インターステラーのレビュー・感想・評価
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惑星間を繋ぐもの
メディアも某有名人もこぞって「やっぱりノーランは違う」「ノーラン天才!」「最高ノーラン」と言うので、なんだか流れでこの方のすべての監督作品を観てます。構成とかはスゲー!!って思うのですが、エモーショナルな部分は揺さぶられることはそれほどなくて、どこまでも“理系”というのがこの方の作品の印象。テネットとかもはや「やりたいことやりました」みたいな印象でした。
そのなかで唯一感情を揺さぶられたのが本作。父と娘の関係性に、感動しました。息子の扱いは少し不憫でしたが・・・・
インセプションも個人的には多少エモーショナルな印象を受けましたが、設定が振り切れてたのと、ディカプリオの眉間に皺の演技が邪魔して感情移入しきれませんでした。
自分の中ではノーラン監督作品ベストです。多分、脚本に弟さんのエッセンスが入ると個人的にはハマる気がします。
映画の最高到達点
宇宙旅行を扱った映画で、現時点で表現できるおそらく最高のクオリティと言っていいだろう。
そして、女性にはもしかして理解してもらえないかもしれない。同じく、子供にも。
「ブレードランナー」「2001年宇宙の旅」「12モンキーズ」「ライトスタッフ」過去を彩った金字塔の映画たち、間違いなくこれらと同列に扱われる名作だ。
映画はここまで来た。
ブルーレイ版が発売された暁には、自宅で何度でも何度でも繰り返し見たいものだ。
レビューなので、あえて、この映画の難点を挙げておく、参考にされるといい。
・長い! およそ3時間。コンディションが良くないと集中力は限界に達する。
・ストーリーがこみいっていて難解。ある程度、理論物理学やSF映画などの予備知識があったほうが楽しめる。その分、敷居の高い映画になっている。
・映画のラスト、主人公のたどる運命は、荒唐無稽、ちょっとありそうに無い展開をたどるが、前半に散りばめられたていねいな伏線を鮮やかに回収している。その点、見事なカタルシスを得られるものの、納得できない人は、全く受け入れないであろう。
・間違いなくデートムービーにはならない。見終わったあと、どちらかが映画の不満を言おうものなら、ケンカになってしまうだろう。
・「ダークナイト」「ダークナイト・ライジング」を期待する向きにはおすすめ出来ないかも。「インセプション」的な難解なプロットが好きな人にはおすすめ出来るかも。
・IMAX版で鑑賞。音響のやかましさは、限界を越えている。そして、印象的なテーマの音楽が無かった。過去を彩った名作の映画たちには必ずそれがあった。個人的にはそこが唯一の残念ポイント。
2014.11.23
最新の科学考証に基づく映像美と愛力(?)のストーリー
アマプラで2回目試聴。
まずは最新の科学考証に基づく映像美が特徴的。荒廃していく地球の風景、ワームホールの通過、未知の惑星の風景(地球ではありえない規模の大津波、永遠氷に覆われた惑星)、ブラックホールの縁の風景、ブラックホールへの突入と人類が未だ見たことのない風景を映像化してみせてくれる。宇宙船のドッキングシーンやラストの宇宙ステーションなどメカメカしいとこもリアルさを追求してて見てるだけで面白い。
ストーリーのほうは親子愛というテーマが多くの人の心を打つようでこの作品の評価を高めている。愛は時空間を超越し五次元宇宙から愛する娘へメッセージを送れる。そのメッセージが人類を救い感動の再会も可能にする…。五次元宇宙なんて最新科学でも考証のしようがないからいくらでも想像を羽ばたかせられるし、実際親子愛の物語は感動的だけど流石にちょっとご都合主義に感じてしまう…。
自分はノーラン作品に映像美とともにインセプションのような複雑なアイデアを基にしたストーリー展開を求める派。この作品は一般受けはいいんだろうけど個人的にはノーラン作品の中でランキングつけるなら、やっぱ4番目か5番目くらいだなあ…。
