経過すると説明しているのにも関わらず判断・行動力が皆無で惰性で最後まで見た
序盤の入りはただの入りかと思いきや伏線の回収用。正直1つだけと親子愛のみ
主人公が1番1時間の重要さとを理解しているのにも関わらず、自分で行かずに未経験に任せる。
2人のうちの男は棒立ち、女はちんたら歩いていると思ったらいきなり走り出してブラックボックスを取りに行く。不随意運動かっての・・・
流れが変わったのは2つ目の星のみで、そこの分岐点しか発想がなかったのかと呆れてる。
映像やグラフィックの質はいいが内容は凡推理でもわかるような判断ばかりを長々と垂れ流している。
監督の作品はいいものばかりなのに、どうしてこれだけ酷いのか。
またみるとすれば飛ばし飛ばしであれはこうでああだったの数分で見返せるレベル
はああああああああああああああああああああああああああああああ
時間返して
アン・ハサウェイで釣るな
長く深い闇の先に。
地球は砂嵐が吹き荒れ、資源が無くなりかけていて、新たな居住地を求め宇宙を旅しにいく話。
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キーになるのが相対性理論。ある星での1時間が地球だと7年の計算になるって言うくだりが出てくるんだけど、これって地球の1時間が別の星の数年っていう別のことも有り得るわけで。今過ごしている1分1秒を大切にしないとなと思いながら、この映画の約3時間という長丁場がずっしりと来たね。
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私はゴリゴリの文系なのでたぶんこの映画の科学、物理的なことに関しては半分も理解出来てないと思うので(相対性理論もなんのこっちゃ分かってません)、私が知ってる知識をここで自慢させてくれ(笑).
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地球では砂嵐が吹きまくってて、作物もダメになっていくっていう設定だったんだけどこれって30年代にアメリカの農地を襲った砂嵐のことなのかなと。
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たまたま最近『怒りの葡萄』っていう古い映画を見て、その映画は砂嵐で農業が出来なくなった人達が職を求めて移住の旅に出るっていう話。『インターステラー』でも砂嵐が酷すぎてトラックで街を出てく人達が映ってたんだけど、まさにあれと同じ。この映画はクリストファー・ノーラン版『怒りの葡萄』だったんだな。
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そんな難しいことを置いておいても、3時間の間に張り巡らされた伏線が最後怒涛に回収されていくのは爽快だったし、何よりクリストファー・ノーラン節の映像美最高でした!.
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鑑賞を終えてもずっと思い浮かぶのはあの小説
ノーランもう一回観る祭〜。
マッケンジー・フォイがジェシカ・チャステインになり、ティモシー・シャラメがケイシー・アフレックになる。わー、すご〜い。よかった薬物依存から立ち直ったんだね、エレン・バースティン(それ違う映画だから)。
ジョークをとばす人工知能好き。
マット・デイモンは今作でのヘタれたメンタルを反省して鍛え直したのだろう。後年の『オデッセイ』では強靭な精神で地球帰還を目指すことになる。
マイケル・ケインはいつ見ても素敵なお爺さまです。
初見のvod でも今観たBDでも観出したら止められなくて、体感時間90分くらいなのに周囲の時間の流れは170分くらいになっており、いつのまにかガルガンチュアに接近していたようです。
このままいくと環境の激変等で人類は滅びる。それを回避するため時空を越えて通信しようとする。あれ? とうのたったSFファンにはお馴染み『タイムスケープ』さんじゃないですか。
あと宇宙空間で無音になるの大好き。
ご都合は目をつぶる、というか「本棚の裏に繋がってたから本棚の裏に繋げようぜ」なら当たり前なのでは。
総じて楽しめたのは確かだが、ただ好きかと言われるといやそれほどでも。
人知れず地球を守るヒーローに泣く
これは映画館でリバイバル上映されたら是非観に行きたい作品。ハリウッドならではのスケール感。壮大な景色やNASAの映像提供に基づくリアルなCGは大画面で観たら凄く臨場感が味わえると思う。
「重力だけが次元を超えられる」ことがカギになっていて、最新の物理学の知識を取り入れているのもスゴイ。5次元空間を主人公が漂うシーンは、素人にもイメージしやすくて美しく、記憶に残る。
ストーリーのバックボーンとして親子の愛や人間性が扱われていて感動的。「親は子供を見守る幽霊だ」というお父さんのセリフが胸に響いた。
1人で観ても家族全員で観ても楽しめるSF大作だと思った。
お見事!!
誰も見たことのないSF、そして宇宙へ
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