「何もかもパーフェクト。さすが巨匠!!」鑑定士と顔のない依頼人 リトル★ダックさんの映画レビュー(感想・評価)
何もかもパーフェクト。さすが巨匠!!
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【最初からネタバレです】
「ニューシネマパラダイス」「マレーナ」で大好きだったジュゼッペ・ベルナトーレ監督。今回の作品は過去の作品にもまして、ミステリー性、美術に関するオタク心をくすぐられた上に、「人間ってやっぱり哀しい生き物だけど、なんかいいとことあるよね」と思わせてくれるのが、ジュゼッペ監督の映画の醍醐味です。仕事で疲れ切った私へのフルコースのご褒美でした。
誕生日に一人でいる気難しい老人が、ラストシーンでは、「贋作にも真実がある」という自身の言葉を信じて、「ナイト&デイ」というレストランにあるの時計と歯車の向こうで、自分を騙した愛しい人を待ち続ける…。
なんて人生って素晴らしいんだろうって思ってしまいます(^^)。
また映画のそれぞれの「シーン」や「小物」もすばらしいです。最初に登場する潔癖症のヴァ―ジル専用イニシャル入りのグラスに始まり、ヴァ―ジルの宝物部屋、ヴァージルがクレアに関心をもつきっかけになったからくり人形の歯車、プラハの「ナイト&デイ」の時計と歯車などなど。
時間があれば、もういちど見たい映画です。
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