20241013再視聴
親子愛の物語はご都合主義と感じたけど、伏線張ってあったんだなと思い再評価。アメリアが愛の力は時間や空間を超越して働く引力といってるのは、恋人に会いたい世迷いごとに見えて実は重要な指摘だったと。三次元が重力、四次元が時間、五次元が愛による引力と考えると、五次元人は愛力(?)を物理的な力として観測できる人達なんだな。昔の人が重力を観測できなかったようにいつか人類が観測できるようになり、遡って歴史的チョークポイントに干渉している…そう考えると結構SFしてるのかも?一般受け狙いの設定化と思いきやちゃんとノーラン作品してたんだな。
ひとりぼっちのアンハサウェイ…
マッドデイモンめ、やってくれたな!って思いながら見た笑
本が大量に落ちてくるシーンは伏線回収というのがありありとしてて、ちょっと間延びした印象。
海外映画らしく最後は大団円という感じだったが最後アンハサウェイがひとりぼっちに…
誰かに勧めたい作品
マットデイモン
泣けるSF
世界は自分軸でしか見ることができない
世界は自分軸でしか見ることができない
我々は主観で物事を見ている
時に客観的に自分たちを見る
でもそれも主観で客観的に見ている
我想う故に我あり
この世界は自分軸でしか見ることができない
怒りも喜びも悲しみも感動も
私が生み出し私を導き私を苦しめる
この世界は自分次第
p.s. クラウドアトラスとは対極にある映画?
感覚
五次元とは?
四次元すら理解できていないのに、大丈夫かな。
難解との前情報から、心して観ないと…と思いきや、ストーリーはしっかりしているし、映像も素晴らしい。
とうもろこし畑のシーンはとても印象的。
冒頭シーンだけでも、それぞれのキャラクターがわかる。どこからか浮遊してきたドローンを、ちゃちゃっと自在にコントロールしてしまう、ただの農夫ではない父の能力。父の無茶振りに応えながら、たくましく聡明な兄妹。
マーフがかわいい。愛しくなる表情と言葉、大人になってからの姿も自然で、違和感なく観ることができた。これってけっこう大事なポイントな気がする。配役の繋がりがしっくりこないと、鑑賞中に意外とモヤモヤしてしまうので。
砂嵐とか、大津波とか、CGが壮大な中、TARSのレトロなロボ感。ユーモア90%?の愛すべきキャラクター。がんばれーと応援したくなってしまう。
ブラックホールの名前である「ガルガンチュア」って、帝国ホテルのお菓子やさんと同じ名前だな?個人的に最近話題になったところなのでタイムリーでした。
元々はフランスの「ガルガンチュワ物語」からきているようです。
さまざまな伏線といい、シーンの切り替えといい、物理学の世界の深い理解といい、すごいです、ノーラン監督。
物理学に造詣が深い方々のレビューをみてから見直しても面白いのかもしれません。
で、五次元は三次元+時間+G(重力)ってことでいいんでしょうか。。素粒子とか量子の世界、もう少し理解していきたい。
宇宙ものって、これでもかという極限状態や、絶望するほどの孤独なんかを見せつけられて、日常のありがたさが身に沁みます。
最高峰のSF作品のひとつ
嘘や誇張の少ない現実味のあるガチガチなSF作品にも関わらず、人間の弱さや親子愛など感情を揺さぶられるドラマ性も見事な伏線回収によって織り込まれた名作。
人類の未来を託されたクーパーたちの焦りや葛藤、地球に残されたマーフィーの孤独感や一縷の望みに期待を寄せる様子を描いた怒涛の物語展開に3時間弱という長尺を感じさせない見事な出来栄えでした。
映像はシンプルながらも迫力のあるものになっています。SF映画の宇宙船やロボットのデザインは流線型で無駄のないスッキリしたデザインが多い中、本作はどこかアナログチックでゴテゴテしたデザインになっているところも好みでした。
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